情報処理技術者試験系

TACの「高度試験 ステップアップセミナー」参加体験記

6月29日。ネットワークスペシャリスト試験の対策の一環として、TACの渋谷校にて開催されていた「高度試験 ステップアップセミナー」に参加してきました。その内容や感想を、簡単にまとめます。

高度試験 ステップアップセミナーの内容について

高度試験 ステップアップセミナー」とは、一言でいえば「高度情報処理技術者試験」を受験する人向けのセミナーです。一応「応用情報技術者試験に合格した直後の人向け」とはなっていますが、高度情報処理技術者試験に関する情報を受験する人であれば、誰でも参考になる内容となっています。

主なセミナーの内容は以下の通りです。

セミナーの主な内容

  • 高度試験の概要(試験制度や位置づけ)に関する解説
  • 午前I・午前II・午後I・午後IIの特徴に関する解説
  • 午前I・午前II・午後I・午後IIの学習指針に関する解説
  • TACの講座の解説

狒々山
狒々山
私は高度試験の一つに合格したことがありますが、既に3年以上前のことです。そういう意味では、セミナーの対象者像からは若干外れてはいましたが、学習指針は非常に参考になりました。

高度試験の概要(試験制度や位置づけ)に関する解説

概要に関する解説は、おおむねIPAのホームページを確認すればわかることが中心です。既に調査済みで、受験対象も決まっているという人にとっては冗長な内容といえるかもしれません。

一方、セミナーの解説のほうが各試験区分の受験者像や、出題内容を網羅的にわかりやすく解説しているため「これからどれを受験するか迷っている」という人には、向いていると感じました。

午前I・午前II・午後I・午後IIの特徴に関する解説

解説の中でも重要な内容がこの「試験の特徴」と続く「学習指針」です。

各試験の特徴は、一応IPAでも公表されていますが、「大手資格予備校としては、試験をどう分析しているか?」という点が把握できます。

例えば、

  • 午後Iの試験の内容は、応用情報技術者試験の午後試験と比べて、どの程度の難易度か?
  • 応用の午後試験で80~100%の点数が取れる分野は、高度試験の午後Iでどの程度通用するか?
  • 論文問題はどんな感じの内容が出題されてくるか?
  • 午後I免除が有利な理由
  • 午後IIの集中力を維持するためには、どうやって試験に挑むべきか?

といった形で、試験の特徴がわかりますので、自分の実力がどの程度通じそうか、どの程度の学習が追加で必要になるかということがわかります。

午前I・午前II・午後I・午後IIの学習指針に関する解説

学習指針に関する解説は、自分にとって試験の特徴以上に重要でした。

おおむね私の考えている指針と同様でしたが(午前対策はスキマ時間。午後対策はまとまった時間を取って手厚く)、その詳細もレジュメや講師の方からの解説で確認できましたので、より自信を持って学習を行えるようになるかと思います。

例えば、高度情報処理技術者試験でも難しい午後試験の学習方法ですが、具体的に「何に着目して勉強を進めていくことが効果的か?」をセミナーでは解説しています。

学習指針の例

  • 午前Iは150~200題程度で学習しなおす
  • 午前IIは本試験問題4~5回分で対策する
  • 午前IIでは、間違いの選択肢も含めて体系立てて知識をつける
  • テキストはざっと読んだら、わからない知識を調べ直す程度でOK(応用情報などで学習済みの場合)

こういった内容は、学習効率を上げるうえでもとても役立つ知識かと思います。

より確実に、より短時間で合格するためにも、学習を始める前に、学習指針の内容をしっかり確認しておくといいでしょう。

狒々山
狒々山
私が想定していたよりも、午前試験対策はかなり手薄でOKという印象です。

TACの講座の解説

最後に、TACの講座についての簡単な解説があります。パンフレットを取り寄せて、簡単に調べてあったので、自分にとっては冗長でした。

ちなみに、講座で解説はされていませんでしたが、TACの高度試験区分の勉強時間は100~200時間が目安とされています。個人的には、平均的な独学の場合300時間程度(応用情報技術者試験合格程度を前提条件として、スペシャリスト試験を受験する場合)と考えているため、本当に100時間程度削減できれば、かなりコストパフォーマンスが良い講座だと思います。

参加者の特典

今回のセミナーでも、参加者特典をいただきました。

本試験の分析資料「平成31年度 春季版」と「平成30年度 秋季版」。それに入会金免除券です。

その他、講座のパンフレット(すでに取り寄せ済みでした)やセミナーのレジュメもいただきました。レジュメには学習指針なども記載されていますし、メモ書きもしておきましたので、しっかり試験に活かしたいと思います。

TACの入会を考えている方は、入会金を免除してもらえますので、セミナーを受講しておくといいでしょう(私のもらったものは期限3カ月ですが、有効な講座の制限はありませんでした)。

動画配信もある

実は、このTACで行われているセミナーですが、動画配信も行われています。

今回、参加した講義についても、7月8日頃に配信される予定になっています。高度情報技術者試験を受験予定の方は、参考に確認しておくといいでしょう。

私が受験予定の「ネットワークスペシャリスト試験」のセミナーは参加できませんでしたが、ネットで公開されていることがわかったので、後でじっくり確認して、試験対策に役立てたいと思います。

「高度試験 ステップアップセミナー」に参加して良かったところ

今回「高度試験 ステップアップセミナー」に参加して一番良かったところは、「直接講師の方に質問できたところ」です

インターネットである程度の情報はフォローできますが、「未経験でも30時間で合格できました!」といわれても、前提が明確でない個人の発信する情報は、あまり説得力がありません(この辺を的確に伝えるのは、本人に悪気がなくても難しいかと思います)。

その点、毎年何人もの受験生を指導し、毎年試験を分析している講師の方の意見は、信頼性があります。多くの生徒の平均値で難易度を測定できるため、個人の隠された前提条件や偶然からくる影響がかなり少なくなるからです。

より信頼性の高い情報を知りたい、細かな条件から意見を聞きたいという方は、こういった「講師の方に直接質問できる場」を有効活用していただければと思います。

狒々山
狒々山
ちなみに「論文試験は未経験でも合格できますか?」という質問については、「可能だが、技術誌やインターネットで別途事例を学習する必要がある」とのことでした。TACの合格者の中には、未経験で合格している人もある程度いるそうです。