【第2回ロンドン治験⑦】ロンドン治験の経費・報酬の結果について
この記事では、英語力中学生以下の私が、海外(ロンドン)で治験を受けた際の「経費と報酬の結果」についてまとめます。
「海外の治験に興味がある方」「海外の治験の事後検診に興味がある方」などの参考にしていただければ幸いです。
ロンドン治験の経費申請・受け取りに使った口座
「経費の申請方法」や「報酬の受け取りに使った口座」については、前回参加時(投薬に至らなかったパターン)の記事にまとめました。
今回もほぼ同様であったため、気になる方は前回の記事をご参照ください。
ロンドン治験の補助対象外の経費
経費除く旅費は、以下の通りです。
- 備品:2,019円(マウス、USBケーブルなど)
- 観光:67,727円(観光地での外食含む)
- 交通費(観光用):19,360円
- 食費:20,378円(1日約783円。観光地での外食除く)
- 消耗品:記録ミスにより不明(推定3,000円ほど)
- お土産:6,185円
- 通信費:10,176円(プリペイドSIM4枚。内3枚は使いませんでした)
- 合計:125,845円(+消耗品3,000円ほど)
今回は入所の前後で2週間弱は観光していたため、観光の費用は67,727円とかなり高額になりました。
また、ロンドン外(カンタベリー、ストーンヘンジ、バース)への観光があり、カンタベリーまでは鉄道を利用した為、交通費も2万円弱とかなり高額です。
一方、前回の治験の際に衣類や備品は購入済みであったため、ほぼお金がかかりませんでした。
食費については、総菜・冷凍食品が中心だったため結構高額になっている事を予想していたのですが、1日約783円とむしろ安目ですみました。ちなみに、ロンドンで知り合った人には、1カ月1万円以下におさえながらボリューム満点の料理を自炊してる人もいたため、頑張れば半額以下にできるようです。
ちなみに、前回の治験で支払って、今回流用した道具類は、以下のようになります。
- 衣類:37,988円
- 備品:28,496円
- 合計:66,484円
これらも合計すると、192,329円で、約20万円の旅費となります。
更に、補助対象になった経費が2,400ポンド程(当時のレートで43万円以上)です。
つまり、観光もしたいのであれば、余裕を持って70万円くらいの初期費用が必要という結果になりました。
最終的な報酬
率直な結論を申し上げると、経費・経費以外の旅費を差し引きすると、約61万円の報酬となりました。
実際には、支払いと受け取り時期などのレートの違いがあるため、詳細はもう少し上下するかと思いますが、差額は大きく見ても2%未満かと思います。
また、今回は「前回の治験で購入した備品」についても、経費として報酬から差し引きました。これは、今回の治験が、前回の治験の連続したグループでの参加であり、前回参加と無関係ではない(採用率が上がるなどの影響がある)ためです。仮に、これが「普段から十分な衣類・旅行用の備品を持っている」人であれば、7万円近く報酬を高く見積もれますし、私としてもこの7万円は今後も利用できるため、無駄にはなりません。
更に、無料になった宿泊費・航空券の料金については、「観光の為に本来自腹だった料金」とみなすこともできます。この場合、航空券が概ね今回は往復23万円、観光中の宿泊費が2週間としておおむね10万円になります。
つまり「旅行の航空券・宿泊費がタダになった分」を報酬に含めると、報酬は約94万円となります。この事からも「長期の海外旅行を目的とする」人には、海外治験はかなり向いていると思います。
時給換算でどうなるか?
今回、大雑把にですが治験にかかった時間について、以下の項目の合計値を調べてみました。
- 治験の情報収集にかかった時間
- 治験の調整でかかった時間
- 治験の為の移動時間(飛行機・電車・バスなど)
- 治験の検査などの対応でかかった時間
結果は114時間34分。つまり時給換算すると約5,324円になりました(観光に対する航空券・宿泊費の補助を考えると、約8,204円!)。
ただし、労働ビザを持っていないのであれば、オンラインで仕事をできない限り、治験以外の収入は断たれます。
当然、渡英期間中の職歴が無職になる分、就職も危うくなっていきます。治験の為に約2か月間はイギリスでの滞在が必要でしたので、日本でやりたい事もできません。
更に、治験の案件の調査から全てが完了するまでに、私は今回半年以上の期間を要しました。それが無くても休薬期間で最終投薬から基本的に3カ月は次の治験で投薬を受けられませんので(日本の場合は4カ月が主)、いくら高時給だからといって、長期的に見ればそれほどお金が稼げるわけではありません。
こういったデメリットも考慮した上で、治験への参加は検討した方が無難です。