ワンランク上のエンジニアを目指す!応用情報技術者試験とは
情報系の学生や、IT企業に就職した方であれば「応用情報技術者試験」を聞いたことがある人は多いでしょう。
受験者数も比較的多く「基本情報技術者試験」を突破した人であれば、次の目標として考えている人も多いのではないかと思います。
今回はそんな「応用情報技術者試験」について
- 応用情報技術者試験はどの程度の難易度か?
- 応用情報技術者試験はどんな人におすすめか
- 応用情報技術者試験はどんな試験か?
を中心に、解説していきたいと思います。
応用情報技術者試験の難易度・勉強時間
基本情報技術者試験と比べた難易度
応用情報技術者試験は、比較的難易度の高い資格です。他の資格と比較した場合「難関資格」と区分されることも多い資格となります。
総合的な難易度で言えば、基本情報技術者試験よりも難しく、基本情報技術者試験が学生~新入社員レベルに対して、応用情報技術者試験は新入社員~数年以上の経験を積んだレベルが想定されます。
基本情報技術者試験と比べて、プログラミングとアルゴリズムについては浅い知識でも合格を目指せるため、「応用情報技術者試験の方が、基本情報技術者試験より難易度が低い」という意見もあります。しかし、「プログラミングやアルゴリズムが苦手で、文章読解力に自信がある」という人以外は、応用情報技術者試験の方が難関資格と考えた方がいいでしょう。
逆に「文章読解に自信があるがプログラミング・アルゴリズムは苦手」という人は、応用情報技術者試験から受けてみるのも選択肢の一つではあります。「勉強に自身がある方」「得意分野と苦手分野がマッチしている方」「時間に余裕がある方」は、応用情報技術者試験からチャレンジしてみるのも視野に入れておくといいでしょう。
ITSSキャリアフレームワークにおける難易度
スキル標準ユーザー協会の「ITSSキャリアフレームワークと認定試験・資格の関係(ISV Map Ver11r2)」では、レベル3。上から2番目となっています。
同じレベルに区分されている資格は「PMP」「CCNP」「LPIC-3」「ORACLE MASTER Gold Oracle」などです。レベルが4段階しかないため、同じレベルでも勉強時間に差異はあるかと思いますが、比較的難易度が高い資格が同レベルの区分となっています。

応用情報技術者試験の勉強時間
勉強時間は人によってかなり差があります。
「文系・未経験でも100時間未満で合格できた」という体験談もネットで探すとそこそこ出ますが、そもそもネットの合格体験記は「上手く合格できた人」が中心なので、「だったら自分も余裕!」とは考えないほうが無難です(無理ではないので、状況次第では挑戦する価値はあります)。
合格者の勉強時間の情報を調べていくと、おおむね以下の様な時間が多いです。
- 実務を数年経験した人:
100時間程度(業務内容によって変動が大きい。安全を狙うなら200時間以上確保し、状況に応じて増減) - 基本情報技術者に合格した人:
150~200時間(100時間未満もあり得るので、短期での挑戦もアリ) - 未経験から安全な合格:
300時間程度(「基本情報+応用情報」よりは「アルゴリズム」と「プログラミング」の勉強を短縮できる。学校・仕事以外でのIT活用により大きく変動)
ちなみに、私はが受験した時は以下の状況でした。
- 基本情報技術者試験には合格している
- 最後にIT関連の学習を行ったのは4年前なので、ゼロに近い状態からスタート
午前と午後の勉強の比率で失敗がありましたが、250時間程度で午前・午後ともに余裕を持って合格できました。
実体験から考えると「効率的に学習すれば、未経験からでも200時間未満で十分狙える」とは思います。私が受験したのは平成27年秋季試験以降より午後が1科目多い時代の話ですので、今ならもう少し削減できるかもしれません。しかし、あえてギリギリの勉強時間で合格する必要はありませんので、時間が許すなら確実な合格を狙いましょう。
難易度や勉強時間については、以下の記事で詳しくまとめました。興味がある方は参考にしていただければ幸いです。
応用情報技術者試験の受験者数と合格者数の推移
応用情報技術者試験の受験者数や合格者数などの統計情報は以下のとおりです。
実施時期 | 応募者数 | 受験者数 | 受験率 | 合格者数 | 合格率 |
R3秋期 | 48,270人 | 33,513人 | 69.4% | 7,719人 | 23.0% |
R3春期 | 41,415人 | 26,185人 | 63.2% | 6,287人 | 24.0% |
R2秋期 | 42,393人 | 29,024人 | 68.5% | 6,807人 | 23.5% |
R1秋期 | 50,643人 | 32,845人 | 64.9% | 7,555人 | 23.0% |
H31春期 | 48,804人 | 30,710人 | 62.9% | 6,605人 | 21.5% |
30年秋期 | 52,219人 | 33,932人 | 65.0% | 7,948人 | 23.4% |
30年春期 | 49,223人 | 30,435人 | 61.8% | 6,917人 | 22.7% |
29年秋期 | 50,969人 | 33,104人 | 64.9% | 7,216人 | 21.8% |
29年春期 | 49,333人 | 31,932人 | 64.7% | 6,443人 | 20.2% |
28年秋期 | 52,845人 | 35,064人 | 66.4% | 7,511人 | 21.4% |
28年春期 | 44,102人 | 28,229人 | 64.0% | 5,801人 | 20.5% |
27年秋期 | 50,594人 | 33,253人 | 65.7% | 7,791人 | 23.4% |
27年春期 | 47,050人 | 30,137人 | 64.1% | 5,728人 | 19.0% |
26年秋期 | 51,647人 | 33,090人 | 64.1% | 6,686人 | 20.2% |
26年春期 | 47,830人 | 29,656人 | 62.0% | 5,969人 | 20.1% |
25年秋期 | 54,313人 | 34,314人 | 63.2% | 6,362人 | 18.5% |
25年春期 | 52,556人 | 33,153人 | 63.1% | 6,354人 | 19.2% |
24年秋期 | 57,609人 | 38,826人 | 67.4% | 7,941人 | 20.5% |
24年春期 | 55,253人 | 35,072人 | 63.5% | 7,945人 | 22.7% |
23年秋期 | 56,085人 | 36,498人 | 65.1% | 8,612人 | 23.6% |
23年特別 | 62,116人 | 37,631人 | 60.6% | 7,745人 | 20.6% |
22年秋期 | 66,241人 | 43,226人 | 65.3% | 9,898人 | 22.9% |
22年春期 | 65,487人 | 42,338人 | 64.7% | 8,592人 | 20.3% |
21年秋期 | 62,294人 | 41,565人 | 66.7% | 8,908人 | 21.4% |
21年春期 | 56,141人 | 36,653人 | 65.3% | 9,549人 | 26.1% |
合格率はおおむね20%台前半。高くても30%弱となっています。
また、合格者の平均年齢は28~29歳程度となっており、基本情報技術者試験よりも2~3歳上となっています。IT業界への就職後、ステップアップのために受験する人が多いことがうかがえます。
午後試験が簡単になっている?
平成27年秋季試験の試験制度変更により、午後問題に以下のような変更が加わりました。
- 午後試験の解答問題数が6問から5問に減少
- 選択問題の分野が統合され、10問中4問回答となった
- 配点がどの問題も一律20点になった
これにより、以前よりも得意分野に集中して学習を取り組めるようになりました。
若干ではありますが、この変更以降に合格率も上昇傾向となっています。以前の制度で不合格だった人でも、今なら得意分野で合格を狙いやすいかもしれません。
応用情報技術者試験の学習方法
午前対策
午前対策は過去問を徹底的に繰り返すことが重要です。
「応用情報技術者試験ドットコム」の統計情報を参照していただければわかりますが、概ね半数程度が「情報処理技術者試験の過去問の完全な流用」です。
また、それ以外の問題についてもかなりの数が「過去問を変化させた問題」となっているため「過去問の流用や過去問の類似問題」が実質7割程度は出題されると思って大丈夫です。
流用されやすい範囲としては、「過去3~10回程度の試験」となります。直近2回からはほぼ流用の問題が登場しませんので、徹底的に繰り返すなら直近2回の試験を飛ばして、過去10回目までの試験(計8回、640問)を徹底的に繰り返せば、まず落ちることはありません。
午後対策
基本情報技術者試験よりも、応用情報技術者試験の方が午後試験は難易度が高い傾向があります。
最大の理由は「回答方法が選択式ではなく、記述式となっている」ところです。
「単語を正確に記述できる」ことや「用語や状況について、40文字程度で説明できる」だけの理解力が求められるため、選択した分野に対して、しっかり理解を深める必要があります。
ただし、「アルゴリズム」や「プログラミング」の知識は午後で選択しないことができるため、「未経験だけど文章読解力には自信がある」タイプの人にとってはやや有利な試験となります。
ですので、午後試験の対策の流れとしては
- 選択する科目を決める
- 午前試験の対策で基礎知識をつける(午前の過去問演習)
- 出題形式になれる(午後の過去問演習)
- 基礎知識を正確に理解し、記述できるだけの実力をつける(午前・午後の過去問から、用語に関する理解を深める)
といった流れで行うと合格しやすいでしょう。とくに、時間を短縮して合格を目指すのであれば、選択科目を絞り込んでから勉強をすることは必須です。
午後の選択問題科目については、以下のとおりです。
問1 | 情報セキュリティ | 必須問題 |
問2 | 経営戦略 | 問2~11の中から4問選択 |
問3 | プログラミング | 問2~11の中から4問選択 |
問4 | システムアーキテクチャ | 問2~11の中から4問選択 |
問5 | ネットワーク | 問2~11の中から4問選択 |
問6 | データベース | 問2~11の中から4問選択 |
問7 | 組込みシステム開発 | 問2~11の中から4問選択 |
問8 | 情報システム開発 | 問2~11の中から4問選択 |
問9 | プロジェクトマネジメント | 問2~11の中から4問選択 |
問10 | サービスマネジメント | 問2~11の中から4問選択 |
問11 | システム監査 | 問2~11の中から4問選択 |
選択問題である問2~11の中で、問2、問9~11は文章読解力で解きやすい科目となりますので、IT関連の知識に自信がない人に向いています。
また、問4~7は比較的頻出テーマが絞り込みやすいため、文系でも1問程度選択している人が多い科目となります。
実務や学校で専門の分野があれば「専門分野+問4~7から1~2問+文章読解系から1~2問。合計4問」といった形で選択するといいでしょう。
また、IT関連の学習経験が無ければ「文章読解系3~4問+問4~7から0~1問、合計4問」が短期間でも合格しやすい選択肢といえるでしょう。

より詳細な勉強方法については、以下の記事にまとめました。興味がある方の参考にしていただければ幸いです。
応用情報技術者試験がおすすめの人
応用情報技術者試験は、多くのIT業界の会社で評価される試験です。
私としては、IT業界で働く人であれば、誰にでもおすすめ(プログラミングを行わないタイプの人でも、自分の得意分野で受験できるため)の試験ですが、とくに以下のような人が取得を目指すといいでしょう。
- IT業界への就職を考えており、周囲に差をつけたい人
- IT業界で働いており、幅広い知識を身に着けたい人
- IT業界で働いているが、プログラミングを行わないタイプの人
- IT業界でワンランク上を目指したい30歳前後の人
- IT業界での転職を考えている20~30歳代の人
専門に特化した資格ではないため、IT業界の特定の業務に転職する際のアピールとしてはやや弱い資格となりますが、若いうちであれば、能力や学習意欲をアピールすることができます。また、別の業務に異動を考えている場合に、基礎知識を身に着けることもできます。
会社での立場が上がれば、内部的な「セキュリティ」や「経営」などの知識も必要となってきます。IT業界でワンランク上を目指すのであれば、30代までに取得を目指しておきたい資格といえるでしょう。
応用情報技術者に合格するメリットについては、以下の記事にまとめました。興味がある方は参考にしていただければ幸いです。
応用情報技術者試験とは、どんな試験か?
IPAの「対象者像」に関する見解
IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)の想定する「対象者像」は以下のようになっています。
高度IT人材となるために必要な応用的知識・技能をもち、高度IT人材としての方向性を確立した者
引用:応用情報技術者試験(AP) ~ ワンランク上のITエンジニア ~
「高度なIT人材になるため」ですので、「既に高度なIT人材になっている人」を想定した試験ではありません。実際に、未経験からの受験で合格している人も多いですし、私もIT関連の学習から4年近く離れた後に受験しましたが、余裕を持って合格はできました。
しかし、「高度なIT人材」を目指す人が受験するレベルですので、やや難易度が高い試験であることも確かです。その分、20代のうちに取得できれば、会社からの評価は受けやすい資格といえるでしょう。
IPAの「業務と役割」に関する見解
想定される受験者の「業務と役割」としては、以下のように定義されています。
基本戦略立案又はITソリューション・製品・サービスを実現する業務に従事し、独力で次のいずれかの役割を果たす。
(1) 需要者(企業経営、社会システム)が直面する課題に対して、情報技術を活用した戦略を立案する。
(2) システムの設計・開発を行い、又は汎用製品の最適組合せ(インテグレーション)によって、信頼性・生産性の高いシステムを構築する。また、その安定的な運用サービスを実現する。引用:応用情報技術者試験(AP) ~ ワンランク上のITエンジニア ~
業務や役割の内容から、開発だけでなく、保守や運用など幅広いIT業界の業務が対象として想定されています。
出題範囲が広いため、自分の担当する業務のみならず、別の業務に異動・転職したい人にも利用できる資格といえるでしょう。わたしの職場でも別の業務への転職も視野に、応用情報技術者試験に挑戦している人がいます。
IPAの「期待する技術水準」に関する見解
想定される受験者の「期待する技術水準」としては、以下のように定義されています。
1 情報技術を活用した戦略立案に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① 経営戦略・情報戦略の策定に際して、経営者の方針を理解し、経営を取り巻く外部環境を正確に捉え、動向や事例を収集できる。
② 経営戦略・情報戦略の評価に際して、定められたモニタリング指標に基づき、差異分析などを行える。
③ 提案活動に際して、提案討議に参加し、提案書の一部を作成できる。2 システムの設計・開発・運用に関し、担当業務に応じて次の知識・技能が要求される。
① アーキテクチャの設計において、システムに対する要求を整理し適用できる技術の調査が行える。
② 運用管理チーム、オペレーションチーム、サービスデスクチームなどのメンバとして、担当分野におけるサービス提供と安定稼働の確保が行える。
③ プロジェクトメンバとして、プロジェクトマネージャ(リーダ)の下でスコープ、予算、工程、品質などの管理ができる。
④ 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。引用:応用情報技術者試験(AP) ~ ワンランク上のITエンジニア ~
経営関連の項目を見ると「指針・指標」を作る側ではなく「作られた指針・指標を的確に理解して行動できるレベル」が期待されています。同様に、提案書についても「一部作成」にとどまり、率先して全体を導けるレベルは期待されていないようです。
設計・開発・運用については「④ 情報システム、ネットワーク、データベース、組込みシステムなどの設計・開発・運用・保守において、上位者の方針を理解し、自ら技術的問題を解決できる。」に全てが集約されているといってもいいでしょう。結局「リーダーではないけど、細かい指示がなくても自立して行動できるレベル」が期待されているようです。
応用情報技術者試験の沿革
昔からIT業界で働いている人であれば、応用情報技術者試験という言葉に馴染みがない人もいるかもしれません。
応用情報技術者試験は、以下のように変化してきました。
- 1969年:第一種情報処理技術者認定試験として開始。試験的に開始された。
- 1967ー2000年:第一種情報処理技術者試験として開始。対象はプログラマーやSE。
- 2001ー2008年:ソフトウェア開発技術者試験へ改称。前年に廃止されたプロダクションエンジニア試験を含む範囲となった。
- 2009年~:応用情報技術者試験へ改称。システムアドミニストレーター試験で対象としてきた分野を含み幅広くなった。
また、細かな試験実施方法に関する変化も繰り返しています。例えば、2014年秋季試験からは情報セキュリティ分野が必須問題となりました。
過去にはプログラマーやシステムエンジニアを対象としてきた試験ではありますが、現在は「マネジメント」「システム監査」「経営戦略」といった幅広いIT業界で働く人を対象とする試験となっています。
応用情報技術者試験の出題内容
午前試験・午後試験に分かれる
応用情報技術者試験は、午前と午後の試験にわかれています。
基本情報技術者試験は実務経験やプログラミング経験があると「午後の方が簡単」という人もいる試験ですが、応用情報技術者試験は「プログラミング経験者でも、午後試験の方が難易度が高い」といえる試験です。理由としては
- 午後試験でプログラミング(表計算)やアルゴリズムが必須ではない(基本情報技術者試験では必須)
- 記述式で解答が必要
の2点が上げられます。とくに、記述式問題(単語レベルのものから、40次程度で解答するものまで)が午後試験で登場しますので、知識については「なんとなく4択なら解ける」よりも上の水準が求められます。
応用情報技術者試験では、午前試験の免除はできない
基本情報技術者試験や高度情報処理技術者試験には、午前試験の全体、または一部を免除する制度がありますが、応用情報技術者試験の午前試験を免除する制度はありません。
午前試験の難易度は午後試験に比べると簡単ですが、一度に午前・午後の合格が必要となります。
応用情報技術者の出題形式
出題形式は以下のとおりです
- 試験時間:9:30~12:00(150分)
- 出題形式:多肢選択式(四択)
- 問題数:80問
- 合格点:60点/100点満点(難易度によって前後する可能性あり)
- 試験時間:13:00~15:30(150分)
- 出題形式:記述式(単語レベル、40文字程度の説明文レベルなど。一部選択問題あり)
- 問題数:11問(うち5問解答。必須問題は1問)
- 合格点:60点/100点満点(難易度によって前後する可能性あり)
午前試験については短文の問題に四択で解答していく形式です。基本情報技術者試験と同じと思って問題ないでしょう。
午後試験は長文を読みながら記述式で回答する形式です。選択肢が用意されている問題もありますが、単語レベルでの記述から40文字程度での説明文を記述する問題もあるため、用語の理解や読解力が基本情報技術者試験以上に求められます。
午後試験の必須科目は「情報セキュリティ」のみ。文系や未経験の方でも「読解力と単純な暗記で回答しやすい科目」をだけを選択することが可能ですので、比較的有利に合格を目指すことは可能です。
試験の詳細な内容についての最新情報は、変更される可能性もありますので、IPAのホームページから試験要項・シラバスをご確認いただければと思います。
応用情報技術者の出題分野
シラバスの中分類以上をまとめると、以下のようになります(「応用情報技術者試験(レベル3)シラバス Ver5.0」より)。
テクノロジ系 | 基礎理論 | 基礎理論 |
アルゴリズムとプログラミング | ||
コンピュータシステム | コンピュータ構成要素 | |
システム構成要素 | ||
ソフトウェア | ||
ハードウェア | ||
技術要素 | ヒューマンインタフェース | |
マルチメディア | ||
データベース | ||
ネットワーク | ||
セキュリティ | ||
開発技術 | システム開発技術 | |
ソフトウェア開発管理技術 | ||
マネジメント系 | プロジェクトマネジメント | プロジェクトマネジメント |
サービスマネジメント | サービスマネジメント | |
システム監査 | ||
ストラテジ系 | システム戦略 | システム戦略 |
システム企画 | ||
経営戦略 | 経営戦略マネジメント | |
技術戦略マネジメント | ||
ビジネスインダストリ | ||
企業と法務 | 企業活動 | |
法務 |
詳細な分類は理解しても合格には結びつきませんので、覚える必要はありません。ちなみに出題分野の中分類以上の定義は「基本情報技術者試験」と全く同じです(2019年5月時点)。更に下の分類までは比較していませんが、恐らくほぼ一致するのではないかと思います。
出題分野の内容から、かなりの広範囲の知識が求められることがわかるかと思います。
ただ、午前は基礎的な知識で合格できますし、午後の応用的な知識はほとんどのものが自分の得意分野から選ぶことが可能です。全てについて深い知識を身につける必要はありません。
応用情報技術者試験に関する日程
申込みから合格証書の発送までの日程は以下のとおりです。
- 申込日(インターネット申込みの場合):
1月中旬~2月中旬頃(春期)
7月中旬~8月中旬頃(秋期) - 受験票発送時期:
4月上旬頃(春期)
10月上旬頃(秋期) - 受験票再発行時期:
4月中旬頃(春期)
10月中旬頃(秋期) - 試験日:
4月第3日曜(春期)
10月第3日曜(秋期) - 合格発表:
6月中旬頃(春期)
12月中旬頃(秋期) - 合格証書発送時期:
7月上旬頃(春期)
1月中旬頃(秋期)
試験日以外の日程については、試験ごとに若干前後する可能性があるので注意が必要です。
とくに、受験表の発送・再発行時期については注意してください。
受験票の発送・再発行時期については、IPAのホームページで「受験申込み」→「案内書(PDF形式)」→「応募者への注意事項」の順でたどっていくと、詳細な記載があります。万が一受験票が届かない場合は忘れず再発行の手続きをおこないましょう。
また、受験票が到着したら、氏名や住所など誤りがないか確認しましょう。
誤りがある場合や、「■」の記載がある場合など、訂正が必要なときは赤で訂正を行う必要があります。訂正方法の詳細については「案内書(PDF形式)」の「 5-1.受験票の送付及び確認事項」に記載がありますので、参照していただければと思います。
応用情報技術者試験の申し込み方法
申込みはインターネットと郵便での申込みに対応しています。
インターネット申込みの方が送料分だけ安上がりで簡単ですし、申込み期限が若干長いです。とくに理由がないかぎり、インターネット申込みがおすすめです。