これさえ書けば一発「不合格」!?書いてはいけないプロジェクトマネージャ試験の論文

プロジェクトマネージャ試験

プロジェクトマネージャ試験の午後IIについて、参考書やネットの情報から、「論文で書いてはいけない」内容をまとめてみました。論文試験対策の参考にしていただければ幸いです。

本記事は未合格者かつプロジェクトマネジメント未経験者が執筆しております。多くの教材や学習のハウツー本にも書かれておりますが、合格していない人の「これをやると効果的!」という内容はあまり信憑性がありませんので、ご注意ください。

【致命傷】プロジェクトマネージャではない

一発アウトです。「プロジェクトマネージャではない」と書いてはいけません

詳細は「情報処理教科書プロジェクトマネージャ」で有名な三好さんのブログに記載されています。

しかし、このブログに記載通り、この採点には私も納得がいきません

受験資格を設けていない情報処理技術者試験において、論述内容に問題がないにもかかわらず「プロジェクトマネージャではない」と書いただけで不合格というのはかなりおかしい

そもそも、合格者の最低年齢を考えれば、あからさまにプロジェクトマネージャ経験のない人も受験しています。であれば、合格の手段は2つ

  • プロジェクトマネージャではない前提で、架空のシナリオを論述する
  • プロジェクトマネージャという前提で、架空のシナリオを論述する

つまり、どちらにしても「架空のシナリオを論述する」必要があります。

だいたい、受験者全員が、問題で問われている内容に合致するプロジェクトを経験しているわけがありません。当然、受験者のほぼ全員が「ある程度は実体験ではない論文」を書くはずです。

であれば、試験としてはせめて「あなたがプロジェクトマネージャとして経験したと仮定して、論文を書きなさい」などと、問題文中に明記しない限り「プロジェクトマネージャ未経験」だからという理由で不合格とするのは不適切だと考えます。

資格試験として最低限度の品格を持つのであれば、こういった採点内容は是非ともやめてもらいたいものです(ブログの2015年以降もこの状態が続いているのか不明ですが)。

【致命傷】プロジェクトは、失敗した

まず合格にはならないと思います。

「プロジェクトマネージャではない」と書いてはいけないことはもちろん、論文は「成功したプロジェクト」である必要があります。

冷静に考えればわかりますが、設問の内容に適切に答えるのであれば、実施内容はプロジェクトの成功に貢献している必要があります。失敗した実施内容であれば、どんな酷い的外れな内容でも論述できてしまうわけですから…。

【致命傷】決定的な数値がずれている

上記2つは知っていれば避けられますが、これはケアレスミスでやってしまう可能性があります

例えば、コストに関する論文。予算が120人月とするところを、誤って100人月と書いてしまい、後で「最終的に120人月かかった」などと書いてしまえば、それは「プロジェクトは失敗した」ということになります

私自身、練習中に「2016年4月から2017年3月」と書く予定のところを「2016年3月から2017年4月」と書いてしまいました。その結果、プロジェクトのスタートや後で出てくる納期がちぐはぐです。

数値のずれが1発で不合格になるかは状況次第ですが、とくに「プロジェクトの特徴」などで登場する全体の前提となる数値については、時間があれば書き間違いがないか確認するようにしましょう。

【致命傷~減点大】問われている内容と論文が違う!

これも致命傷になりやすいです。が、けっこう発生確率が高いポイントです。

とくに、正直に「自分が経験したプロジェクト」について論述してしまうと、どうしても問われている内容から乖離してしまう可能性があります。こういった場合は、ある程度の場所で割り切って、架空のシナリオにしてしまいましょう。

部分的であれば大きな減点をくらう程度で済みますが、設問ア~イにかけて問われている内容から乖離が広がるようであれば、まず合格は無理と考えた方がいいでしょう。

【減点大】設問ウの「改善点」で当たり前のことができていない

設問ウでよく問われる改善点。ここで「当たり前のことができていない」というのはかなり減点が大きいと思われます。

例えば「予算について、今後は最初から計画を立てるようにする」などと書いてしまえば「いや、今回も最初から立てとけよ!」となります。

設問ウで「改善点」が問われる場合は、多くの場合「実施内容の評価」もセットです。もし「改善点」で全ての点を落としたら、論文全体で見れば恐らく2割程度の減点。絶対的な不合格とはなりませんが、合格は限りなく難しいと覚悟しましょう。

【減点大~小】具体性に乏しい(組織名・定量的表現・時期など)

設問で問われている内容について、具体性が乏しいのはかなり厳しい減点です。

例えば、

具体性不足の例

  • スケジュールマネジメントなのに、日付や工程が明確でない
  • コストマネジメントなのに、管理すべきコストが明確でない
  • ステークホルダーマネジメントなのに、組織名やキーパーソンが不在

こういった場合も、挽回は難しいレベルで減点されると考えて良いでしょう。

一方、スケジュールマネジメントで、問題文中でもコストについての記述がない場合であればどうでしょうか? これは、まだ軽症で済む可能性もありますが、やはり明確にした方が無難でしょう。「追加要因で遅れをカバーした」など書いたら「そのコストどうした?何で最初から人を多めに準備しなかった?」というツッコミが想定されます。

【(致命傷)~減点小】文字が汚い・薄い

これは減点となるか、ならないかは人によって意見がわかれますが、おおむね「全く減点にはならない」から「軽い減点の可能性がある」といったところです。

流石に「内容は全く問題ないが、字が汚いのがムカつく!不合格!」ということはあり得ないと思いますが、以下のような考え方は否定できないところです。

文字の汚さ・薄さについて

  • 人間は汚い時には悪印象を持つ
  • 公平性のため、複数人でコピーを読んで採点している可能性がある
    →字が薄ければコピーの際に読めなくなる

つまり「ある程度はっきりした字で、薄すぎなければOK」です。多少汚いくらいなら「時間がないから急いだのね」程度の扱いかと思います。

逆に、もしもコピーなどで採点されていた場合(採点方法は不明ですが…)字が薄ければ「これ、読めない…」となって不合格の可能性もあります。少なくとも、物理的にしっかり読める論文であることが大切です。

【不明】あからさまな嘘

あからさまな嘘についてはどうでしょうか?

私はスケジュールマネジメントの論文添削で「新型コロナウイルスにより…」と書こうかと思いましたが、内容が2016~2017年のプロジェクトだったので、やめました。

ただ、先に紹介した「未経験だと書いたらD評価」というブログ記事によると、「その当時、その技術無かったよね」という内容で論述しても、合格をとることはできたそうです。

つまり、「あからさまな嘘を書いても、全体的に問題なければ合格はありえる」といえます。

とはいえ、こちらのブログの三好さんは、当時22勝0敗という圧倒的な猛者です。一般人であれば「あからさまな嘘」を書いて大幅な減点を受ける可能性は避けるべきでしょう。

合格したいなら「ショボくてもいいから、問題の要求に具体的に応える成功したプロジェクト」を書く!

最後に、合格したい場合。

内容はショボくても結構です。嘘でもオッケーです。

ただし以下の3点は意識しましょう。

合格のために意識すべき3点

  • 問題の要求に…
  • 具体的に応える…
  • 成功したプロジェクト!

究極的にいえば、内容がいくらショボくても、この3点を全て正確に満たしていれば、不合格にすることは困難かと思います。

私のようなシステム開発経験もない一般人でも思いつくような内容でも「マネジメント予備費が…」とかちょっとしたスパイスを足せば全然OKです。実際、論文添削で「インフルエンザの流行とその対策」という小学生でも考えられる内容を書きましたが、この部分には高評価を頂けています

つまり、「問題の要求に具体的に応える」内容を書き上げるための能力を身に着けること。そのために「章立て能力」「具体性を見せるテクニック」「ネタの収集」の3点が、午後II合格の鍵となります。

午後II試験の対策・テクニックの詳細については、以下の記事にもまとめていますので、興味がある方は参考にしていただければと思います。