プロジェクトマネージャ試験

残り1か月時点で受けた模擬試験の結果 ― システム開発未経験からのプロジェクトマネージャ試験【記録6】

先日、中止が発表されたプロジェクトマネージャ試験。受験予定日のほぼ1カ月前に、TACの模擬試験を受けましたので、その結果についてまとめたいと思います。

この記事では、プロジェクトマネジメントはもちろん、システム開発・保守・運用なども未経験の、純粋なネットワークエンジニア(主な仕事はネットワークの監視・保守・運用)が、無理やりプロジェクトマネージャ試験に挑む過程を記載します。

冒頭の解説の通り、本記事は未合格者かつプロジェクトマネジメント未経験者が執筆しております。多くの教材や学習のハウツー本にも書かれておりますが、合格していない人の「これをやると効果的!」という内容はあまり信憑性がありませんので、ご注意ください。

模擬試験の結果

前回の実力診断テスト

話が更に遡りますが、模擬試験の23日ほど前、TACの実力診断テストを受けてました。

ちなみに、この時の点数はこのとおり。

前回の実力診断結果

  • 午前I:免除
  • 午前II:76点(運がよかった)
  • 午後I:65点(半分はヒントありなので、実質44点)
  • 午後II:55点(論文添削のみ)

前回受験時の学習状況など、詳細が気になる方は以下の記事を参考にしてください。

TACの実力診断テストを学習10日程度で受けた結果 ― システム開発未経験からのプロジェクトマネージャ試験【記録3】2月24~25日にかけて、本格的な勉強開始から10日でTACのプロジェクトマネージャ試験の実力診断テストに挑戦しました。その結果が返って...

模擬試験全体の結果

まずは総合の結果から、図のとおりです。

肝心の午後試験については、午後I・IIどちらも「ボーダーライン」というレベルです。ちなみに、これが本番だったら午後IIが2点足りず不合格

まだ残り1か月の時点なので、ここから十分合格ラインを越えられる余地はありますが「計画的に点数アップを狙う必要があるレベル」だとわかります。

午前I:今回も免除です

免除です。ネットワークスペシャリストの受験で午前免除だけは獲得しているので。

午前II:点は下がったがやや余裕あり

やはり前回の結果は運が良かったらしく、76点から下がって72点となりました。しかし、直前になってから仕上げればいいので、現状では6割超えていれば十分だと思っています。

ちなみに、前回から勉強したのは過去問演習の1時間21分。隙間時間で取り組んだ41分と、本番気分で直前に解いた40分だけです。

ちょっと驚いたのは、点数の分布

前回25%しか点を取れなかった開発技術が100%の正解率。一方、セキュリティや法務が壊滅気味(情報セキュリティスペシャリストと行政書士試験に合格してるのに!)

直前まで勉強サボる予定なので点数が安定しないことは予想していましたが、ここまで極端な傾向がでたのはやや心配になるところ。まあ、最も出題数の多いマネジメントでしっかり点が取れているので、問題ないと判断しておきます。

午前I受験直後の自分のコメント

受験直後のコメントがStudyplusに残ってました。

前回より点は下がっていましたが、7割超えていたので、だいたいコメントの通りの結果です。

午後I:合格ラインを突破するもボーダーライン上

肝心の午後Iは、63点で一応合格点以上。ですが、TAC基準の合格レベルは超えられず「ボーダーライン上」という判定です。

ちなみに、この問題に取り組むまでの間に「情報処理教科書 プロジェクトマネージャ2020年版」基準の各章の過去問に2~3問取り組みました。

私が取り組んだ午後Iの過去問と、自己採点の結果をグラフにすると以下のようになります(グラフの後半は模擬試験以降の学習です)。

このグラフで、模擬試験に取り組んだのはH30-3(平成30年の問3)の前の時点です。正解率の近似値である点線が、正解率60%を超えてきたところで、63点だったので、だいたい学習の成果が想定通りに出ています

残り1か月という期間を考えれば、自分の課題(知識よりも文章の正確な読み取りで失敗が多い)を克服し、少し余裕を持ったレベルで安定させることは十分に可能かと思います。

午後I受験直後の自分のコメント

午後Iも受験直後のコメントが残ってました。

「1問に悩みまくっていた」というのは、「問1」ではなく「設問〇の(〇)」レベルです。最初の方にかなり悩んだのが1つあった。

コメントのとおり、結果は6割超えとなりましたが、想定よりはギリギリでした(7割近い気分だったので)。

午後II(模擬試験):合格ラインを下回るもボーダーライン上

午後II(模擬試験)の結果

プロジェクトマネージャ試験で最も難しいとされる午後II(論述試験)。結果は合格点を2点下回り、「ボーダーライン」という判定です。ちなみに、選択したのは過去問経験で書けそうになかった問2です(問1で合格点超えても出題の運が良かっただけなので)。

詳細な点数の分布はこちら。

苦手な設問イが、最も足りないという結果ですが、思ったほど他と差がついていません。

実はボーダーラインレベルの論文が書けたのが奇跡的だった

この論文試験。実は「ボーダーラインに乗ったのは奇跡的」です。

というのも、なぜか問題文を読まずに設問だけ読んで章立てしてしまい、設問イがそろそろ終わる段階で違和感を覚え、章立てミスの事実に気づきました

そのため、設問イを半分近く書き直さなくてはならず、しかも消した行数の中に新しい文章を埋め込む必要が発生してしまいました(できれば全面書き直ししたかったけど、それでは明らかに時間が足りない)。

そんなわけで、もはや設問イは「出題者の求めている内容に答えられているか?」はあまり意識せず(というかできず)、以下の3点だけ意識して書きあげました。

  1. 最低限、問題文と同じ方向性で設問に答えること
  2. プロジェクトが成功したという形で最後は着地すること
  3. 日本語の意味がとおること

そんな状況ではありましたが、私は論述速度が比較的速いので(そのせいでミスしたわけだけど!)、なんとか時間内に書き直すことはできました。

もちろん、書き直し前後の整合性などは試験時間中にほとんど確認できないレベルでしたが、大幅な書き直しが必要になった場合でも、合格のボーダーラインに乗れる可能性はあるので、最後まで諦めないようにします(というか、二度とこのミスは起こさないようにします)。

設問ア:ほぼテンプレで減点はない

実際に書いた内容は以下の通りです。

6割をわずかに超える程度の得点ですが、明らかなマイナスになるポイントは無いようです(添削ではないので、細かなツッコミがないだけな気もしますが)。

ちなみに「1.1 プロジェクトの特徴」については、半分以上は何も考えず書けるレベルで身についたテンプレです(7回くらい問題演習で書けばだいたい暗記できます)。

毎回書き換えているのは「プロジェクトの特徴としては…」で始まる段落。ここだけは、設問の意図に合わせて書き換えます。が、「業務効率化を求められた。だから〇〇をやることになった。なので××が必要になった」といった流れがほとんどです。この「××」の部分が、論文のテーマになるようにすれば、基本的にOK。

なので、実質的には「『1.1 プロジェクトの特徴』は8~9割テンプレ」ともいえます。

しかしながら、7割を超えるような点数を取れているわけでもないのも事実。とくに続く「1.2」で失敗してしまう可能性もあるので、できれば得点源にできるレベルまで磨きをかけたいところです(3回採点してもらって、設問アで6割切ったことは無いですが)。

設問イ:大幅な書き直しがあったが、ツッコミは少ない

実際に書いた内容は以下の通りです。

画像からは分かりにくいかと思いますが、

  1. 「2.1」の2段落目
  2. 「2.2」の箇条書き当たり
  3. 「2.2」の最後のコンティンジェンシープラン

この辺りは多少前後も含めてゴッソリ消して書き直ししています。しかも、1番目と2番目については、消した範囲に新しい文章が丁度収まるように無理やり修正しています。

これだけ無茶苦茶したのにツッコミは「工夫した点は」「例えば」などの言葉を使って、具体性をアピールした方がいいというところのみ。ここまで誤魔化しができるとは思いませんでした(書いてる最中には「俺ならできる!」と言い聞かせましたが)。

ちなみに、内心ヒヤヒヤしてたのは「マネジメント予備費」という表現

「コンティンジェンシープランなら、コンティンジェンシー予備費じゃないのか?」と思いつつ、設問アで「マネジメント予備費」と書いていたので、「マネジメント予備費」に統一しました。この点については、ツッコミを入れるレベルではないようです(実際、合格レベルの論文例でも、この辺りは曖昧だったりします。午後Iでは注意ですが)。

設問ウ:実は自信があったが、具体性不足

最後に設問ウ。

ツッコミは「具体性・定量的表現」です。

自分としては「設問ウはそこそこ点が取れる」という意識があったのですが、時間不足の影響で焦ってしまい、数値を入れられそうな場所を「ほとんど」などの曖昧な表現で記述してしまっています。

本番でも時間不足は十分あり得るので、意識せずに定量的な表現が書けるレベルに仕上げておきたいと思います。

「減点を防ぐ表現」という戦略は成功している

私は「PMもシステム開発も経験がない」ので、論文試験については「当たり前の内容だけど、この文章に減点はできないでしょ?」という記述を心がけています。

そのためか、合格点には届かなかったものの、あまりマイナスのツッコミは多く受けませんでした。7割以上でキープすることは、この戦略では難しいかと思いますが、もう少し具体性を盛り込めれば、6割以上での安定は見込めそうです。

午後II受験直後の自分のコメント

コメントのとおり、ギリギリで挽回できてませんでした。試験後に読み直した箇所は、設問イの修正部分と、全体の整合性です。

模擬試験・実力診断はスケジュールマネジメントに使える

2月14日から本格的に勉強を開始し、そこから約1か月。3月18日時点でほぼ合格のボーダーラインまでは到達することができました。

学習開始直後に受けた実力診断・論文添削で、午後Iは実質44点、午後IIは55点だったことを考えると、順調に成長してきているのではないかと思います。

実を言えば、私は「模擬試験」や「実力診断」のようなものは不要・お金の無駄だと思っていました。というのも、プロジェクトマネージャ試験では過去問が公開されているし、参考書で過去問の解説やある程度の採点基準が確認できるからです。

しかしながら、実際に今回利用してみたら、自分の実力の変化をより正確に把握できるし、実際のテストに向けて定期的に進捗率を把握することができるだけでも、十分なメリットだと感じました。

また、前回の実力診断時にも感じましたが「次の試験が〇月〇日にあるから、それまでに実力をつけないと」というメンタル面でのメリットもあり、ペースメーカーとしても十分な効果を発揮してくれました。

次回のネットワークスペシャリスト試験でも、最低でも1回は模擬試験を利用しておきたいと思います(試験開催されるのかなあ…)。