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ウェブデザイン技能検定2級 受験体験記

5月 30, 2019ウェブデザイン技能検定

2019年5月26日。ウェブデザイン技能検定2級の受験に行ってきました

この記事では、「ウェブデザイン技能検定2級」について、その内容と感想、受験後の予定をまとめます。

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ウェブデザイン技能検定2級受験体験のまとめ

試験内容今後について

  • 学科試験は国家試験によくある6~7割は過去問の流用・類似問題
  • 今年も実技試験ほぼ過去問と同じ作業5bちょっとだけ難しかった
  • Adobe CCだけで練習していると、Adobe CS6での解答で少し苦戦する
  • 今後は、技術面を体系的に学習したい
  • 実は、サイト運営をしていれば1級の受験資格を取れる

狒々山
狒々山
それでは、詳細について解説いたします。

当日の流れ

 

ウェブデザイン技能検定2級の問題冊子
実際に利用した問題用紙です

09:20頃 現地に到着

私の受験会場は、東京にあるパソコン教室の「KENスクール」でした。

到着した時点で、すでに受付待ちの人がチラホラ。IT系の試験では珍しく、自分の会場の受験者は、女性の方がやや多かったです。だいたい男女比が4:6くらいの割合でしょうか。デザイナー系の資格なので女性が多いのか、主婦でサイト運営してる人の受験が増えたのか、アンケートまではとってないので謎です。

受験者の年齢層は20〜40代ほど。30代にもなれば、それほど評価は高くない試験のはずなので、年齢層については意外でした。副業でサイト運営してる人が、勉強の一環や力試しで受験しているのかもしれません。私みたいに。

09:30 受付を行い、受験する部屋へ移動

受付で本人確認を済ませ、実際に試験を実施する部屋へ移動。私の部屋は24名でした。

受験票の案内では、説明が10:00からとなっていましたが、実際には10:15から説明開始となりました。ギリギリまで追い込みの勉強をする予定でしたが、眠かったので、私は寝てました

試験前の説明は、緊急時の避難方法から始まり、解答用紙に受験番号や氏名の書き込みまで行いました。今回は問題用紙に誤りがあったため、訂正の用紙も配布されました。

ちなみに、私の直前までの学科の準備状況はこんな感じ。問題演習は「過去問クラブ」を利用させて頂きました。

引用:https://kakomon.club/

2413問以上解いて、正解が1954問。正解率が81%です。

前回(試験4日前)が1584問中1189問正解だったので、直近829問だけで考えれば、正解率は約92.3%となります。この829問に対して、分速5~6問ペースで解くという高速過去問演習を行っていましたので、冷静に解けば更に正解率は高かったと思います(実際、問題文はキーワードだけ拾い、選択肢は流し読み状態で解答してました)。

学科試験の勉強時間は、最終的に多めに計算して35~40時間(直前期以外は1問1分ペースとして計算)。実際にはもっと短時間(20~25時間程度)ではないかと思います。

10:00 学科試験開始

想定どおり、過去問そっくり問題が出ました。国家試験にはよくあるパターンです。

私の判断できるものだけで、過去問の類似や全く同じ問題が7割弱でした。しかも全く同じ問題が多い印象です。選択肢の順番まで同じ。

例えば

サイバーセキュリティ基本法では、国や事業者に対するのと同様に、国民にもサイバーセキュリティの確保に努めることを責務として定めている

引用:令和元 ウェブデザイン技能検定2級 第8問

これは正誤を選択する問題。全く同じ問題を見た覚えがあります

CSSでは16進数のカラーコードを3桁に省略することが可能だが、「#24c」と省略されたカラーコードは6桁の場合は「#2244cc」となる。

引用:令和元年 ウェブデザイン技能検定2級 第4問

この問題も正誤を選択する問題です。「#24c」の部分が一致しない気がしますが、同じ趣旨の問題(ようするに、カラーコードの3桁の省略形は、6桁だとどうなるか)は何度も見ました

こんな感じで、7割り程度が「過去問と全く同じ。またはちょっと弄っただけなので、実質は過去問と同じようなもの」という状態です。過去問で見た覚えのない問題も、2択や4択ですし、4択で見覚えのない問題も、関連知識を使えば選択肢を絞り込むことは可能です。過去問を徹底的にやり込んでいれば、そうとう運が悪くない限りは合格できるでしょう。

とはいえ、全く勉強してない問題もいくつかあったので「ウェブデザインの技能をつける」という目標を考えると、自分の勉強方法には反省点がありました。近々、基礎から勉強し直します。

狒々山
狒々山
ちなみに、後日解答速報を確認したところ、私は「そうとう運が悪い」状態となり、わからなかった2択・4択が全問不正解でした(確率1%程度…)。それでも75%は正解しているので、合格ラインは突破できました。しかしながら、やはり確実な合格を目指すなら、技術的なところは、基礎だけでも過去問演習以外で学んだ方がいいでしょう。

11:00頃 退室して休憩(最後の実技試験対策)

11:00になると退室が認められます。私は見直しも終わっていたので、退室して試験の記録(要するにこの記事の下書き)を書きました。

11:30頃からは、実技試験対策用の動画を見直しました。あと、まとめておいたコーディングのメモの再確認。作業3と作業5で出題されそうなCSSプロパティについて軽く目を通しておきました。

12:00 実技試験の受付開始

学科試験で受付をした人は、受付が不要でした。学科免除の人はかなり少ない印象です。受付付近で待機していましたが、1人しか実技試験用の受付を行っていませんでした。その人も、もしかしたら免除ではなく、実技のみ受験の人かもしれない。

狒々山
狒々山
なんらかの事情で「学科試験の準備はできないが、実技試験だけは先に終わらせておきたい」という人は、実技試験のみの受験を先に行うのも効率的に合格を目指す手段の一つです。

12:15 実技試験の説明を受ける

試験の説明を受け、PCの動作確認を実施しました。PCの動作確認は、PCが正常に操舵できることと、ソフトが起動することを確認するだけですので、ソフトの使い方までは確認できません

この時点で、自分が使うのはAdobe CS6と判明しました。練習していたのがAdobe CCだったので、少し残念です。費用の関係もあるので、当分受験会場にあるのはCS6かもしれません。

狒々山
狒々山
いくつか受験体験記を読みましたが、実際に使うのはCS6だったという人が多い印象です。

12:45 実技試験開始

例年通り「過去問とほぼ同じだけど、細部が違う」試験でした。

とはいえ、過去にflashの出題がJavaScriptに変化したこともありますので、試験案内の変化については、今後受験される方も確認しておいた方がいいと思います。また、新しい問題集やテキストが販売されて、実技試験対策として新型の問題が掲載されていたら、試験の方針が変わったと考えた方がいいので、要注意です。

解答において、個人的に一番難易度が高かったのはCS6という環境そのもの。勉強した環境との差を現地で埋める必要がありました。

とくに作業3のロールオーバーイメージについては、CCとCS6で挿入方法が変わります。直に打ち込める人には関係ないですが、自分はDreamweaverの機能を利用して練習していたので、見つけるのに苦労しました。

Adobe CCの場合「挿入」→「HTML」→「ロールオーバーイメージ」となりますが、CS6の場合別の場所にありました(たしか「挿入」→「イメージオブジェクト」→「ロールオーバーイメージ」の順)。結果的には発見できたので解答は可能でしたが、CS6に触れたことがなかったため、無駄に緊張しました。

また、作業5bの「JavaScriptによるDOM操作」は、「id属性の値にcontentsが指定されている要素を、幅1pxの黒い実線で囲む」というものであり、フォントサイズや色の変化が出題される時よりは難しかったように思います。とはいえ、Dreamweaverの補完機能を使えば、苦戦することはないと思います

狒々山
狒々山
試験時間は2時間あります。よほど過去問を丸暗記で対策してない限り、現地で考えながらでも解答できるでしょう。実際、実技試験対策が5時間程度で、その対策で初めてDreamweaverに触れた私でも、1時間15分で必要な機能を見つけて解答することができました。

14:00頃 試験終了

見直しを行い、夜勤に備えて、早めに退出しました。本当は13:45には退室する予定でしたが、想定外のミスが作業2にあったため(ファイルサイズ500kバイト以内の条件を守ったつもりが、よく見るとオーバーしていた。しかもサイズを下げたら今度は文字が読めなくなった)予定より遅れての退室となりました。

ウェブデザイン技能検定2級の受験後

これで私のウェブデザイン技能検定2級の勉強は終わりとなります。

とはいえ、まだHTML、CSS、JavaScript、PHPについては、基礎レベルが整っていないので、空いた時間を見つけて地道に勉強をしていきたいと思います

すでに勉強に向けて「Udemy」の講座を買っておきました。あと、「paiza」のゲーム感覚で学べるサービスも気になってます。並行してネットワークスペシャリストの勉強もそろそろ進める予定です。

ちなみに、1級の受験資格には「実務経験」が必要ですが、実はこの実務経験は「2級と同じ基準」が適用されます(検定事務局に問い合わせて確認しました)。そして、2級の実務経験には「目的を持って他社への情報発信のためにウェブサイトを作成し、継続した運用、更新、管理を行っていること」が含まれます

つまり、趣味でサイト運営をやっていて、腕試しや勉強ついでに2級をとった人は、そのままサイト運営を継続することで、2年後には1級の受験資格を得ることができます

私は今のところ1級の受験予定はありませんが、より上を目指したい方や、ウェブデザイナーとして働きたい方は受験を考えて見てもいいかもしれません。

5月 30, 2019ウェブデザイン技能検定