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【国立公園】大涌谷に行ってみた

5月 20, 2023神奈川旅行【国内】自然

この記事では「大涌谷を実際に観光してみた際の体験」を中心にまとめます

「大涌谷に興味がある方」「大涌谷を観光予定の方」などの参考になれば嬉しいです。

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「大涌谷」の基本情報

観光情報

  • 営業時間:園地の開放は9:00~17:00(ただし、施設や駐車場などは16:00頃までが多いので注意。また季節による変動あり
  • 休業日:年中無休(天候により見学不可あり)
  • 見学料金:
    駐車場(大型1,580円、普通530円、二輪車110円
    箱根ロープウェイ(往復:大人2,500円、子供800円)
    箱根ジオパーク(100円、就学前児童無料)
  • 所要時間:
    引率入場の自然研究路は40分ほど。
    箱根ロープウェイは早雲山駅~
    大涌谷駅が15分ほど。
    箱根ジオミュージアムは30分ほど。
    私は車で来て散策路は入らず周辺を見て回り、箱根ジオミュージアムを訪れて約40分。
  • アクセス:駐車場は有料。公共交通機関なら電車で小田急「箱根湯本」→箱根登山電車で「強羅」→ケーブルカーで「早雲山」→箱根ロープウェイで「大涌谷」の流れ。
  • 注意点:火山性ガス(硫化水素、二酸化硫黄)が現在も発生しており、人体に有害なので注意。身体に異常があった場合は屋外での観光は控える。注意喚起などがあったら従う事。また「呼吸器疾患」「心臓疾患」「体調不良の方」などは、根本的に観光を避けた方がいい。

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

「大涌谷」とは?

大涌谷」は、約3000年前の噴火で神山が崩壊してできた崩壊地形です。神山は、箱根山でも最高峰であり、古くから神の山として崇められました。ちなみに、約3,000年前の噴火で神山の西部も崩壊し(大涌谷は北側)、堆積物がカルデラ内の川をせき止めて芦ノ湖が生まれました。

現在でもあちこちから硫化水素を含む噴煙が上がっているため、植物が育ちにくく、結果的に赤茶けた山肌が見えています。ただし、全く植物が育たないわけではなく、その高い地温や酸性に応じた植物が育っています

2015年6月、箱根火山の観測史上初めて大涌谷でごく小規模な噴火が発生し、一時は立ち入り規制などもかけられていましたが、現在は入場可能。ただし、自然研究路への入場については、1日4回、1回30人までの予約制になっており、途中7か所にシェルターが設置されています。

大涌谷からの景色は「かながわの景勝50選」にも入っており、自然研究路の展望台からは、富士山と箱根連山が一度に眺められます。

「大涌谷」の主な見どころ

大涌谷の主な見どころは以下の通りです。

  • 箱根ロープウェイ
  • 箱根ジオミュージアム
  • くろたまショップ(お土産屋。大涌谷の「たまご池」でしか作れない「黒たまご」が売られています)
  • 新火口とその周辺(蒸気井、噴気孔など)
  • 大涌谷延命地蔵尊
  • 自然研究路(たまご蒸し場、展望台など

「大涌谷」へのアクセス

住所は「神奈川県足柄下郡箱根町仙石原」。

アクセス方法は公式HPでまとめられています。

自動車で行く場合は、有料ですが駐車場があります。

一方、公共交通機関で行く場合は、概ね以下の順での移動になります。

  1. 箱根湯本(小田急から、箱根登山電車へ乗り換え)
  2. 強羅(箱根登山電車から、ケーブルカーに乗り換え)
  3. 早雲山(ケーブルカーから、箱根ロープウェイに乗り換え)
  4. 大涌谷(到着)

手間はかかりますが、箱根登山電車以降は乗車自体が観光になります。自動車で向かう場合でも、あえて最寄りの駐車場は使わず、早雲山の駐車場に一旦止めて、ロープウェイを使うというのも良いでしょう。

「大涌谷」を実際に観光してみた(所要時間40分)

13:30頃、大涌谷前の駐車場に到着

今回は、それほど時間もないので「箱根ロープウェイ」と「自然研究路」という大涌谷の重要な観光スポットの解説ができないのが残念ですが、それでも40分は滞在させて頂きました。

自然研究路側

まずは駐車場から見てロープウェイの反対側にある、自然研究路側(ロープウェイの南)へ行ってみました。

こちらはお土産屋食事ができる「極楽茶屋」「ゆーらんど」などがあります。

自然研究路入り口から撮影。正面の山は「冠ヶ岳」です。

自然研究路の門は普段は閉ざされており、予約しての引率入場が必要でした。引率は「10:00、11:30、13:00、14:30」の1日4回で、1回40分ほど(1周約700m)。定員は30名。天候による中止があり得るため、予約しても絶対に入れる訳ではありません。また、私が確認際は2週間先の土曜の予約が、時間帯によっては埋まっていたりするため、予約はお早めに。

こちらは自然研究路の門横にあった「神泉の湯」

手を清めるためのもので、飲めません。お地蔵さんお湯をかけてお願いするそうですが、どんなご利益があるのかはわかりませんでした(これも延命?)。

こちらは、先ほどの地蔵横にある「大涌谷延命地蔵尊」。弘法大師が諸国遍歴の際に訪れ、周囲の地獄の様な環境(草木が生えない)に心を痛め、地蔵菩薩を刻んで人々の救済を祈願したのが始まりとされています(どこにでも現れるな空海さん)。

真心を持ってこの地蔵尊を念ずる時は必ずご利益を得る事ができます。心して真言を唱え祈願いたしましょう」と石碑に書かれていたのですが、地蔵尊に唱えるべき真言がわかりませんでした。とりあえず、空海さん縁の地なので「高尾山内八十八大師巡拝」の時に唱えた「南無大師遍照金剛」をお唱えしました(後で気づきましたが、お地蔵様の真言は「オンカカカビサンマエイソワカ」でした)。

バトルホークのロケ地?

誰も知らないであろう70年代の特撮ヒーロー作品『バトルホーク

私はこの作品が大好きなのですが(ツッコミどころが多過ぎ!)、第24話の冒頭に煙のあがる山が出てきます。そしてナレーションが「この山の名前は、神の山という。この、何の変哲もない山に、世にも不思議な謎が秘められていたのを、世間の人々は知る由もなかった……」と解説。

煙が上がる山を「何の変哲もない」と言ってしまうのは、流石バトルホークなのですが、この映像が物凄く大涌谷っぽいです(手持ちのDVD-BOX引っ張り出して確認しました)。

煙の上がる映像はアップ過ぎて場所の判別が不能ですが、冠ヶ岳あたりの山の稜線がどう見ても第24話の冒頭で出てくる山と酷似(上の写真の中央の二つ盛り上がってる位置と、その間)。その上「神の山」という名前が「神山」から取られているのではと思います。

残念ながら、マイナーな番組であるためネットで検索してもロケ地かどうか不明です。しかし、何度見ても写真の稜線と番組の山の稜線が細部まで酷似しており、大涌谷で撮影したとしか思えない……。

「大涌谷湖尻自然探勝歩道」や「神山登山道」は通行止めでした

自然研究路ではありませんが、「大涌谷~姥子~桃源台」を通るルートがあります。

実は、私にとっては小学生の頃に通った懐かしいルートなのですが、現在通行止めになっていました。2015年の噴火以降で通行止めと考えると、今後も簡単には通行可能にならないかなと思います(たぶん、道が荒れて整備しないと通れないでしょうし)。

この他、地図を見た限りでは自然研究路から入れる「神山登山道」も、現在通行止めの表示でしたので、その辺りをハイキングコースとして楽しむことはできません。

新火口周辺

大涌谷は、2015年に小規模な噴火が発生しました。箱根火山の観測史上初めての大涌谷での噴火であり、文献にも噴火の記録は残っていませんでした。

で、その噴火したあたりが「大涌谷インフォメーションセンター」前にある展望台から見えます

こちらが展望台から撮影した写真。黄色っぽいのが硫黄(煙で白く見えてますが……)で、段差は地滑り対策です。

新火口はというと、実はけっこう奥にある上、それほど目立つものでもなく、しかも「もしかして、この写真よりもうちょっと上なのでは?」と後で気づきました。

新火口に関する情報は「箱根ジオミュージアム」の展示が詳しいです。

箱根ジオミュージアム

展望台の写真と反対側に、「箱根ジオミュージアム」があります。やや小規模な博物館ではありますが、料金は100円と格安。時間があれば見ておくといいでしょう(所要時間30分ほど)。

展示は「箱根火山について」から「温泉のメカニズム」や「蒸気井温泉の模型」などなど。2015年の新火口に関する情報や「芦ノ湖」「仙石原」「箱根温泉」などの周辺情報に関する展示などもありました。

化石の展示もありました。20年くらい前に訪れた時、化石発掘体験みたいのやってたような、気のせいなような……。

所要時間は30分ほどとの情報がありましたが、細かなパネルが多く、全部じっくり見ていくと30分でも足りないかと思います

くろたまショップ

「箱根ジオパーク」の上の階に、お土産屋の「くろたまショップ」があります。

名物は何と言っても「黒たまご」。5個セット500円でしたが、近ごろの卵値上げのため、私が訪問した際は4個セット500円になってました(ばら売りはありませんでした)。

温泉の温度・鉄分・硫化水素などの成分量によって殻の色が変わるため、黒たまごは日本全国の中でも、大涌谷の更に「たまご池」でしか作れない貴重なたまご。実際に見ると、驚くほどキレイな真っ黒でした(写真忘れた)。

周囲の観光情報

大涌谷のを含む観光のモデルコースが「箱根ナビ」にありました。

「箱根ナビ」のモデルコースは「大涌谷きっぷを使い、新宿から公共交通機関で日帰りするコース」。

ちなみに私はこの日、伊豆の方から出発して、以下の順で自動車で観光し、東京方面へ帰りました。

  • 9:00頃:出発
  • 9:50~10:50頃:箱根関所
  • 11:00~13:00頃:箱根神社
  • 13:30~14:10頃:大涌谷
  • 14:35~15:30頃:箱根湿生花園(大涌谷からの移動中に仙石原が見えました)
  • 15:30~:帰宅

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