オンライン学習Udemy|おすすめの講座選択・学習方法・質問方法・日本語翻訳の使い方
この記事ではオンライン学習プラットフォーム「Udemy」における「おすすめの講座選択方法」「おすすめの学習方法」「講師へ質問する方法」「英語字幕を日本語変換する方法」について解説しています。

・Udemyを利用するか検討している方
の参考にしていただければ幸いです。
Udemyで講座選択・購入する際のおすすめの方法
「Udemy」で講座を選ぶ方法に決まったやり方はありませんが、私が普段行っている講座の選び方は以下の通りです。
Udemyにログインし、カテゴリーかキーワードで検索を行う
まずは「Udemy」にログインします。ログイン直後は、下の図のような画面が表示されるかと思います。

この画面の上部のキーワードを入力する欄か、カテゴリーを選択して、絞り込みを行っていきます。今回はカテゴリーでの絞り込みを行います(下図)。

「カテゴリー」をクリックすると、より詳細なカテゴリーが次々登場してきます。今回は、プログラミング言語のPythonの学習を行っておきたいので、Pythonの講座を選択してみます。

カテゴリーを選択すると、こんな画面になります。ちなみにキーワードで「python」と検索をかけた場合は少し画面が異なり、下図のようになります。

画面左側にある「絞り込む」を利用することで、更に詳細な条件をつけることも可能です

上の図は、カテゴリーで絞り込んだ場合の画面です。詳細な条件として「日本語」「評価3.5以上」「所要時間6時間以上」で更に講座を絞り込んでいます。そして、その結果でてきた講座は下の図。

全部で17の講座がヒットしました。今回は一番上に表示された「【世界で18万人が受講】実践 Python データサイエンス」を調べてみたいと思います。
絞り込んだ講座の内容を確認する
講座を選択すると、下の図のような画面が出てきます。

まず、私は以下の7点を確認します。
- 評価件数と受講生の登録数
評価件数から、評価の妥当性を判断する - 最終更新日時
最新の情報を学習できるかを判断する。大幅な改定があった技術分野については必須。 - 学習内容
自分の学習したい内容を合致しているかを確認する - コースの内容
コースのボリュームを確認する。資格試験対策なら、演習問題の有無なども考慮。 - 受講における必須条件
必要な知識や道具 - 講師の情報
- 受講生からのフィードバック
今回の講座の場合、評価件数としてはかなり信頼できると思います。
最終更新日時は、2016年3月と古い内容です。基礎はあまり変化しないと思いますが、関連技術に大きな変化がなかったかは調査したうえで購入した方がいいでしょう。
学習内容はPythonを利用したデータ解析を幅広く学習できる印象です。内容にわからない用語がある場合、事前に検索して知識をつけておくといいでしょう。
コースの内容は17.5時間と、書籍1冊分程度の学習はできそうです。割引額にもよりますが、ボリュームに対して価格は妥当だと思います。
受講における必須条件は、画面を下のほうにスクロールしていくと表示されます。この講座については、パソコンと基礎的な数学のスキルがあれば十分のようです。
講師の評価も画面の下の方にあります。評価は4と高めです。十分信頼できると判断していいでしょう。
最後に、受講生からのフィードバックにも軽く目を通します。あまり有益な情報が見つからない可能性もありますが、中には重要な情報も紛れていることがあります。最近のコメントでは、「古くてそのままでは動かないコードもあるが、Pythonとデータサイエンスを一通り学べる」との意見でしたので、やはりちょっと情報は古いけど、学習には使えるといったところのようです。
興味を持ったら、プレビューを見てみる
評価を確認したうえで、興味を持ったら、プレビューしてみましょう。
講座を選択した直後の画面の右上部分に「このコースをプレビュー」という場所があるので、ここをクリックすると、プレビュー用の動画を確認することができます。
「【世界で18万人が受講】実践 Python データサイエンス」の場合、コースの概要の動画が6分、4分程度環境構築、6分程度ツールの使い方の動画が確認できます。
これらのプレビュー動画も、通常の動画と同様に2倍速で確認できます。途中まで飛ばすことも可能ですので、合計16分の動画も、実際には10分未満で確認できるかと思います。
ほしい物リストに登録しておく
プレビュー動画を見たうえで「この講座は面白そう」「この講義のやり方なら理解できそう」と思ったら、ほしい物リストに登録しておきましょう。
「Udemy」の講座は、安いときは90%程度の割引価格になることもあります(多くの場合、元の値段が1~2万円程度のもの)。もしも、割引価格が低かったり、そもそも割引が行われていない場合は、ほしい物リストに登録して、安くなるのを待ってから購入するといいでしょう。
もちろん、安いタイミングで目当ての講座を見つけたのであれば、そのまま購入してOKです。
iOS版アプリ以外から購入する
最後に、購入するときはiOS版アプリ以外から購入した方が無難です。
理由は「iOS版アプリからだと、30日以内の返金対応を受け付けてもらえないから」です。私としては、30日以内の返金はそうそう行いませんので、iOS版アプリから購入してしまってもあまり問題ありませんが、万が一のために、購入するならPCやAndroid版アプリからの購入にしておくといいでしょう。

Udemyで学習を進めるおすすめの方法
①まずはスマートフォンに講座をダウンロードする
まずはスマートフォンに講座をダウンロードしておきます。通勤中の学習で、無駄に通信料を発生させないためです。ただし、返金をする可能性を考慮するなら、ダウンロードは最低限にしておいた方がいいでしょう(講座のすべてをダウンロードしていると、返金してもらえなくなる可能性があるため)。
講座のダウンロードは、アプリから対象の講座を選択し、ダウンロードマークをタップすると「コースをダウンロード」と表示されますので、それをタップすればOKです。
公式のダウンロード方法に関する記事は以下の通りですので、不明点があれば参照していただければと思います。
②移動中などに講座の音声を聞き流して予習する
多くの人は、「じっくり家で学習できる時間」より「移動中の時間」の方が多いのではないでしょうか。私自身、通勤に1日3時間程度はかかりますし、通勤以外にも多くの移動時間が発生します。
最初から自宅のPCがある環境で学習ができたほうが集中できますし、しっかり内容を理解できますが、そのタイミングを待っていると、学習が全然進まなくなってしまうこともあります。
そこで、私は「移動中などに講座を聞き流して予習する」ようにしています。
例えば通勤時間を利用すれば、週5日、1日2時間であれば、10時間分は再生可能です。理解しないで全体を把握することが目的ですので、1.5倍速などで講義を進めてしまえば、1週間で15時間分、2週間あれば30時間の講座も一通り聞き終えることが可能です。
また、私の場合は通勤だけでなく、ランニングやウォーキング、エアロバイクなど、軽い運動中に学習を進めることもあります。運動ついでに勉強も進みますので一石二鳥。これもおすすめの方法です。
ブックマーク機能でメモを取っておく
音声を聞き流している間に気になったことがあれば「ブックマーク」機能でメモを取っておきましょう。
ブックマーク機能では、動画の気になった個所にメモを書き込んでおくことができるため、後で気になった内容を確認することができます。

図はPC版の画面です。
ブックマークのアイコンをクリックすると、動画にブックマークを保存することができ、ブックマークにはメモも併せて保存しておくことができます。
保存したブックマークは、ブックマークの一覧から確認することができます。ブックマーク一覧から確認できることは以下の通りです。
- どの講義のどの時間にブックマークが登録されているか
- 自分がいつブックマークを追加したか
- ブックマーク登録時のメモの内容
③PCを利用できる環境で、じっくり学習を進める
音声を聞き流して予習するのと並行しても構いませんが、じっくり自宅で学習を進められる時間も作っておいた方がいいでしょう。
スマートフォンで外出中などで勉強することも悪くありませんが
- スマートフォンは画面が小さくて見づらい
- IT関連の講座は、PCなどの環境で手を動かしながら学習しないと効果がない
- PCで知識をまとめたり、ネットで検索できる環境があった方が効率がいい
といった利点を考えると、本格的に学習を行う際は、PCを利用できる環境で、じっくり学習を進めた方が効率的です。
また「気になった関連知識」「疑問に思った点」「手を動かすべき講義内容」はブックマーク機能でメモを取っておくといいでしょう。
ブックマークでメモを取っておけば、後で講師の方に質問をする際にも利用できますし、復習の際に「ここは聞き流しで十分。ここは自宅で学習したい」といった判断ができるため、学習の効率があがります。
④学習を繰り返す
「Udemy」の講座には利用期限がありません。
一度の学習だけでは、講座の全てを吸収しきることはできません。必ずしも全てを吸収する必要はありませんが、反復して学習することで、知識を定着させたり、理解を深めた方が効果的といえます。
手を動かす部分については自宅で時間をもうけて学習を進め、知識のインプットについては移動時間などで繰り返し再生して勉強しましょう。
Udemyで講師に質問する方法
「Udemy」の特徴の一つが、講師の方に直接質問できるところです。この点、最新版に動画が更新されていなくても、古くなっている内容については講師の方から最新の知識を教えてもらえる場合があります。
Udemyの講師の方は、講座や自分自身の評価にも関わってくるため、基本的にはかなり早く質問には回答してくれる印象で、1日以内に回答が来ることも多いです。
質問は、該当の講座の「Q&A」から実施します。

まずは、そのコースですでに行われている質問を検索するといいでしょう。同様の質問が行われている場合、他の人の質問とその回答を見ることができます。
既存の質問に自分の疑問を解決できる内容がなかったら、「新しく質問する」から、質問を投稿します。内容は「質問のタイトル」と「質問の内容(何が目的か。どこで行き詰ってるか)」だけでOKです。
Udemyで英語の講座を日本語字幕で利用する方法
Udemyの欠点の一つとして、講座の多くが英語で提供されていることがあげられます。せっかく学習してみたい内容も、英語というハードルが入ってしまうため、躊躇してしまう人も多いのではないでしょうか。
私自身、英語は大の苦手です。そこで、日本語字幕で学習する方法を確認しておきます。
字幕のある講座を選ぶ
前提として、まずは字幕のある講座を選択します。今回は「aws」で字幕のある講座を、下の図のように絞り込んでみました。

絞り込んだ結果から、講座を選択します。今回は「Amazon Web Services (AWS) Certified 2019 – 4 Certifications!」を選択してみました。
講座の画面でコースのプレビューを見てみます。
「CC」のマークは自動生成された字幕がある講座に表示されるマークです。ここをクリックすると、自動生成可能な字幕の言語が表示されます。


①標準搭載の日本語字幕を利用する
講座にもよりますが、標準で日本語が選択できる講座もあります(やや少ない印象です)。標準で日本語の自動翻訳が利用できる講座は、標準の日本語表示を利用するといいでしょう。動画再生画面の「CC(字幕)」から「日本語」を選択すると、字幕が日本語に変化します。

自動生成の字幕は、やや不自然な感じの日本語ではありますが、理解できないこともありません。ただし、図のように音声の解説以外の字幕については、英語表示のままとなります。
ちなみに、後述する「トランスクリプション」を利用すると、動画全体の字幕を確認することができるため、読み損ねた字幕を確認するために動画を巻き戻す必要がなくなります。不要な解説を飛ばして、動画の重要な部分から学習することもできるため便利です。
②ブラウザ搭載の翻訳を利用する
ブラウザ搭載の翻訳機能を利用して、文章を日本語にすることも可能です。
しかし、この場合動画の上に表示される字幕については、表示が切り替わる度に英語字幕に切り替わってしまいます。
そこで、トランスクリプション機能を利用します。
トランスクリプション
トランスクリプション機能とは、簡単に言ってしまえば、動画の字幕全体を表示する機能です。PC版で利用した場合、下の図のようになります。

動画の再生画面で、メモ帳のようなアイコンがあります。これがトランスクリプションです。クリックすると、動画全体の字幕が表示されます。
日本語で自動生成された字幕も表示可能ですし、英語の自動生成の字幕も表示可能です。この英語で自動生成された字幕を、ブラウザ搭載の翻訳機能で日本語にしてしまえば、動画の上に表示される字幕に関わらず、常に日本語訳の内容を読むことができます。
トランスクリプションの機能では、現在読み上げている部分の文章が薄い水色になりますので、動画が今どの部分を読み上げているかを確認することが可能です。また「自動スクロール」にチェックを入れておけば、動画の進行に応じて、文章をスクロールすることも可能です。
日本語に限らず、字幕を利用して学習をする場合は、ぜひとも利用しておきたい機能の一つといえます。
日本語字幕はどの程度あてになるか?
正直に言って、現状の日本語字幕はあまりあてにはなりません。
どの程度あてになるかといえば「理解できないこともないけど、場合によっては英文も読んで理解する必要がある」程度の日本語と考えた方がいいでしょう。
例えば、AWSの料金形態に関する字幕では、以下のように意味のわからない翻訳が出てきました
- ブラウザ搭載の翻訳機能を利用した場合
「より多くのあなたがより多くのあなたがよりあなたがより少ないあなたが支払うよりあなたがより少ないあなたが支払うよりあなたが支払うより多くを使う」 - 自動生成された字幕を利用した場合
「使用量が多いほど、使用量が少ないほど、使用量が少ないほど」
まったく意味が分かりません。英語の文章を見ると、要するに「たくさん使えば支払いが多くなり、使わなければ支払いが発生しない」という意味合いの文章です。
このような文章ができてしまう原因としては、文章に句読点がないから(音声から自動生成しているため)と考えられます。
ちなみに、自動生成された英語字幕に「.」を振ったうえで、前後の文章も含めてgoogle翻訳を通してみたら、こんな感じの文章になりました。
「あなたが使うのはあなたが使うものの代金を払うだけです。使わないときはお金を払わない。あなたがそれを使うとき、あなたは時間、分、または秒で支払います、そしていくつかのサービスは今ミリ秒で請求を提供さえしますそれはスケールのいくつかの本当に良い経済を提供しますので。」
要するに「このサービスは利用した分だけお金を支払えば利用できる。支払いは、時間、分、秒などの単位になり、サービスによってはミリ秒段で支払う形で利用できます。この支払い形態により、コスパ良くスケールできるサービスを提供でしています」とのこと。
AWSを理解している人なら、言いたいことが十分理解できるというレベルです(AWS Lambdaなんかは100ミリ秒単位で支払いを行うスケール可能なサービスです)。
現状では「日本語字幕だけでは理解には不十分な箇所がある」ことは事実ですが、中学英語すら怪しい私でさえ、ちょっと英語字幕との切り替えを使えば学習を進めることは可能です。もちろん、必要な時間が増えますので、その点は英語の勉強と割り切るしかないです。
今後翻訳や読み上げた音声を文字に起こす機能が向上していけば、より正確な翻訳が提供されるようになっていくと思われます。今後の技術の発展にも期待しておきましょう。