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【世界遺産】「聖マーティン教会」の観光情報と、実際に観光した感想

7月 20, 2023海外旅行【海外】世界遺産,【海外】教会

この記事では世界遺産の構成資産の一つである「聖マーティン教会」の観光情報と、中学生以下の英語力で観光した際の内容をまとめます。

「カンタベリー方面へ旅行予定の方」「聖マーティン教会に興味がある方」などの参考になれば嬉しいです。

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聖マーティン教会の観光情報

聖マーティン教会の観光情報

  • 営業時間:11:00~15:00(土曜は16:00まで。日曜は10:00~10:30。木曜は正午に短い礼拝があり、礼拝に参加しない場合は入室不可)。
  • 定休日:月・水・冬季の土曜、行事による休日あり。
  • 見学料金:無料。
  • ガイド:なし。
  • 所要時間:30~40分ほど。私は教会内の解説文の部分を全部見て、35分でした。
  • 注意点:現在も現役で使われている教会です。団体は事前予約が必要。個人の場合も、イベントで閉鎖していることもある為、確実に訪問したい場合は事前に連絡した方が確実です。

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

聖マーティン教会までのアクセス

住所は「Longport, Canterbury CT1 1PF イギリス」。

最寄り駅は「カンタベリー・ウエスト」です。時間帯等によりますが、ロンドンの中心地(私が調査した際は「St Pancras」)から鉄道なら70分程で到着します。

また、乗車の際はチケットが必要です。車両内でもチケットの確認が行われますので(稀に確認が来ないこともある)、必ずチケットを購入して乗車するようにしましょう(改札は、クレジットカードなどでも通過できてしまうので注意)。

また、長距離バスを利用すれば、時間は130~140分ほどかかりますが、費用をかなり安くできます(片道6.8~7.4ポンドほど)。本数も1~2時間に1本は出ているため、安さ優先なら長距離バスがおすすめです。

ちなみに、電車の駅からは徒歩23分程の距離です。また、聖マーティン教会と共に世界遺産に登録されている「カンタベリー大聖堂」や「聖オーガスティン修道院」も近くにあり、徒歩で簡単に観光できます(私も徒歩で移動しました)。

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  • 日本語で利用できる

とくに、イギリスの場合は鉄道の料金が高いため、私の出会った海外旅行者のほとんどは、Omioを使って複数のルートを比較していました。長距離移動を伴う旅行を計画している場合、利用することをおすすめします。

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聖マーティン教会とは?

簡単に言ってしまえば「イングランドで現在も活動する最古の教区教会」です。

近隣にある「聖オーガスティン修道院」でも有名なローマ人、オーガスティンが、布教の為にイギリスに到着した時点(597年)で、聖マーティン教会は既に古いキリスト教の教会となっていました。

古代ローマ時代後期には使われてましたが一度廃れてしまい、その後、6世紀のケント王妃ベルタの私的な礼拝堂として使われるようになり、オーガスティンと修道士がやって来てからは、この場は現地の人をキリスト教に改宗するため利用されました。

教会には古代ローマ時代のレンガも使いまわされていますが、建築様式はローマ支配後のアングロ・サクソン人の入植が始まった時期(4世紀半ば)のものと考えられています。その後も、増改築が行われ現在の形になりました(詳細は、現地の看板に書かれていました)。

ちなみに、教会の名前は、キリスト教の聖人である「トゥールのマルティヌス」から取られています(トゥールはフランスの都市で、ベルタの出身地です)。

聖マーティン教会を観光してみた(所要時間35分ほど)

聖マーティン教会の外観

穏やかな住宅街に立つ、それほど大きくはない教会です。墓地もあるため、敷地面積はそれなりにありますが、日本のお寺でも墓地があればもっと大きい場所は多いでしょう。

入り口の門はこんな感じです。門をくぐって少し進むと、右手に教会の正面が見えてきます。

接近して撮影した写真。教会前で記念撮影をしている人が多かったです。

こちらは、教会の墓地の裏手側から撮影。こちらから接近した写真の方が教会らしい姿が見えるため、ネットの紹介ではこちらからの写真も良く使われます(wikipediaでも両方の写真が掲載されています)。更に、教会の反対側の裏手側から。こちらのスペースは狭いです。

教会は、正面から何段も建物が連なるように構成されていますが、これは部分によって建造された年代が違うことも影響しています。例えば、建物の壁部分と、屋根部分では作られた年代が違ったりして、詳細は教会の門付近にあった看板に記載されていました墓地の風景。ロンドンやコッツウォルズの墓地も似たような雰囲気でした。墓地では、犬を連れてお弁当を食べるなど、ピクニック気分で利用されている方々もいました(ちなみに、入り口の門の当たりにゴミ箱もありました)。墓地にあった大きめのお墓。誰のお墓かは判別できませんでしたが、Wikipediaによると著名人の方のお墓もあるらしいです(日本人の私には、誰だかわかりませんでしたが)。

教会近くの地面にあったもの。世界遺産であることが書かれています

聖マーティン教会の内部

小さな教会ですので、内部を見るのにもそれほど時間はかかりません。ただ、小さな教会ながら、日本語も含めた多言語の冊子が置かれており(ただし、Google翻訳レベルではあります)、海外からの観光客でも楽しめるようになっていました。

中に入ると、教会スタッフの方(神父さん?)が、声をかけてきてくれて、冊子の場所や使い方を教えてくれました。英語はほぼ聞き取れないのですが、指さしている物から意図はだいたい通じます。

上の写真が、現地で貸してもらったガイドマップ。このマップの番号に応じて、日本語の冊子に解説が書かれています。

教会内部。中央の当たりから入り口側を見た状態です。反対側。奥に儀式用の祭壇があります。元からあった奥の十字架は木製で、蔓はベルギーの子供たちによってもたらされたものだったそうです(現在の物は1985年に作られた金属製の複製物)。

これはキリスト教の信者になる際に行われる洗礼で使われる聖水盤。ケント王、エゼルベルトも、聖マーティン教会で洗礼を受けたとされているそうです(聖マーティン教会は、エゼルベルトの許可を得て、ケント王妃ベルタの私的な礼拝堂として使われていました)。写真の物は、1155~1165年に大聖堂の回廊にあった井戸の石から作られたそうです。

19世紀に開かれ、内部に老人の骨が入っていたという墓。石碑にはラテン語で「もしもベルタ女王がここに埋葬されているならば、冥福を祈ってください」と刻まれています(ただし、ベルタは聖オーガスティン修道院に埋葬されていました)。こちらは、ベルタ王妃の木像で、アングロサクソン時代(5~11世紀)に作られたとされています。

入り口には、寄付用の機械も置かれていました。

今まで寄付は一度もしたことがありませんでしたが、今回は無料で観光させてもらったので、初めて利用。タッチパネルで金額を選択し、キャッシュカードで簡単に支払いができました。

聖マーティン教会の周辺を観光するなら?

    聖マーティン教会の周辺の観光なら、「カンタベリー大聖堂」と「聖オーガスティン修道院」。この三件はセットで世界遺産に登録されています。

    聖オーガスティン修道院」は、既に廃墟になった場所ではありますが、敷地面積はそれなりに広く、ビジターセンターには小さいながらも博物館があります。歴史好き・廃墟好きであれば、訪れてみても良いでしょう。距離は聖マーティン教会から徒歩で6分ほど。日本語のオーディオガイド・冊子などはありませんが、英語看板による案内が多い為、翻訳アプリがあれば英語力中学生並みでも十分楽しめます

    カンタベリー大聖堂」は、カンタベリーまで来たら必見です。入場料こそ高いものの、それだけの価値のある壮大なスケールで美しい聖堂です。またカンタベリー大司教であるトマス・ベケットが殉教した地でもあることから、聖地巡礼の中でも重要な地となっていて、昔から多くの巡礼者が訪れた地でもあります。

    ちなみに、「聖マーティン教会」「聖オーガスティン修道院」「カンタベリー大聖堂」の全てを見学したところ、11:00~17:00くらいまで時間がかかり、それでも若干足りないくらいでした。三件ともじっくり見学したい場合は、もう少し早めに到着した方がいいでしょう(ただし、営業時間的に早くても10:00からの入場になるかと思います)。

    その他、最寄り駅である「カンタベリー・ウエスト」から川を渡ってくる途中では、ボートに乗って楽しめるリバー・ツアーや、1380年にある関所での脱出ゲームなどのアトラクションもあります。現地の人と仲良くなりたい人であれば、参加してみても面白いかと思います。

    「聖オーガスティン修道院」で必要だった英会話

    • 声をかけられたとき:Hello
    • 言語を聞かれた時:Japanese
    • 色々と解説が終わった後:OK! Thank you

    会話があったのは、教会の職員の方だけです。この方が、史跡の案内としてのスタッフさんなのか、聖職者なのかはよく分かりませんでした。

    英語が不慣れなのが伝わったのか、現地で解説用の紙を渡してもらってからは、押しボタン式のライトのボタンが凹んだまま戻ってこなかった時以外は、声をかけてくるようなこともなく、他の観光客の案内をされていました(ボタンは、時間式で元に戻るものでした)。

    そんなわけで、英語が喋れなくても十分観光できる施設といえます。

    7月 20, 2023海外旅行【海外】世界遺産,【海外】教会