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刀剣博物館の観光情報と、実際に観光した感想

11月 10, 2023国内旅行【国内】美術館

この記事では「刀剣博物館の概要と、実際に刀剣博物館を訪れた際の感想を中心にまとめます

「刀剣に興味がある方」「両国駅周辺を観光予定の方」などの参考になれば嬉しいです。

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「刀剣博物館」の基本情報

観光情報

  • 営業時間:9:30~17:00 (入館は16:30まで)
  • 休館日:毎週月曜(祝日の場合開館し、翌火曜日休館)、展示替期間、年末年始
  • 見学料金:大人1,000円、学生500円、中学生以下無料(割引制度あり。詳細は公式HPでご確認ください)
  • 所要時間:20分~90分程度(展示はほぼ1つの部屋なので、サクッと全体を見るだけなら時間はかかりません。刀剣好きの人なら、90分くらいかけてる人もいるそうです。私はちょっと急いで鑑賞したので30分ほどでした)
  • その他:月に1度の「本部定例鑑賞会」や、「本部定例鑑賞会」に参加するための「マナー講座」あり。

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

「刀剣博物館」とは?

刀剣博物館は、簡単に言えば「日本刀の保存・公開・文化普及のため、日本美術刀剣保存協会の付属施設として開館された博物館」です。

池泉回遊式の庭園が残る旧安田庭園の一角にあり、最上階で日本刀の展示が行われています。元は、1968年(昭和43年)に代々木に建てられましたが、その後、2016年(平成28年)10月に現在の場所へ移転し、翌年から展示が再開されました。

私が訪れた時点では常設展はなく、日本美術刀剣保存協会が主催する「現代刀職人展」の受賞作品が展示されていました(2023年8月11日~10月15日開催)。また、10月28日からは、日本美術刀剣保存協会創立75周年、刀剣博物館開館55周年、日刀保たたら操業45周年を記念して日本刀の装い 豊かなる刀装・刀装具と名刀展」が開催され、各時代の刀剣を彩った多様な形式の刀装・刀装具類などが寄託品の国指定文化財も含めて展示されています。

広い展示室ではありますが、展示室は3階のワンフロアのみなので、刀剣好きの方向けの施設だと思います。

また、月に1度、実物の刀剣を手に持って鑑賞できる「本部定例鑑賞会」が開催されています。参加資格は、刀剣鑑賞者向けの実施されている「マナー講座」を受講することで得られますので、本気で日本刀の美を体感したい人は、何度も足を運ぶことになるかと思います。

    「刀剣博物館」へのアクセス

    住所は「東京都墨田区横網1丁目12−9」です。

    最寄り駅は、都営地下鉄大江戸線の両国駅で、徒歩5分ほど。また、JR両国駅からだと徒歩7分ほどの距離です。

    駐車場もありますが狭いため、事前に周辺の有料駐車場を調べておきましょう。

    「刀剣博物館」を実際に観光してみた(所要時間30分ほど)

    刀剣博物館の外観・周辺・入口

    刀剣博物館の外観
    刀剣博物館の外観

    刀剣博物館は、旧安田庭園の角の辺りに建っています。

    旧安田庭園の案内図
    旧安田庭園の案内図

    上の写真は、旧安田庭園の入口にあった案内図。図の庭園右下辺りが刀剣博物館です。入口は、庭園の外側にあるため、庭園内から刀剣博物館に入る事はできません。

    刀剣博物館から見た旧安田庭園
    刀剣博物館から見た旧安田庭園

    こちらは、刀剣博物館最上階にある屋上庭園から旧安田庭園を撮影したもの。ここからだと、庭園の池のほぼ全体が見渡せます。

    駐車場に展示されていた鉧
    駐車場に展示されていた鉧

    駐車場に、ゴツゴツした石の塊のようなものも展示されていました。日本美術刀保存協会が運営する「日本刀保たたら」が生産した「鉧(けら)」というもので、炭素の含有量が低く溶けにくい鉄素材です。これが、拳大ほどに粉砕された後、全国の刀匠へ供給されているそうです。

    本間順治の胸像
    本間順治の胸像

    入口にあった、本間順治の胸像。日本刀学を樹立し、戦後は武器として廃棄されそうになっていた日本刀の美術面を強調し、日本刀の文化を守る事に貢献しました。

    佐藤貫一の胸像
    佐藤貫一の胸像

    こちらは、佐藤貫一の胸像。本間順治とともに戦前・戦後の刀剣界に影響を与え、日本美術刀剣保存協会を設立し、刀剣博物館の副館長も務めました

    展示室(2023年度現代刀職展 ー今に伝わるいにしえの技ー)

    今回訪問した際は、『2023年度現代刀職展 ー今に伝わるいにしえの技ー』が開催されていました。

    最上階の展示室
    最上階の展示室

    展示室は最上階である3階の一つだけです。2階や1階には展示室はありません。ただ、3階の展示室はけっこう広く、座れるスペースもあるので、じっくりと刀剣の美を楽しめます。

    私が訪れた際は、館内は一部を除き写真撮影可になっていました。ただし、フラッシュは禁止です。展示内容によって、撮影の条件は変化すると思いますので、必ず確認してから撮影するようにしましょう。

    ここからは、簡単に私が気に入った作品をいくつか紹介します。念のためですが「刀剣鑑賞はド素人」による完全な趣味の評価なので、評価基準が明らかにおかしい事はご承知ください。

    「研磨平造の部」で努力賞五席のこちらの作品。シンプルに滑らかな感じで磨き上がった刀身に、無骨な字で「八幡大菩薩」と彫られているところが、どことなく素朴な味が出てて気に入りました。制作者は、ヘンドリッキ・リンデラウフというブラジル出身の方。神田外語大学のポルトガル語専任講師として務め、日本刀の歴史や鑑賞方法などの講義もされていたそうです。刀装の部」で優秀賞のこちらの作品。鳳凰を加賀蒔絵で描いた繊細な表現の美しさが気に入りました。私は、こういう細かいものにも弱い。作者は松島享さんです。

    「刀身彫の部」で日本美術刀剣保存協会会長賞のこちらの作品。梅に龍が巻き付いている図柄が凄く細やかで、「よくぞこれを彫り上げた!」とただただ感心しました。作者は柏木幸治さんで、本作の梅竜頭は師匠が好きだったものにアレンジを加えたものだそうです。

    「彫金の部」の鐔で優秀賞のこちらの作品。細かな美しさも良いと思うのですが、他の作品と一線を画し、「旨そう!」という感情が湧きたたせた事が個人的に高得点でした。作者は福山葵さんです。

    「刀剣博物館」の周囲の観光情報

    「刀剣博物館」は、旧安田庭園の一角に建てられています。ゆっくり過ごす時間があれば、庭園内も散策してもいいでしょう。

    徒歩10分ほどの範囲には「両国国技館」「すみだ北斎美術館」などもあります。「刀剣博物館」と「すみだ北斎美術館」については、入場券がお互いの割引券にもなるため(当日のみ有効)、興味がある方は両方一度に訪れてみてもいいでしょう。

    また、徒歩5分程で「東京都復興記念館」や「東京都慰霊堂」のある横網町公園もあります。関東大震災・東京空襲関連の歴史的な展示が無料で見られますので、当時の歴史に興味がある方なら、足を運んでみてもいいでしょう。

    11月 10, 2023国内旅行【国内】美術館