【第2回ロンドン治験①】治験の申し込み~渡航準備まで
リベンジです。
前回、初の海外治験に参加し、惜しくも待機メンバーとなり落選。それから直ぐに、次回ロンドンで行われる治験に向けて、調整を開始しました。
この記事では低英語力&低コミュ力の私が、「初のロンドン治験で入所できず、一時帰国し、後続のグループで再挑戦する流れ」について、出国前の準備までをまとめます。
「海外(ロンドン)での治験に興味がある方」「海外治験で、一度落ちた後に、後続のグループに参加する流れに興味がある方」などの参考になれば嬉しいです。
前回落ちた理由
明確な理由は通知されていませんが、「健康診断を受けた順番」が影響したものと思われます。
体調に問題が無かった場合、今回は健康診断の順番が優先順位となります(毎回こういったものは変わります。日本では健康診断の順番で決まる例は聞いたことがない)。私は終盤での参加となったため、順位は最下位に近かったです。
少なくとも、健康診断後に「健康上の理由で不可」とはならず「念のため待機のメンバー」にはなっていた事から、入所するメンバーにトラブルがあって参加できなかった場合は、自分が代わりに参加できる程度には健康上には問題ありませんでした。
治験申込時にやったこと
前回の治験のメールに返信する形式で、参加可否を問い合わせ
まずは、そもそも後続のグループ(多くの案件では、複数グループにわかれて連続して実施される)に参加できるか、前回参加した際のメールに返信する形式で問い合わせました。
なぜ、前回参加した治験のメールに返信したかというと、以下2点の目的がありました。
- 改めて申し込むことで「申込みが遅い人」として優先順位が下がることを避ける(後述しますが、意味なかった)
- 前回の落ちた理由が、遺伝子型など回避不能な問題でない事を明確化するため
まず、申込みが遅い事で優先順位が下がる可能性を警戒しました。申し込み時期が優先順位に影響するかは確かではありませんが、私は前回の参加時、別案件から移動してきたこともあり、前回は申し込みがかなり遅くなりました。その結果、健康診断の順番は終盤でした。今回、健康診断の順番が優先順位になっていたため、申込みの遅れが優先順位に影響する可能性は少なくありません。
なので、改めてサイトの申し込みフォームから申請すると、その時点で最下位の優先順位になる事を警戒しました。あくまでも「第2グループに対する申請が遅れたのは、今まで第1グループに参加していたから」とみなしてもらうため、今までのメールに継続させる形で、参加可否を問い合わせました。
また、万が一落選となった理由が、遺伝子型などの理由であれば、申込時に断られる可能性があると思ったことも理由です。いくら格安の海外旅行ができるとはいえ、やはり収入が無い前提で一ヶ月近く拘束されるのは嫌なので、それなら事前に断ってもらうのが目的でした。
治験の資料を取りに行く
メールで問い合わせた結果「日本で最後に投薬された治験の資料が提出できないと、案内ができない」との指示を頂きました。
じゃあ、前回の落ちたのは、出国前にその指示を出さなかった病院の影響では……という可能性も思わなくもないですが、この辺は日本とイギリスの違いが影響していそうです(日本は治験の資料を紙でしか渡さない(メールで請求しても断られた)が、イギリスは電子データで渡す)。
ともあれ、資料を入手するしかないのは事実なので、電話して資料の受け渡しを依頼し、往復1,000円以上かけて病院に向かい、もらった資料をスキャナで電子化し、ロンドンの病院へ送付しました(一応、送付する旨は日本の病院へも通知済み)。
ちなみにこの資料、前回申し込んだ時点ではまだ手元に残ってました。が、出国前の問診の回答に使った際に「もう半年以上前のだし、いらなくね?」と思い、概要だけメモして全部捨ててしまいました。
日本の治験であればこの対応で問題ない(病院同士でネットワークがあるので、概要を言えば調査してもらえる)のですが、海外治験に参加したい方は、確実に治験の資料を保存し、病院に言われなくても出国前に電子データ化することを強くおすすめします。
参加日程・航空券・宿泊先の確定
参加の日程確定
資料を提出してから1週間弱。無事、参加の日程が通知されました。
前回とは違い、既に健康診断まで一ヶ月を切っている日程だったので、ここから出国までの流れはかなり早いです(前回は1カ月以上は音沙汰無しでした)。
とはいえ、荷物は前回利用した物が使えますし、現地の生活、交通機関の活用方法も実践済みです。なので、帰国時と同様の荷物を詰め直せば、直ぐに出発できる状況ではあり、途中からは出国日を忘れないか不安になるくらいに時間を持て余しました(その間に、国内旅行行きました)。
航空券の予約
広告
航空券は、治験の病院に確認を取りながら調整します(高価な航空券は却下されるし、ルートも重要らしい)。航空券の予約で注意したのは以下の通りです。
- 移動時間(長いと体調に影響が出そう)
- スルーバゲージ可能か(不可なら一旦入国して受託手荷物の回収が必要)
- 移動先の空港はどこか(それぞれの空港の情報を別サイトで収集する必要がある。手続き、Wi-Fi、充電用コンセント、仮眠スペースなど)
- 荷物の制限は余裕があるか(オプションもつけられるが、余計な料金がかかる)
私はTrip.comを使って予約しているのですが、予約前の画面で上記は確認できます。
前回は「最安値のもの」と言われたままに予約したのですが、今回は「やや高めだが、荷物に余裕があり、スルーバゲージ可で、乗り継ぎも4時間以上あり、片道25時間程で到着できるもの」を申請し、無事通りました。
宿泊先の予約
前回宿泊した北園ハウスは、5月は繁忙期にあたり、予約が取れなかったため、今回は日本人経営のB&B「ロビンハウス」を利用しました。
こちらの宿はシングルルームなら朝食35ポンドとかなり低価格です。ただし、キッチンは利用できないため、昼食や夕食は外食やスーパーの総菜を利用する必要があります(ロンドンの外食は高額なので、実質スーパーの総菜メイン)。また、夕食が10ポンドでつけてもらえる可能性がありますが、毎日夕食を付けるようなサービスは、私が宿泊した際には提供できないとのことでした。
ちなみに、他の候補は日本人宿ならアップルハウス、日本人宿以外ならAirbnbかMixBを使うか検討していました。
ちなみに、Airbnbで英会話を極力避けられる「シェアハウスではなく、セリフチェックイン可能な物件」は、だいたい補助される予算の範囲をオーバーします。Airbnbを補助範囲内にするなら、多少の英会話は必要です(まあ、単語レベルでごり押しできるそうですが)。
航空券と宿泊の予約の詳細
航空券の予約や、宿泊の予約の流れについては、前回の記事の方で詳細にまとめてあります。
より細かな内容が気になる方は、こちらを参考にしていただければ幸いです。
その他の出国前の準備
その他の出国前の準備は、大体以下の通りです。
- 出国前に日本でやっておくべき事を優先的に処理(とくに無かったので、実質不要)
- 旅行用具の準備(前回準備したのでほぼ不要。プリペイドSIMは多めに買い、念のため楽天モバイルに加入)
- 乗り継ぎ途中含めて、空港の手続きなどをチェック
- 海外旅行保険の準備(クレジットカードで対処するので不要)
- クレジットカードの準備(既に持ってるので不要)
- ポンドの準備(前回100ポンドは残したので不要)
- ロンドン生活についての学習(前回実践したので不要)
- GetYourGuideで観光の予約(ただし、キャンセルできるもののみ)
- 英会話の勉強(New!!)
結局、ほとんど対策不要です。直前にロンドンに行ったばかりなので、ちょっとした調べもの程度で十分でした。
ちなみに、前回は初挑戦だったこともあり、かなり時間をかけて出国前の準備をしました。前回の準備の詳細は、下の記事にまとめてますので、興味がある方は参考にしてみてください。
プリペイドSIMと楽天モバイル
今回、再出発にあたって多めに準備したのがプリペイドSIM。
実は今回、申込みに時間がかかったためか、申込み時点で入所の優先順位は最下位となっていました(健康診断の日付が優先順位らしいのですが、私は最終日)。
そこで「試験に落ちたらどうするか?」を調整した所、別の治験にスライドしていくと、8~9月頃まで海外に滞在する可能性があることがわかりました。
そこで、プリペイドSIMについては少し多めに9月分まで購入(有効期限は翌年末まであったので、余っても使える)。更に、前回の反省を活かして、楽天モバイルに切り替えを行いました。
広告
楽天モバイルは、海外で月2GBまで使えます(そこから先は低速通信)。長期滞在としては少し心もとないのですが「空港到着直後にプリペイドSIMがトラブルで使えない」とか「飛行機の乗り継ぎ中の空港で、無料Wi-Fiに制限がかかった」などのトラブルの時に役立ちますし、いざという時のプリペイドSIMの節約にもなります。
実際、二度目の渡航では、プリペイドSIMが何故か料金未払い扱いとなっており、アクティベーション申請の翌朝8:30頃まで使用できなかったため、楽天SIMがトラブル回避に有効に活躍しました(海外のサービスは、こういう事もあるので日本ほど信頼できない)。
注意点は、あまり短期で解約するとブラックリストに登録されて、再契約ができなくなる可能性がある事。ブラックリストに登録される条件は不明ですが、一般的には90日以内の解約だとブラックリストに入る確率が高く、できれば半年経過してから解約した方が良いそうです(私の場合、何度も長期で海外に行く可能性が高いので、当分は楽天モバイルで継続予定)。
アメリカでも使えるか?
今後のスケジュールを考えると、アメリカでの治験の参加の可能性もありました。
SIMについてはアメリカでも対応していたのですが「どの回線を利用するか」と「その回線の周波数を、スマホ側が対応しているか」によって、通信ができない可能性があります。
アメリカで利用可能なスマホについては、以下のサイトに記載がありました(ただし、詳細な情報は個別のスマホの仕様を確認した方が良さそう)。
また、各回線で利用できる周波数は、以下のサイトにまとめがありました。
ちなみに、ThreeのSIMをアメリカで使うと、回線は「AT&T」になるそうです(楽天モバイルも主に「AT&T」に接続されます)。
ちなみに、楽天モバイルの公式サイトで、海外のどの国で通信ができるかが確認できます。楽天モバイルで購入できるスマホ限定だとは思いますが、回線と一緒にセットでスマホを購入する場合は、念のため確認しておきましょう。
英会話の勉強
前回「英語力ゼロで、海外治験に挑んだらどうなる?」を確認する目的もあり、英会話の勉強を全くせずにロンドンへ特攻しました。
それでも何とかなったのですが、やはり「会話できた方が面白くね?」と感じたのも事実です。英会話が役立つというよりも、「知識を身に着けて活用したい」という人間の本能のようなものです。
そこで、今回は渡航中の時間を使って、即席で英会話能力を付ける方針で挑みました。
参考書①「観光英語検定3級の参考書」
で、英会話学習の為に用意したものがこちら。
マイナーな資格(私も帰国前に知った)ですが、観光英語検定3級の参考書です。購入の決め手は以下の通りです。
- 難易度が低いので、短時間で学習しやすい
- 観光の英語に特化している(目的に最短ルート)
- 学習用音声がついてくる
- おまけで資格も取れる(これは私の趣味)
難易度はTOEIC220~470点、英検3級レベルという社会人にはかなりの低レベル。
ですが、今の自分は「観光で英会話ができる」が目的であって、「TOEICで高得点を取って就活でアピールする」が目的ではありません。既に持っているTOEICスコアより低くても、旅行で役に立つならOKと考え、購入しました(というか、今受験したらTOEIC400点も怪しい)。
また「英検3級レベル」の範囲におさまるので、渡航中の短時間で学ぶにはむしろ好都合です。下手に難易度が上がると、範囲が広すぎて全体的にあいまいな知識になりかねません。私の様な低コミュ力は、あいまいな知識で会話するくらいなら無言でやり過ごしがちなので、フレーズ数は少なくても、自信を持って使えるフレーズが多い方が役立つと判断しました。
最後に重要なところが「学習用音声」が付いてくるところ。前回の旅行中、稀に英会話を試みたことがありました。が、相手の返答を聞き取れないので、英会話をしても意味が無かったです。そこで、学習用音声を通して、少しでも耳を慣らしておきたかったというのも購入の決め手でした。
ちなみに、旅行用の英会話というだけであれば、Kindle Unlimitedでかなりの数が無料で提供されています。旅行用英会話に耳を慣らすことが主目的であれば、Kindle Unlimitedを検討した方が良さそうです。
参考書①「指さしで使えるミニ英会話帳」
それから、念のため以下の書籍も紙で準備しました。
こちらを購入した理由は、以下の通りです。
- 暗記不要でコミュニケーションできる構成になっている
- フレーズが多すぎない(1000を超える書籍もあるが、今の自分には逆に利便性が下がる)
- 紙媒体の方が、即座に使え、柔軟性が高い(筆談など、何気にアナログは役立つ)
- サイズが小さい
こちらの書籍は「英語の学習」よりも「海外旅行をより楽しみたい」という目的がメインの書籍です。一応、英会話フレーズをパッと見て学習する事にも使えますが、知識ゼロでの英語圏旅行に役立ちます。
実は、前回「何かあったら翻訳アプリ」という思考で渡英したのですが、現実には翻訳アプリは対人間用としては動作が遅く、音声認識は誤訳も多いため、アナログの方が役立つ場面が多いという結果になりました(博物館の展示や、注意書きなど、文章の翻訳はアプリが凄い役立つ)。
そこで今回は「小さいサイズで持ち運び便利で、指さしだけで使える」というこちらの英会話帳を観光目的で持っていくことにしました。