【体験記】歴史能力検定2級(日本史)に合格した際の勉強時間・勉強方法・教材について
2023年11月26日、歴史能力検定2級(日本史)を受験し、70点で合格しました。
この記事では、以下の内容を中心にまとめたいと思います。
- 歴史能力検定2級(日本史)にかかった勉強時間
- 歴史能力検定2級の参考書
- 歴史能力検定2級の過去問分析結果
- 歴史能力検定2級の勉強方法
- 歴史能力検定2級を実際に受験した体験と結果
また、この記事で扱っている「歴史能力検定2級」は、正確には「歴史能力検定日本史2級」ですが、長いため省略しています。世界史ではないためご注意ください。
歴史能力検定2級(日本史)、受験体験記のまとめ
- 勉強時間は92時間39分(初期の実力は45~55点と思われる)。
- 合格ライン突破だけなら、筆記問題はあまり気にしない方が無難
- 高校日本史の勉強経験がないと、知らない用語が多い
- 範囲が広い試験であるため、時間をかけてもなかなか点数が上がらない
- 難易度は旺文社の全レベル問題集の「私大標準」レベル程度が中心だが、それ以上の難問もある
- 「過去問」の流用は無い可能性が高いが、若干ながら出題傾向はみられた
- 漢字の問題は対策が難しいので、オマケで覚える程度で十分(用語の理解を優先する)
受験前のスペック
簡単に受験前のスペックをまとめると、以下の通りです。
- 1年前、歴史能力検定3級に正解率64点で合格
- 5カ月前に、神社検定2級に合格(1問だけ絡んだ出題があった。そしてケアレスミスで間違えた……)
- 勉強開始時点で、過去問3回に挑戦した結果は50点、58点、58点。ただし、準備として手持ち7年分の過去問を解析した為、数問は正解が記憶に残ってしまい、正解できてしまった(つまり、実際の実力は45~55点ほどと考えられる)
- 最近国内旅行を度々楽しんでる(1問は長野旅行した知識で解けました)
今回の挑戦は、2022年11月27日歴史能力検定3級に挑戦してから、11カ月ほどのブランクの状態からの学習開始となりました。
途中で、日本史が絡む試験として神社検定2級に合格し、本番でその知識が使える問題が1問ありましたが、なんと自信が油断を生み、ケアレスミスを起こして不正解でした。
また、勉強開始時点で解いた過去問3回(2016~2018年分)では、50点、58点、58点と、もう少しで合格が見えそうなラインでした。が、実はこれ、一度全ての問題を分析して、学習ノートとしてまとめていた(ブログに掲載してます)ため、その際に正解を暗記できてしまった影響が出てました。その分を差し引くと、3~5問は不正解だと思いますので、実際の実力は45~55点程度だったと思います。
歴史能力検定日本史2級合格までの勉強時間は、92時間39分
勉強時間の合計値は92時間39分になりました(Studyplusで計測)。
最初に過去問を3回解き、実力診断を行いました(10月23日の週)
その後、旺文社の「大学入試 全レベル問題集 日本史B 3 私大標準レベル 新装版」を3周ほど実行。
11月に入ってからは並行して家事やウォーキング中に「audible」を活用して「1分間日本史1200」を聞き流しして、スキマ時間も学習に活用しました。
歴史能力検定日本史2級で利用した参考書
過去問(歴史能力検定 全級問題集)
何だかんだで、試験対策に1冊はほぼ必須の教材だと思います。良い点・悪い点をまとめると、以下の通りです。
- 過去問を解くことで、出題レベル・出題形式が把握できる。
- 同じ論点がそこそこ出題される(ただし、流用は期待できない)。
- 同じ級については、1冊あたり1年分しか過去問が収録されていない
- 古いものはプレミアがついて値段が高い(2023年頃は、二年前より安くなった気はします)
- 過去問演習だけでは不十分になりがち(試験範囲全体を網羅しているわけではない)
出題形式や出題レベルを実際に体験するという意味では、過去問1冊は解いておいた方が無難です。
とくに、出題形式については「問題文を全て読むのは時間のロスが多すぎる」ということに気付かず受験すると、それだけで不合格の確率が大幅に高くなります。また「記述式問題は全体の1割で、用語レベルで漢字が書ければ良い」ということを知らないと、記述式の対策方法を誤りかねません。
出題レベルも一度解いてみることで、どの程度の知識が要求されるかが具体的にわかります。過去問を流用した出題は無いですが、同じ論点の設問が度々登場しますので、できるだけ複数の過去問に取り組みましょう(私の確認した限りで、7年で3回以上設問に絡んできた用語がいくつかありました)。
ただし、過去問演習だけでは合格には不十分になる可能性が高いです。過去問だけ、それも数冊ではまず合格できません(既に大学受験レベルの日本史の知識を習得済みで、出題形式に慣れれば合格できるという人は例外です)。
また、過去問が級ごとではなく年度ごとで売られているため、例えば7年分の過去問を揃えるには、7冊も購入しないといけないのが不便な所。金銭的なデメリットもありますし、持ち運びにも不便なので、私は過去問演習をするときは自宅と決めていました。
大学入試 全レベル問題集 日本史B 3 私大標準レベル 新装版
大学受験用の日本史の私大標準レベルの問題集です。明確に偏差値の記載はなく、大学も学部名までは記載がないため想定される偏差値はわかりませんが、概ね大学受験時に日本史の偏差値が50~55くらいを目指す学生向けかなと思います。
白状しますと、実はamazonのレビューで「
実際に使ってみて、良い点・悪い点は以下の通りです。
- コンパクトにまとまっている(問題が90ページ程、解答・解説が50ページほど)
- 実際に受験してみて、歴史能力検定の日本史2級と同じ程度(または、若干優しい?)と感じた
- この問題集に出てこない知識もかなり問われる
- コンパクトなぶん、解説の意味が分からない事がたまにある(不足情報は自分で調査が必要)
- 出題形式が歴史能力検定と違う
最大のメリットは、やはり「歴史能力検定の日本史2級と同じ程度」の出題内容だったこと。実際に、過去問では見なかったけど、問題集で覚えた用語から本番で問われたものもありました。
また、コンパクトにまとまっているため、比較的短時間で何周も学習でき、知識を定着させていくこともできます。試験レベルと同等の内容から、重要知識に絞られているので、学習効率も高いかと思います。
ただし、コンパクトにまとまっているため、この問題集では出てこない知識の出題もけっこうあります。今回、しっかりやり込めば合格ラインは突破できる可能性が高いと思いましたが、過去問を1冊しか持っておらず、日本史の知識にも自信が無い場合は、追加で参考書を購入して補強した方が無難に合格を目指せると感じました。
また、コンパクトな分だけ解説が短く、稀にですが解説が理解できない事がありました。わかりにくかったり、周辺知識に不安を感じたら、ネットで追加調査しながら勉強した方が良いかなとは思います(実際、私はそうしていました)。
1分間日本史1200
一問一答形式で次々日本史の用語を問われる参考書です。「大学受験用」とはなっていませんが、内容は大学受験向けの問題集のような感じで、歴史能力検定2級を含む範囲で幅広く問われます。
私の場合、11月に入ってから何とか無理なく学習時間を増やせないかと思い、家事やウォーキングの時間に「audible」を使って視聴していました。そのため、知らない用語については文字で見ることができず、どちらかといえば復習目的で利用していました。
1200と多くの用語を扱ってくれているのは良い点なのですが、各用語についての問題文が短いため、必ずしも実際の試験で正解できるレベルまで各用語の理解が深まりません。補助としては有効ですが、メインの教材には向かないと思います。
歴史能力検定2級(日本史)の過去問分析結果
今回、歴史能力検定2級について、2016~2022年の過去問7回分と、本番である2023年の分析をしてみました。
流用問題は無さそうだが、頻出の論点はある
まず、資格試験でよくある「出題の○割は過去問の流用だから、過去問演習すれば余裕」ということはありません。
3級でもそうでしたが、過去問の流用問題は期待できないため、本格的に大学受験レベルの日本史の勉強が求められます(といっても、合格だけなら偏差値50ちょっとくらいで可能だと思います)。
ただし、私が分析した結果では、中学歴史レベルという訳でもないのに、複数回選択肢に絡んできた内容もあります。例えば、以下の様なものです。
- 国造に地方豪族が任じられたこと:19年、20年、23年の3回
- 阿部内麻呂と蘇我倉山田石川麻呂のどちらが左大臣? 右大臣?(一方のみ出題される事もある):20年、22年、23年の3回
- 明徳の乱で山名氏清が討たれた:18年、19年、21年の3回
- 京学派の人物(とくに木下順庵。「藤原惺窩→松永尺五→木下順庵→室鳩巣と新井白石」の師弟関係も):18年、19年、21年の3回
- 江戸時代に地方知行制が俸禄制に移ったこと:16年、21年、23年の3回
- 尾形光琳が『八橋蒔絵螺鈿硯箱』、本阿弥光悦が『舟橋蒔絵硯箱』の作者(作者が入れ替わってる事が多い):17年、19年、23年の3回
このように、出題傾向はありましたが、選択肢に絡んだからと言って、必ずしもこの知識が正解に結びつくわけではありません。
また、超有名の用語(「御成敗式目」や「卑弥呼」など)でも、選択肢に絡んだ回数はせいぜい4回前後なので「ここさえ勉強すれば合格できる!」ということは無く、やはり広範囲の日本史の学習が必須な事は確かです。
問題文はほぼ読まなくてOK
問題文はほぼ読まないでOKです。というか、まともに最初から読んでいったら、試験時間が足りなくなる可能性があります。
基本的には「設問を読む→問われている空欄や下線部のみ確認」という流れで対処できますし、下線部すら読まなくても正解できる問題も多いです(でも、念のため下線部・空欄だけは認識違いが無いかチェックしましょう)。
どうしてもわからない問題だけ、ヒントを探して問題文を読んでみるのはアリですが、この場合もヒントが見つからないことが多いため、あまり時間をかけないようにしましょう。
大問ごとの出題範囲について
試験内容が大問5つになっていて、それぞれに10問の設問があるのは3級と同様です。
また、大問1~5の区分が、古い時代から順になっているのも同様なのですが、大問4~5については時代が前後する問題もあります。各大問で出題される時代は、概ね以下の通りです。
- 大問1:旧石器時代~平安中期頃
- 大問2:平安後期~室町時代頃
- 大問3:戦国時代~幕末頃
- 大問4:幕末~戦後頃(明治期が多め)
- 大問5:明治~戦後頃(大正以降が多め)
傾向としては上記の通りなのですが、毎年出題内容が変わるため、1年ごとの試験内容では偏りがあります。例えば、2023年の私が受験した試験では、戦後に関する問題は大問5に1問しかありませんでした。
また、上記の通り大問4と大問5は時代が前後することもあり、大問5は毎年「とある人物に関する問題文と、それに関する設問」という形式で毎年問われています(とはいえ、大問5で要求される知識も、その時代の幅広い出来事になります)。
結局、特別出題されやすい時代があるわけでも無いため、全体的に歴史を学習していく必要があります。
記述問題について(漢字はついでで覚えるくらいがオススメ)
歴史能力検定2級から入って来る「記述問題」。論述では無いため、問われた用語が書ければ良いだけなのですが、この記述問題の難易度が結構高いです。
7年分の過去問を分析した限りでは、記述問題の特徴は以下の通りです。
- 毎回5問出題され、大問ごとに1つ問われる(なので、出題数は全体の1割)
- 「頻出問題」は無い(毎回問われる内容が変わる)
- 難しい漢字が問われないわけでは無い(渤海、観応の擾乱、流鏑馬などが過去に出題された)
- 簡単な内容が問われるわけでは無い(選択式と知識水準は変わらない印象)
- 選択式で正解率50%くらいの知識でも、一つくらいは毎年解ける(1問は意図的に簡単にしてるかも?)
この特徴からも分かる通り、記述式で点数を稼ぐのはコスパが悪いです。ハッキリ言って、漢字の暗記よりも、歴史全体の流れや用語を、読んで判断できるようになった方が、コスパが良いです。
また、出題が全体の1割の上、私が過去問を解いた際は、毎年1問以上は正解できていたので「頑張って全ての漢字を暗記しても、良くて4問(全体の8%)しか点が上がらない」と判断し、私は早々に漢字の暗記は優先順位を落としました。
ただし「用語を覚えるために、漢字を手書きする」のはアリだと思いますし、「問題を解いた際に『ついで』で漢字を書く(暗記できなくても構わない)」のもアリだと思い、実際に私はそのように学習を進めました。
また、当然ですが、そもそも「大学受験までの通過点として取り組んでるから、結局漢字も書けないと困る!」という人であれば、漢字は覚えるようにしましょう。
史料読解について
2級からさりげなく登場する「史料読解」問題。当時の史料を読んで解答するタイプで、毎年数問出てきます。
この史料読解問題についていえば、歴史能力検定2級は私大標準レベルの参考書よりも簡単でした。有名な内容が出てくることが多い上に、文章もあまり長文ではないため、資料の中から自分の知っている歴史の知識を見つけて、その資料がどの出来事に関するものなのかを判断できれば、正解できる可能性が高いです。出題数も多くありませんので、高校日本史のテキストなどにある、重要史料の暗記をする必要性はありません(私は全くやりませんでした)。
……が、なんと2023年はそこそこ長文の史料読解が出てしまい、私はさっぱりわかりませんでした(たぶん、難問だったと思うので、落としても問題なしですが)。
地図問題について(あまり意識しなくてもいい)
毎年1~2問程は地図から場所を選ばせる問題が出てきます。
結論から言えば、合格を目指すだけなら、地図問題についてもあまり意識して勉強しなくてOKです。一つずつ場所を調べるよりも、問題集を解く過程で見かけた場所を覚える程度で大丈夫です。
正直、毎回全ての位置を把握する事は学習量が膨大になりますし、地図問題は簡単な出題も多いため、勉強しなくても正解できる可能性も高いです(「平泉は東北にある」程度で正解とか)。実際、私は過去問演習ではけっこう得意な問題でした。
年号は、重要人物とセットで覚えた方がいい
歴史能力検定では、年号が直接問われる問題はそれほど多くありません。出てもせいぜい数問ですし、1問も出ない可能性もあります。
しかし、出来事の順序に関する知識が正解に結びつくことが多いため、年号は暗記できるなら暗記した方が無難ではあります。
また、年号以上に「○○の制度ができた時の権力者は誰か?」というような知識が必要になる問題が頻出ですので、その時の重要人物(天皇・将軍・執権・首相など)については、出来事とセットで覚えるのが基本になります。
歴史能力検定2級の勉強方法
実際に行った流れを大雑把にまとめると以下の通りです。
- 過去問分析(7年分)
- 実力診断(過去問3回に挑戦)
- 問題演習(「大学入試 全レベル問題集 日本史B 3 私大標準レベル 新装版」を3周)
- 二度目の実力診断(過去問4回に挑戦)
- 仕上げ(過去問と問題集を1周ずつ、平行して過去問分析時に作った自作年表を読み返す)
日本史は、初期の学習状況が人によって大幅に変わるかと思いますので、勉強方法を利用する場合は、自分の状況に当てはめた上で少し余裕をもった学習スケジュールを立てることをおすすめします。
過去問7年分を分析
これは普通の人は不要です。
私は淡々と、過去問の選択肢から出題された用語を調べ、それらの傾向を調査した上で、勉強用のノート作成を行っていました(ブログのネタになるので)。
分析作業なので、ほとんど暗記にはなっておらず、そのためこの時間については勉強時間にも含めていません。勉強時間は、次に行った実力診断以降になります(なので、私の勉強時間は、初回の実力診断から本番までの点数を上げるのにかかった時間になります)。
大まかな分析結果については私がこの記事にまとめましたので、気になる方はそちらを参考にしてください。
また、この際に並行して歴史能力検定2級対策用の年表も作成しました。この年表については、仕上げの際に読み返し、学習に利用しました(このブログでも公開しています)。
実力診断
まずは、自分の実力診断から始めるため、手持ちの過去問2016~2018年の3年分を解きました。結果は、
- 2016年→50点
- 2017年→58点
- 2018年→58点
2016年を無視すれば、2点あげるだけで合格が狙えるレベルです。が、先にも述べた通り「過去問分析」を私は実施していました。
意図して暗記にならないようにはしていたのですが、どうしても「あ、これ見た覚えがある」という用語は、理解していなくても解けてしまう事もあり、実際には数問程度は実力と関係なく正解できてしまいました。
そこも考慮すると、恐らく私の初期の実力は45~55点程度だったかと思います。
問題演習
実力診断後は、「大学入試 全レベル問題集 日本史B 3 私大標準レベル 新装版」を解きました(並行して、わからなかった部分はネットで調べました)。
ちなみに、正確な正解率を計算してはいませんが、初回は恐らく3割に達しませんでした。記述式が壊滅的な状態で、1割も正解できたか怪しい感じでした。
しかし、コンパクトにまとまっている問題集なので、ほぼ3週間(約32時間)取り組むことで、3周でき、その過程で正解率は向上しました。
ちなみに、問題集に取り組む際のルールは以下の通りです。
- 正解した問題「○」の印を付け、次回は1回飛ばす(うっかり解いてしまう事も多かったですが)
- 絶対に間違えない自信のある問題は「完」の印を付け、二度と解かない
- 間違えた問題はできるだけ手書きして覚える(記述問題対策)
- 分からない用語や、覚えた方が良さそうな知識があったら、できるだけネットで調べる(これも疲れてるとたまにサボった…)
これにより、学習速度を上げるとともに、問題集だけではカバーが難しい知識も付けるように配慮しました。
3周終わった時点では、筆記問題はまだ5割程度の正解率ですが、漢字ミスを除けば7割近くは正解できてましたし、選択式の問題は8割ほど正解できるようになりました。
二度目の実力診断
問題演習の結果、本当に歴史能力検定2級の点数が上がるのかを検証するため、2019~2022年の過去問を解いてみました。結果は、
- 2019年→64点
- 2020年→66点
- 2021年→68点
- 2022年→66点
余裕で合格とは言えない状況ですが、一応合格ラインは超えてきました(ここまでの勉強時間で40時間弱)。
完全な初見では無いため、本来の実力的には若干点が下がってくることは予想できる状態でしたが、一方でどの年度も「よく考えれば、今の自分の知識でも解けた」という問題が数問あったり「誤っているものを選べ」という問題で、正しいものを選んだりというケアレスミスもありました。試験時間を使い切っての実力診断ではなかったため、上手くいけば点差を相殺できそうな手応えです。
仕上げ
最後に仕上げとして、過去問と問題集をそれぞれ1周し、過去問分析時に歴史能力検定の対策用に作った自作年表を読み返しました。
この時点で、過去問と問題集を1周ずつだけであれば、20時間もかからず終わらせられるくらいに即答できる問題が増えていましたが、あえて自作年表を確認し、じっくり前後の知識も含めて習得していきました(出来事の前後関係が問われる事も多いため)。
また、ここまで問題集を読み込んでくると、問われそうな内容が体感でわかってくるため、よく見かけるのに記憶が曖昧と感じる用語は、積極的に手書きするようにしました(記憶の定着が主な目的。ついでに、漢字も覚えられたらラッキー程度)。
実際の歴史能力検定 日本史2級
2023年11月26日。今回の受験も、2年前から受験に利用している横浜の会場にお世話になりました。
統計データでは、受験者の50%弱が10~20代とのことでしたが、自分の会場は去年と同様にやや年齢層が高めな感じでした(1人、小学生っぽい方もいました)。
持ち物は3級と大きく違いませんが、受験票に本人確認用の写真添付が必要で、身分証明書もセットで利用します。万が一忘れてしまった場合は、早目に係員に相談しましょう。
試験時間は、去年受験した3級の時よりも余裕があり、全体的に見直しをしてから終了。手ごたえも3級のときより良い感じで、試験終了時点で合格できたと感じました(が、よく考えれば解けた問題を3問落としてた。去年もケアレスミス3問だから変わってない……)。
来年はまだ1級は受験しない予定です(1級は難関大学レベルなので、けっこうな時間の確保が必要)。たぶん知識が落ちないように2級を受験して、今度はより高得点を目指すことになるかと思います。
歴史能力検定2級の結果
試験の翌日、解答速報が発表されました。
自己採点の結果は70点。3級に合格した際の64点よりは上昇しているので、やはり前回よりも良い手応えだったのは間違いなかったかなと思います。
ただ、先にも述べましたが、ケアレスミスが50問中で3問もあったのは去年と同様でかなり痛いです。このあたりは知識が整理しきれていない影響で、無駄な混乱を招いた気がしています。知識が落ちないよう来年も2級を受験するつもりですので、その際は70点台後半までは点数を上げていきたいところです(ここに達するには「難問」や「記述問題」を攻略しないと厳しい)。
ちなみに、届いた結果がこちら。
得点は自己採点と同じく70点でした。合格率は2022年より若干あがって38.3%です。
そもそも「歴史能力検定」とは
そもそも「歴史能力検定とはどんな試験か?」については、準3級の体験記の中にまとめました。
また、歴史能力検定の想定される難易度・勉強時間については、以下の記事にまとめました。今後受験予定の方の参考になれば幸いです。