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【ウェブデザイン技能検定】独学を想定した難易度・勉強時間まとめ

5月 25, 2019ウェブデザイン技能検定

この記事では、主に以下の内容を中心に解説します。

  • ウェブデザイン技能検定の想定の勉強時間
  • ウェブデザイン技能検定の難易度

ウェブデザイン技能検定の勉強計画を立てたい方、2級と3級でどちらを受験するか悩んでいる方の参考にしていただければ幸いです。

また、ウェブデザイン技能検定の勉強方法については、以下の記事にまとめてありますので、興味がある方は参考にしてみてください。

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結論。難易度・勉強時間など

難易度・勉強時間などの考察

  • 受験資格を考えると、3級は未経験、2級は少し学習経験あり、1級は実務経験ありの人が受験することを想定した難易度になっている。
  • 合格率を考えると、1級は難関の試験といえる。
  • 3級の勉強時間は、未経験からで15~30時間程度
  • 2級の勉強時間は、未経験からで40~100時間程度
  • 1級は情報が少なく、学習方法・実務内容によって勉強時間が大きく変わると思われる
  • スクールはほとんど用意されていない。また、1級は難易度が高く、試験向けの教材もそろっていない

ウェブデザイン技能検定の勉強時間

3級の勉強時間

3級はウェブ関連の資格の中でもかなり簡単な部類であり、真面目にやれば中学生でも十分独学で合格可能なレベルです。難易度は非常に簡単といえます。

一般に、未経験からでも15~30時間程度で合格している人が多く、学習経験がある人なら、勉強なしでも合格できる人もいるでしょう(実技は過去問がほとんど流用されていますので、念のため目を通しておいた方が安心です)。

2級の勉強時間

実務経験や何らかの学習経験がある人を対象としています。ただし、大学がIT関連の場合、ウェブ関連の学習経験がほとんどなくても、受験資格が付与される場合があります。

狒々山
狒々山
実際に受験資格があるかは検定事務局に問い合わせるようにしましょう。私は大学でウェブ関連はほぼ学習していませんでしたが、IT関連の大学なので受験資格がありました。

ほとんど学習経験がない人が受験する場合で、学科にだいたい30~50時間は時間がかかるかと思います。心配な場合、100時間程度を見積もっておきましょう。

体系的な知識を身につけながら実践的に学習するのであれば、更に多くの時間を費やしたほうがいいですが、合格するだけなら、徹底した過去問演習がおすすめです。過去問演習しつつ、不足している知識をネット検索で吸収しましょう。

実技については、毎年ほとんど同じ問題が出題されるので(詳細な指示は変わります)、過去問演習を行えば試験対策としては大丈夫です。勉強時間でいえば、10~15時間も確保しておけば安心でしょう。実技で使用するソフトとしては、以下の3点があれば解答可能です。

  • Adobe Photoshop
  • Adobe Dreamweaver

未経験の場合、恐らく「一つもソフトを持ってない!」という人が多いかと思います。ソフトの準備方法としては、以下のどれかを選択するといいでしょう。

  • 無料体験版を使う(1週間のみ可能)
  • 月額プランで1ヶ月だけ購入
  • 「たのまな」などのオンライン学習とあわせて購入することで、学割を利用して1年分購入
狒々山
狒々山
勉強に自信がある人は無料体験版。自信がなければ1ヶ月。今後も利用予定なら1年プランの学割がいいでしょう。

1級の勉強時間

1級については、学習の教材が不足しており、情報も少ないためはっきりした勉強時間はいえません

実技も学科も難易度が高く、合格率も10~20%程度であることから、2級合格から100時間以上は勉強が必要だと考えた方がいいと思います。教材が整っていない試験ですので(公式のテキスト・問題集が存在しない)、学習効率にばらつきもでると思います

実技試験は2・3級とは違い、出題の変化が大きく、実践的に課題に対処できる技術や経験が必要です。単純な知識のインプットだけでは合格できない試験と考えて勉強をすすめましょう。

勉強時間については勉強方法によるばらつきも発生するかと思いますが、「実務経験がどれだけ資格試験に利用できるか?」がとくに大きいかと思います。「受験資格はあるが、実際にはサイト運営や構築の技術的な面にはほとんど関わっていない人」では、かなりの学習時間が必要になるでしょう。

ウェブデザイン技能検定の難易度

合格率の推移

ウェブデザイン技能検定のサイトを参照すると、合格率は以下のように記載されています。

Q. 合格率はどのようになっていますか?

A. 合格率は年度や開催回により変動がございますが概ね次の通りです。
3 級 60-70%、2 級 30-40%、1 級 10-20%

また、詳細な合格者数の推移についても公表されています。

累積で見ると、3級の合格率は約57.1%、2級は約38.2%、1級は約12.7%となります(2018年度の試験終了時点)。

過去の合格率については変動の幅が大きく、最低と最高の合格率は以下のとおりです。

最低合格率最高合格率
3級約31.6%約81.8%
2級約15.4%約61.9%
1級約5.4%約39.3%

ただし、近年は比較的合格率が安定してきており、公式の合格率の見解もあるため、「3 級 60-70%、2 級 30-40%、1 級 10-20%」になるような難易度で試験は調整されていくかと思います。このことからも1級は難関の試験といえるでしょう。

受験資格から考える、ウェブデザイン技能検定の受験者像

公式に受験者の人物像は公表されていませんが、受験資格からは以下のような人物の受験を想定しているようです。

  • 3級:ウェブデザイン関係の学習に興味がある人(実務や学校での学習経験なしでも受験可能)
  • 2級:勤務経験・学校での学習経験・3級受験での学習経験など、少しは学習したことのある人
  • 1級:実務経験が必須。実践的な技術力が備わっている人。

公式サイトのFAQを読んでも、3級や2級は高校生が受験することも想定しているようです。もちろん、勉強次第で中学生や小学生でも合格は可能かと思います。

「実務経験」については、以下のようなものが認められます。

【認められるもの】

・ウェブサイトの開発、運用、管理に携わった方
・上記以外に、ウェブの更新、企画、保守に携わった方
・総務、企画、広報等の部署において、ウェブの運用、更新、企画等に携わった方
・ウェブサイトを含むイントラネット等の管理、運用等に携わった方
・個人等で目的を持って他者への情報発信のためにウェブサイトを作成し、継続した運用、更新、管理を行った方
・ウェブサイトを個人で作成し、企業等に導入、運用、管理等を行った方
・教育機関等において講師等の業務を行った方

※ これらの実務経験は、IT 関連企業に勤務しているかどうかは関係ありません。

引用:https://www.webdesign.gr.jp/faq/

内容から基本的には会社での実務経験となりますが、メールで問い合わせてみたところ、実は「個人でウェブサイトを作成し、運用していた人」も、場合によっては認められるようです

つまり、かなりレアケースではありますが、小学生でも1級の受験ができる可能性もあります(2級に合格後、2年以上サイトを運用するなどで受験資格が取れる)。

とはいえ、こういったケースは基本的に想定していないと思いますので、1級は中堅以上の実務経験のあるウェブデザイナーが受験する資格と考えて差し支えないでしょう。

ウェブデザイン技能検定は独学でも合格できる?

ウェブデザイン技能検定は、1級~3級までで、難易度に大きく差のでる試験です。

3級については誰でも簡単に合格を目指せます。勉強なしの未経験では流石に合格が難しいかと思いますが、毎日1時間、1ヶ月も勉強すれば十分に独学でも合格可能です。

2級については受験資格が必要となります。体系的に知識をつけた上での理解となると、ウェブ関連の資格の中でも難易度が高い資格試験となります。

しかし、学科の出題形式は2択か4択であり、実技試験は毎回同じような内容が出題されるため「合格だけを考える」のであれば、2級も独学で十分合格可能な試験といえます。

最後に、1級だけは難易度がかなり高めです。また「1級には公式テキストも公式問題集も存在しない!」という状況ですので、実務経験を通しての学習が必要になるかと思います。そういう意味では1級の合格を目指すのであれば「会社(仕事)で勉強する」というのが最適ではないかと思います。

2級と3級の勉強方法については、以下の記事にまとめてあります。興味がある方の参考にしていただければ幸いです。

5月 25, 2019ウェブデザイン技能検定