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【世界遺産】「聖マーガレット教会」の観光情報と、実際に観光した感想

8月 17, 2023海外旅行【海外】世界遺産,【海外】教会

この記事では、世界遺産である「聖マーガレット教会」の観光情報と、中学生以下の英語力で観光した際の内容をまとめます。

「ロンドンを観光予定の方」「聖マーガレット教会に興味がある方」などの参考になれば嬉しいです。

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聖マーガレット教会の基本情報

聖マーガレット教会の観光情報

  • 費用:無料
  • 営業時間:観光は10:30~15:30。
  • 休業日:日曜日(礼拝での入場は可能)。その他、結婚式などで見学不可の事もあります。
  • 所要時間:30分以下。現地でガイドブックを購入して読みながら鑑賞すれば30分以上も可能ですが、多くの人は10分程度だったと思います。
  • 日本語対応:なし
  • 写真撮影:個人撮影は可

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

聖マーガレット教会までのアクセス

住所は「St Margaret St, London SW1P 3JX イギリス」。

ロンドンの中心の方であるウェストミンスター地区に立地し、最寄りの「ウェストミンスター駅」からであれば、直線距離で徒歩5分ほどです。同じく世界遺産に登録されている「ウェストミンスター寺院」と同じ敷地内にあるため、時間があれば同時に訪問するといいでしょう。

ロンドンを観光中であれば、近くに立ち寄る機会もあるかと思いますので、せめて外観だけでも見ておきたいところです。

聖マーガレット教会とは?

聖マーガレット教会とは「世界遺産であるウェストミンスター寺院の敷地内に立つ、地域住民向けとして建てられた教会」です。

ウェストミンスター寺院が修道院として使われていた時代、一般の人はウェストミンスター寺院に入れなかったため、地域住民の集える場所として、修道士がこの教会を建てました

上流階級の結婚式場としても利用されており、1655年には「イギリス海軍の父」と呼ばれるサミュエル・ピープスがここで結婚式を行い、後にはチャーチルもこの教会で結婚式を挙げ、現在でも結婚式で利用されることがあります(そのため、内部見学が制限される事があります)。

建物は、12世紀にベネディクト会派聖職者によってロマネスク建築で建てられましたが、後に倒壊などがあり、塔やポーチ、内装などが度々修正を加えられました。現在の建物は、主に1482~1523年に建てられたもので、18~19世紀に大幅な修正が施されていますが、チューダー朝様式が多く残されています

1614年に議会によって採択され、一度は教会がロンドン教区に渡されましたが、1972年に教区教会でなくなったときに修道院の管轄に戻りました(この点、私が確認した際のWikipediaでは現在も教区教会とされていましたが、その出展元の公式HPを辿ると、詳細が記載されています)。 

実際に「聖マーガレット教会」を観光してみた(所要時間30分ほど)

上の写真は、南側壁面のステンドグラス。ここにあった元のステンドグラスのほとんどは、第二次世界大戦中に破壊されてしまいました。現代の物は、1966年に作成された「THE PIPER WINDOWS」と呼ばれるステンドグラスで、作者はジョン・パイパー。パイパーは、東窓(主祭壇側)と競合しない様、意図的に色彩や形式的な図形を使用しないガラスにしたそうです。

こちらは、南東側にあった聖水盤……と、思われる物なのですが、詳細な解説はありませんでした。

上の写真は主祭壇です。この祭壇を挟むように、聖歌隊席が設けられています。

ステンドグラスは「EAST WINDOW」と呼ばれ、1526年頃にオランダで作られたものと推定されています。ヘンリー8世とその妻のアラゴンのキャサリンの結婚を記念したものなのですが、元々どこの教会の為に制作されたのかは不明です。多くの所有者の手を渡り、1758年に聖マーガレット教会の教会長が購入しました。

こちらは北側にあるオルガン。1897年にJ・W・ウォーカーによって設置され、1973年、1993年に修復を受けました。

こちらは入口上にあるステンドグラス。エリザベス1世の時代に、アメリカのバージニア植民地を設立したウォルター・ローリー卿を記念したものです。1888年にアメリカからの寄付で建てられました。グラスの上下方向で中央に立っている人物は、左からヘンリー王子(ジェームズ1世の長男)、ローリー、エリザベス1世、エドマンド・スペンサー(詩人)、サー・ハンフリー・ギルバード(ローリーの異母兄弟)です。また、内容はローリーの生涯の場面になっています。

ちなみに、ローリーはエリザベス1世の死後、イングランド王に即位したジェームズ1世に疎まれ(ジェームズ1世は親スペインだが、ローリーは反スペイン)、「ローリーが即位に反対していた」とする讒言も影響し、ジェームズ1世との関係が悪化しました。結局、スペイン入植地での戦闘がきっかけとなり、スペイン大使からローリーの死刑を求められたジェームズ1世は、ローリーの死刑を実行。ローリーの遺体は聖マーガレット教会に埋葬されました

    入口近くで、無人販売形式でポストカードとガイドブックが売られていました。支払い方法は上の写真の小さい穴に現金を入れる感じなので、お札での支払いはちょっと厳しかったです(運よく、硬貨を多めに持っていたので、ガイドブックが買えました)。

    聖マーガレット教会の周辺を観光するなら?

    ウェストミンスター地区はロンドンの中心地なので、周囲には観光地が多いです。

    史跡巡り・世界遺産に興味がある方であれば近隣の「ウェストミンスター宮殿」と「ウェストミンスター寺院」は訪れたいところ。どちらもウェストミンスター宮殿とセットで世界遺産に登録されている構成資産です。

    「ウェストミンスター宮殿」は「イギリスの国会議事堂として使われている宮殿」です。王の居城としても利用されていた時期もあります。内装も美しい建築物なので、是非とも観光したいところですが、観光できる日が限られており(土曜と国会の無い日)、また日本語のオーディオガイドが無い点も注意が必要です。

    「ウェストミンスター寺院」は「歴代イギリス国王の戴冠式が行われた教会」で、2023年5月6日、国王チャールズ3世の戴冠式もここで行われました。この他にも、王室行事で利用されています。入場料はかかりますが、こちらは日本語オーディオガイドが利用可能ですので、ウェストミンスター宮殿を訪れるなら、是非セットで観光したいところです。

    ちなみに「聖マーガレット教会」「ウェストミンスター宮殿」「ウェストミンスター寺院」は、一枚の写真におさまるほど近距離にある(下の写真)ため、どれか一つを訪れるなら、せめて外観だけでも全て鑑賞することをおすすめします

    この他にも、北にはゴッホのひまわりでも有名な「ナショナル・ギャラリー」があります。入場料は無料ですので、時間に余裕があれば是非とも訪れたいところです。

    また、西には「バッキンガム宮殿」もあります。午前中に訪問でき、タイミングがあえば無料で衛兵交代式を見る事ができます。また、7~9月頃には内部が一般公開されます。有料ではありますが、限られたシーズンしか見学できないため、やはりタイミングがあえば訪れたいところです。

    更に、日本人にはそれほど知名度が低いと思いますが近くにある「チャーチル博物館」には、第二次大戦中にウィンストン チャーチルが生活し、実際に執務を行っていた執務室があります。有料の博物館ではありますが、近代史好きの方であれば訪れても損はないでしょう(旅行中に知り合った方におすすめされました)。

    聖マーガレット教会で必要だった英会話

    • 何か対応してもらう時:Hello
    • 対応してもらった時:Thank you
    • 警備員の方に写真撮影をしていいか訊いた時:Can I take photos?
    • 聖職者らしき方に写真撮影をしていいか訊いた時:Can I take pictures?
    • 敷地外へどのルートから出ればいいか訊いた時:(チケットを見せつつ)Which way should I go?
    • 案内が全く意味不明だった時:Pardon?
    • 敷地外に出るルートの認識併せをしたとき:あー、Left? OK?

    僅か30分の観光でしたが、今までのイギリス観光の中で、最も英会話で混乱した気がします(会話力は中一以下なもので……)。

    まず、写真撮影について

    最初に、教会内にいた警備員らしき人(この人以外いなかった)に「Can I take photos?」と聞いてみたのですが、物凄く微妙な反応をされました。無言が5秒ほど続き、その後苦笑しながらゆっくりと首を横に振られ、更に英語で色々言われたのですが、その内容は意味不明です(リスニング力がないので)。

    で、あまりにも微妙な反応だった上、事前に調べたネット情報では「写真撮影可能」だったので、聖職者らしき人が警備員らしき人と入れ替わったタイミングで「Can I take pictures?」と質問してみました。すると、今度はすんなり「OK」と言われ、しかも笑顔で熱烈に色々言われました(何言ってたのかは不明)。

    もしかしたら、最初の会話は「(あなたの)写真を撮って良いですか?」と解釈され、次の会話は「(ここの)写真を撮って良いですか?」と解釈されたのかもしれません。が、ネットで調べても「photo」と「picture」でその意味合いが変わるとの情報が無かったので、原因は謎です。

    また、教会の敷地から外にでるのも苦戦しました

    聖マーガレット教会を見学した後、そのまま外に出たかったのですが、そのルートは「セキュリティチェックの場所を逆に抜ける」か「ウェストミンスター寺院の中を抜ける」の2択でした。

    なので、通路途中にいたスタッフに翻訳機を使ったうえで「Which way should I go?」と、チケットを見せつつ訊ねてみました。すると、予想通りですが流暢な英語で色々と言われてしまい、全くわかりません。あたふたしつつ、翻訳アプリを使おうとスマホを取り出したのですが、そもそも翻訳アプリを使って何を言えば良いかもわからず、結果的に何十秒も待たせた挙句に「Pardon?」と聞き直す始末

    呆れられつつ、再び身振り手振りで再度案内を受けたところ、セキュリティチェックの外を指さされ、更に「Left」という単語が聞こえました。そこで、同じ方法を指さしつつ「あー、Left? OK?」と聞き直し、大丈夫そうだったので「Thank you」と言って、セキュリティチェックを逆走。ちなみに、セキュリティチェックの人達は、逆に移動する人にはとくに関心が無いようで、無言でスルーされました。

    ちなみに「Pardon?」でもう一度同じことを言ってもらったのは観光中で初めてなのですが、私が聞いた限り、現地の人が聞き直す際に一番使っていたのは「Sorry?」という表現でした。次回からは「Sorry?」を使ってみたいと思います。

    8月 17, 2023海外旅行【海外】世界遺産,【海外】教会