【体験記】世界遺産検定3級に合格した際の勉強時間・勉強方法・教材について
2021年11月28日、世界遺産検定3級を受験し、無事合格しました。
この記事では、以下の内容を中心にまとめたいと思います。
- 世界遺産検定3級に合格するまでにかかった勉強時間
- 世界遺産検定3級の勉強方法・教材
世界遺産検定3級、合格体験記のまとめ
- 中学レベルの日本史を復習した状態から、勉強時間は11時間8分で合格できた
- 直近の登録された世界遺産も勉強した方がいい(私は忘れてました)
- 日本史・世界史の知識があるとちょっと有利(私は仏教知識も少し役立ちました)
- 難易度は低いので、初心者でも3級から始めてOK(4級は小・中学生向け?)
- テキストは無しでも大丈夫だった
受験前のスペック
簡単に受験前のスペックをまとめると、以下の通りです。
- 中学高校と、歴史関係は成績が良かった
- 高校の世界史が終わってから、ブランクが15年以上
- 2021年の4月下旬から仏教、8月末頃から日本史の勉強をしていた(合わせて1日平均30分未満)
- 11月頃から歴史検定準3級の勉強を実施(中学レベル)
一言でまとめると「歴史好きだったけど、勉強としてはブランクが長い」といったところ。
ただ、4月下旬から学んだ仏教知識と、11月から学んだ歴史検定準3級の日本史知識が少し役に立ちました。それ以外については、ほとんど「新しく暗記した」という状況です。
世界遺産検定3級合格までの勉強時間は、11時間8分
勉強時間は11時間8分になりました(Studyplusで計測)。
教材については後述するオンスクの世界遺産検定3級講座を利用しました。
講義は基本的に料理などで手がふさがっている時間に垂れ流し状態。主な勉強は問題演習です。
オンスクの300問を利用した以外は勉強なしでの受験となった為、「新しく登録された世界遺産」については、全く知らない状態で受験となりました。世界遺産検定を受けるのであれば、せめて直近の登録された世界遺産(とくに日本)の情報について目を通しておきましょう。
世界遺産検定3級で実際に利用した教材
世界遺産検定3級講座(オンスク.JP)
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教材は、オンスクの「世界遺産検定3級講座」を利用しました(プランは「ウケホーダイ」の「スタンダード」)。
オンスクを利用した一番の理由は「11月に複数の資格をオンスクで取得しようとしたから」であって、特別に優れた教材・格安な教材だと思ったからというわけではありません(複数に利用したため、結果的に1資格272円未満です)。
オンスクの問題数は300問(独自の2択問題含む)、講義動画は手がふさがっているときにも使えるので、悪い教材ではなかったと思います。
ただ、世界遺産検定3級のためだけにオンスクを使う必要もありません。お金を安く済ませたいのであれば、少し古い過去問を中古で購入し、直近で登録された世界遺産(とくに日本のもの)をネットで検索しておくという方法がオススメです。
世界遺産検定3級の勉強方法
基本的には「問題集を繰り返し解く。解けなかった問題を重点的に潰す」という単純な方法でOKです。私はオンスクでこの方法をとりましたが、過去問を購入した場合も同様です(オンスクも過去問中心なので)。
講義動画については、あくまで「手がふさがっている時間がもったいない!」という程度で利用していたので、合格に必要ありませんでした。このあたりは公式のテキストも同様で、あえて購入しなくても合格はできると思います(心配な場合、辞書代わりに一応持っておいてもOK)。
中学・高校の歴史の勉強経験が活かせれば、若干は勉強時間を短縮できるでしょう(日本史は中学だけで十分)。10時間あれば合格ラインに十分達すると思います。
英語の問題について(合格優先なら覚えなくてもよい)
毎年1問は出題されるという英語の穴埋め問題があります。
対策方法としては公式のテキストの「英語で読んでみよう」という章を利用する事。ここで英語の解説文があり(第3版では43件)、それを一通り読んでおけば対策ができます……が、英語が得意でない限り、全ての文章を把握するだけでけっこう骨が折れるはずです。
もちろん、英語の勉強にもなりますし「国際理解の為」「海外旅行を想定」ということで勉強すること自体は良い事だと思います。
ただ、1問の正解のための労力としては、やはりコスパが悪いのは事実。合格優先であれば、捨てるという選択もアリです。
地図の問題について(日本のものは正確に覚えておく。その他は無理しない)
世界遺産検定では、地図から世界遺産の位置を当てる問題も登場します。
では、「正確に全ての位置を暗記する必要があるか?」というと、これも「無理に全部覚えるのはコスパが悪い」というのは事実です。
ただ、地域を理解しておくことはイメージのしやすさに繋がり、結果的に暗記の効率が上がる可能性はあります(とくに国レベルでは地図以外でも出題されるので)。個人的には、問題演習中で把握できるものについては全て覚えることを推奨します。
また、世界遺産検定3級の出題範囲としては、日本の遺産は全遺産が出題されます。ですので、日本の世界遺産については確実に位置を覚えることをオススメします(県名などから位置は覚えやすいかと思います)。
最近登録・審議された遺産について(一通り目を通す。とくに日本)
最近登録された・審議された遺産についても、数問出題があります。
とくに公式の「【3級】概要と例題・対策」の「学習のポイント」で「審議された日本の遺産も重要です」と記載されています。日本の遺産については確実に目を通し、位置や評価されたポイント、特徴などを把握しておくようにしましょう。
出題比率について(考慮する必要性は低い)
公式に出題範囲と出題比率が記載されています。これを見ると「世界の遺産」が自然遺産と文化遺産で合計40%と多めです。
しかし、3級で出題される日本の遺産(全部)は2021年7月時点で25件ですが、世界の遺産で出題されるものは100件。覚えるべき対象は「1:4」です。
一方、出題の割合で見ると「日本:世界」が「3:4」なので、「世界の遺産」よりも「日本の遺産」を勉強した方がコスパが良いです。
またテキストのページ数で見ると「基礎知識」と「日本の遺産」が「1:3」以上で日本の遺産が多めですが、出題比率は「5:6」です。つまり「基礎知識」は「日本の遺産」以上に勉強した内容が点数に結び付きやすいです。
ただし「そもそも覚えるべき内容がそれほど多くないため、単純に過去問を繰り返せばOK」ではあります。あまり出題比率にとらわれる必要はない印象でした。
実際の世界遺産検定3級当日(CBT方式でした)
試験は11月28日。
この日は、歴史検定準3級を昼過ぎに受験してから、19:00からの試験を予約していました。
試験はCBT方式なので、パソコン教室などの会場と、試験時刻を指定して受験する形式になります。
万が一、勉強時間が足りない場合を想定して19:00にしていたのですが、問題集を既にやり込んでしまっていたため、美術館を巡ったりして時間を潰していました。
それでも時間が余り、パソコン教室前で待機していたところ、なんと1時間近く早くから中にいれてもらうことができ、試験も25分で終了となりました(本来の試験時間は50分)。
ちなみに、試験終了後は即座に試験結果のレポートが印刷されました。
若干ばらつきがありますが、極端な片寄りはない感じです。
強いて言えば、「基礎知識」と「日本の遺産」については、勉強した内容がかなりストレートに点数に結び付きました。その割に日本の遺産の点数が低いのは、直近で登録された遺産で点を落としたためかと思います(たぶん、3~5点くらい落としてます)。
そもそも「世界遺産検定」とは
世界遺産検定1級・2級の受験も視野に、世界遺産検定の情報について調べてみました。
調査の結果、難易度・想定の勉強時間・概要については、以下の記事にまとめました。興味がある方は、参考にしていただければ幸いです。
【追記】世界遺産検定2級にも合格した
22年3月7日、世界遺産検定2級にも合格しました。その際の合格体験記を以下の記事にまとめましたので、今後受験される方の参考になれば幸いです。