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「高山市政記念館」の観光情報と、実際に観光した感想

岐阜旅行【国内】博物館

この記事では、高山にある「高山市政記念館」の観光情報と、実際に観光した感想をまとめます。

「高山の歴史に興味がある方」「飛騨高山方面を観光する予定の方」などの参考になれば嬉しいです。

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「高山市政記念館」の観光情報

観光情報

  • 営業時間:8:30~17:00
  • 休館日月曜日と12月29日~1月3日
  • 見学料金:無料
  • 所要時間:解説は少しだけ読み、主に建物内を歩くだけなら10分ほどでした
  • 備考:

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

「高山市政記念館」とは?

高山市政記念館とは、簡単に言えば「高山市の行政資料を展示・保存している旧町役場・市役所の建物を利用した資料館」です。

資料館としてはそれほど大規模ではありませんが、建物自体が1895年(明治28年)に、飛騨の名工とうたわれた八代目阪下甚吉が建てた貴重な建築物です。建築材は総檜。伝統技法だけでなく、導入初期のガラスも利用するなど、洋風建築の要素を取り入れて建築されました。

また旧高山町役場 附棟札及び新築関係書類」として、役場庁舎本屋を始めとする建物や、所蔵されている資料が高山市指定の文化財にもなっています。

内部では、その名の通り「明治~平成の合併に至るまでの高山地域の歴史」や「各支所地域に関する資料」「行政の歴史に関する展示」などが行われています。また、建物には床下や壁内部、天井裏などの建築物としての特徴を見られる場所もあり、建築に関する解説もあります。

「高山市政記念館」へのアクセス

住所は「岐阜県高山市神明町4-15」です。

公共交通機関を利用する場合、JR高山駅から徒歩12分ほどです。

また、自動車で訪問する場合は、記念館の専用駐車場はないので、近隣のコインパーキングなどを利用しましょう(詳細はこちら)。

「高山市政記念館」を実際に観光してみた(所要時間10分ほど)

この日は午前中に「飛騨の里」と「高山陣屋」を見学し、その後に高山の昔ながらの町並みを散策した流れで、無料で入館できるということで、ふらりと「高山市政記念館」を訪問しました。

他の観光予定があったため、かなりあっさり見学しているので所要時間は10分ほどです。最初から高山の歴史を学ぶ目的で訪れるのであれば、もっと長めの時間を確保することをおすすめします

高山市政記念館の前
高山市政記念館の前

こちらは高山市政記念館前で撮影したもの。建物全体を撮影するのを忘れましたが、この写真からでも建物がかなり立派な歴史的建築物であることが感じられるかと思います。

高山市政記念館の展示案内(1F)
高山市政記念館の展示案内(1F)
高山市政記念館の展示案内(2F)
高山市政記念館の展示案内(2F)

建物に入ると、内部の展示案内図があります。

資料館としてはそれほど広いわけではありませんので、ルートなどは気にせず自由に見学しても大丈夫です(そもそも、ルートは決まってません)。

ちなみに、1階はパネルや資料などの展示が多く、2階は建築物としての展示が中心な感じです。

荘川地域に関するパネル
荘川地域に関するパネル

1階の展示は、部屋ごとに内容が違い「高山の市政」「各支所地域」「体験コーナー」にわかれています。上の写真は、荘川地域に関する展示。荘川は、旅行中に何度も目にした地名だったので気になりましたが、日本有数の化石の産地だそうです。

南土蔵への渡り廊下(?)
南土蔵への渡り廊下(?)

こちらは、案内図の範囲外にあった、南土蔵への渡り廊下と思われるもの。途中から進入禁止になっていています。

とくに案内看板が見つからなかったので、この部分が何であったか明確なことは言えませんが、「南土蔵への渡廊下」が市指定の文化財に登録されており、南側の土蔵らしきものに通じる渡り廊下なので「南土蔵への渡り廊下」かと思います。

庭と渡り廊下
庭と渡り廊下

渡り廊下を横から撮影したもの。お庭も手入れが行き届いていました。

2階から建物前を撮影したもの
2階から建物前を撮影したもの

2階に上がって、建物前の前を撮影したもの。砂の波紋など、こちらも細かなところまで手が行き届いていました。

ちなみに、建物を囲む鉄柵は、上部に花の連続文様があり、近代建築を象徴するデザインの一つだそうです(第二次大戦で一度供出され、現在の鉄柵は1984年(昭和59年)に復元されました)。

議場コーナー
議場コーナー

こちらは2階の奥にある「議場コーナー」。当時の人は、こんな感じの席に座って会議をしていたのでしょうか(机が無いからちょっと使いにくいような……)。

天井裏の展示
天井裏の展示

議場の反対側の端には、天井裏の展示スポットがあり、天井の中を覗きこめるようになっています。

同様に、床下の展示や、壁内部の展示もありますので、建築が気になる方は確認しておきましょう(解説のパネルなどもあります)。

「高山市政記念館」周辺の観光スポット

高山市政記念館周辺には、多くの観光スポットがあります。

周辺が昔ながらの町並みを残した地域ですので、散策などをしながら「飛騨牛」や「高山ラーメン」などのご当地グルメを堪能してみてもいいでしょう。

また「高山市政記念館」から徒歩5分ほどの距離に、「飛騨高山まちの博物館がありますこちらも無料の博物館で、飛騨高山の文化・歴史に関する展示を見ることができます。ご当地の文化や歴史を学びたい方であれば、あわせて観光してみるといいでしょう。

史跡であれば、周辺スポットの中でも日本で唯一現存する陣屋「高山陣屋」はとくに有名です。こちらも徒歩3分ほどと非常に近く、時間がとれれば観光することをおすすめします。

その他、レトロ系の博物館である「飛騨高山レトロミュージアム」や「高山昭和館」や、神社仏閣であれば「飛騨国分寺」や「高山別院 照蓮寺」なども、徒歩15分です。

また、JR高山駅からバスで10分ほどの距離には、高山にある古民家を移築して作られた野外博物館である「飛騨の里」もあります。文化と建築両面に興味がある方であれば、長時間楽しめる施設なので、少し足を延ばして訪れてみてもいいでしょう。

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