【体験記】日本仏教協会の日本仏教検定(仏検)1級に合格したので、内容をまとめます
2021年7月、日本仏教協会の日本仏教検定1級に合格しました。
この記事では、日本仏教協会が主催している日本仏教検定1級についての合格体験をまとめます。
日本仏教協会の『日本仏教検定1級』合格体験記のまとめ
- 日本仏教検定1級は、レポート形式の問題
- レポート作成時間は15時間20分(現地取材の時間を除く。たぶん、かなり長めです)
- 「よく売れている仏教の書籍」だけでは学習できない内容を学び・考えを深められた事がメリット
ちなみに、事前に合格していた日本仏教協会が主催している日本仏教検定2~3級の合格体験記については、以下の記事にまとめてあります。
それでは、詳細をまとめます。
受験前のスペック
受験前のスペックは以下の通りです。
- 2021年1月、グロービスの動画で塩沼亮潤さんを知り、仏教に興味を持つ
- 4月18日、ネットワークスペシャリスト試験が終わってから、般若心経を覚える
- 2021年5月~6月、仏教協会の「仏教3~4級」と「密教3級」に合格
- 2021年5月~9月、日本仏教検定の「日本仏教検定2級・3級」に合格
- 2021年5月~2022年4月、仏教検定協会の「仏教検定2~5級」に合格
2021年終盤から仏教の学習から離れていた期間が長いですが、地道に仏教の基礎を学んできた感じです。
今回受験した「日本仏教検定」についても、2級まで取得済みになります(受験資格として必要です)。
日本仏教検定1級合格までの勉強時間
日本仏教検定1級の勉強時間は、15時間20分となりました。
この時間は、レポートの作成時間のみであり、レポートを作成するための現地の取材時間(3時間程度)・レポート以前にお寺を訪れていた経験は含んでいません。一方、参考書籍については、レポートを書きながら読みました。
一応、全体で15時間20分となりましたが、実際には10時間弱でほぼ完成していました。ただ、できるだけ凝ったものとして書いておきたくなり、近所の図書館で参考図書を漁っている間に15時間を超えました。
実際に受験した日本仏教検定1級の内容
日本仏教検定1級の問題内容については、公表が禁じられています。
ですので、ここでは大まかな内容や、既にインターネットで公表されている内容を中心に解説します。
試験の流れ
試験は、おおむね以下の流れで受験することになります
- 公式ページの「お申込みフォーム」に必要事項を入力
- メールで案内が届くので、受験料を振り込み、申込書を郵送する
- 検定の設問がかかれた用紙などが届く
- インターネット・書籍・現地調査をしながら、レポートを作成
- 解答用紙提出期限までに、レポートを提出(郵送 or メールに添付)
- 後日、採点結果と合格証書などが郵送されてくる
大まかな流れは2・3級と同様です。
試験は随時受付がされており、申し込むと自宅に詳細が郵送されてくる形式です。
レポートは指定された期限までに提出が必要です。レポートの詳細がわかるのは自宅に資料が届いてからになりますが、提出期限にはけっこう余裕があるため、週休1日であっても時間は確保できるかと思います。
ただ、レポート作成の際には現地の取材をしたくなる事もあるかと思います。そこを考慮した上で、余裕があるタイミングに申し込みをすることをオススメします。
実際に受験した日本仏検定1級の内容は?
詳細な内容公表が禁止されている為、記載できません。また、レポートの内容については私の受験した内容と全く別の出題がされる可能性もあります。
ネットで確認できる範囲で内容を紹介すると、私が受験した際は、レポート形式で2つの設問に対して小論文を書きました。
2・3級と同様に、インターネットや書籍を参考にしながら受験する形式になりますが、私が受験した際は、お寺に実際に取材に行くことも推奨されていました(必須ではなかったです)。
ちなみに、レポートで指定されている大まかな文字数は、大学の卒業論文と比べたらかなり少なめです。私の場合、文字数が足りないため、レポートの内容を絞り込む事に時間がかかりました。
日本仏教検定1級にかかった費用は?
日本仏教検定1級の費用は、以下のようになりました。
- 参考書籍:0円(図書館を利用)
- 現地取材:800円程度(近所のお寺を訪問した際の出費)
- 受験料:8,000円
- 合計:8,800円
日本仏教検定1級を受験した事によるメリット
今まで「知識を詰め込む形式の学習」が中心だった自分にとって、レポート形式で仏教について考察する機会を得たこと自体が、良い経験となりました。
例えば「現代の仏教の抱える課題」や「仏教に対する批判と現実」などを、当事者に近い角度から考察することができ、新しい角度から考える力を身に着けることができました。
また、近隣のお寺を知ることを通して、地元の歴史を中世以前から調べる機会もあり「一般的な書籍では学びにくいローカルな仏教の歴史」を知ることもできました。
こういった学習は「売れている仏教の本」や「知識だけの学習」では難しいかと思います。そんな内容を学習する機会を得たことは、それ自体に価値があったと思います。
そもそも「日本仏教協会の検定」は?
仏教に関する検定試験については、以下の記事にまとめてあります。他の仏教に関する検定試験も掲載していますので、興味がある方は参考にしていただければ幸いです。