【第2回ロンドン治験⑥】帰国編(ヒースロー空港~香港国際空港~成田国際空港)
この記事では、英語力中学生以下の私が、海外(ロンドン)で治験を受けた際の経験について、「帰国の注意点と、帰国した際の内容」を中心にまとめます。
「海外の治験に興味がある方」「海外の治験の事後検診に興味がある方」などの参考にしていただければ幸いです。
帰国の注意点
宿泊はいつまで補助されるか?
これは、治験の会社や案件によるかと思います。
海外治験の宿泊費の補助については、主に以下の4パターンになります(とくに、私が調査したイギリス・アメリカの場合)。
- 一定の日付まで、宿泊日数に応じて補助が出る(上限あり)
- 宿泊場所が提供される(金額の補助ではない)
- 日数ではなく、定額で補助がでる
- 全く補助が出ない
私の場合、事前に会社から通知があり「事後検診後、一週間程」が補助範囲でした(実際には、早めに事後検診の結果が出たため、6日で補助が終わった)。
このパターンの最大のメリットは観光。国内であれば(場合によっては国外も)、宿泊場所は自由なため、補助が日付までは観光して回ることができます。
ただし、補助金額は高くなく、イギリスなら「ロンドン中心から少し離れたシェアハウスか、中心地ならドミトリー」でないと、だいたい予算オーバーします。
ちなみに、私が利用していた北園ハウスは、ロンドン中心地からはやや離れていますが、電車一本でロンドンブリッジまで移動可能で、予算も現地人向けシェアハウスよりも安く、日本語が通じる人同士(というか、基本日本人)で生活できるのでかなりありがたかったです。
帰国の航空券は、どのくらいの価格まで補助されるか?
これも、治験の会社や季節にもよって、補助額が変動するかと思います。
私の場合、「東京~ロンドン」の航空券は10.5万円ほどが補助範囲でしたが、「ロンドン→東京」の航空券は時期がずれたこともあり、約13.5万円までが補助範囲になっていました。
ちなみに、このくらいの料金設定だと、20時間未満で移動できる航空券(移動が比較的楽)が購入できます。ただし、直行便の料金には流石に足りませんし、ルートは限定されるため、トランジットで観光できるかは運によります。
ちなみに、航空券の代金は補助されない案件もあります。これは、参加者を募集する時点で会社が公表していますので、必ず確認してから申し込みましょう(不明なら問い合わせましょう)。
帰国の際に、観光地に宿泊してから帰るのはあり?
私の経験や、過去に参加した事がある人などの話を聞いた限り、「観光地に行く航空券も補助される案件がある」という結論です。
この場合「イギリス→観光地」か「観光地→日本」までの航空券の内、高額な方が補助対象となります(もちろん、上限あり)。ですので、「イギリス→ヨーロッパの国」の安い航空券(5千円未満もあります)を自分で支払い、「ヨーロッパの国→日本」を補助してもらい、せっかくだからヨーロッパの国で長期旅行を楽しむのも良いかと思います(私も英語まともに喋れれば、イタリアとかドイツとか行きたかった)。
ただし、経費については基本的に申請期限が設定されています(それも、あまり長くはない)。つまり、高額な方の航空券については、経費の申請ができる範囲までで取得する必要があります。帰国が経費の申請期間を過ぎてしまうと、日本国内での交通費についても補助を申請できない可能性が高いので、その点も注意しましょう。
この他、「最終的な日本への帰国日は未定」というのも認められることがあります。例えば、イギリスで治験を受け、アメリカ観光を期限未定で行うなどです。こういったパターンが希望の場合は、担当者に補助されるか念のため確認しましょう。
帰国のルートには注意
新型コロナウイルスの影響もあり、帰国ルート上で抗原検査もしくはPCR検査の陰性証明書が求められることもあります。乗り継ぎであっても対象になる事があるため、帰国ルートには注意が必要です(私が利用した際は、香港は大丈夫でした)。
ちなみに、日本のパスポートは世界最強と言われ、ビザについては無しでも入れる国が193か国となっている(2023年4月時点。10月からブラジルが対象外になる予定)ため、ビザの取得が帰国の障害となる可能性は低いです。ただし、念のためビザの要否についても、ネットで調査してからルートを確定させましょう。
実際に帰国した際の流れ
実際の帰国の流れは、以下の通りでした。
- 48時間前くらいから、荷物整理や空港関連オンライン手続きを進める
- 宿泊先を出発(余裕をもって、フライトの5時間くらい前)
- ヒースロー空港に到着し、出国手続き
- 飛行機に乗って香港国際空港へ(12時間くらい)
- 香港国際空港に到着し、乗り継ぎ手続き
- 飛行機に乗って成田国際空港へ(4時間くらい)
- 成田国際空港に到着し、入国手続き
- 高速バス・電車を使って帰宅
48時間前くらいからの空港関連の手続きは、「Visit Japan Web」での税関申告の登録と、航空会社でのオンラインチェックインでした。
どちらもやっておくと、空港での手続きが簡略化できて時間の浪費やトラブルを避けられますし、とくにオンラインチェックインは、早めにやっておくと無料で通路側・窓側の席を自由に選びやすいです(長時間のフライトは、トイレに行きやすいので通路側がおすすめ。トイレが我慢できる範囲なら窓側がおすすめ)。
「ヒースロー空港から香港国際空港の移動」と「香港国際空港から成田国際空港への移動」については、別の記事でまとめました。詳細が気になる方は、以下の記事を確認して頂ければ幸いです。