【体験記】日本遺産検定3級に合格した際の勉強方法・勉強時間・参考書について
2023年12月15日、日本遺産検定3級を受験し、合格しました。
この記事では、以下の内容を中心にまとめたいと思います。
- 日本遺産検定3級にかかった勉強時間
- 日本遺産検定3級の参考書
- 日本遺産検定3級の勉強方法
- 日本遺産検定3級を実際に受験した体験と結果
日本遺産検定3級の合格体験記の結論
- 勉強時間は5時間10分(内、2時間29分は問題作成。ただし、第3回試験からは時間が増加すると思われる)
- 難易度はかなり簡単
- 第2回までのテキストは「ポータルサイト」(第3回の試験からは、公式テキストが販売されます)
- 50分ほどの講義動画が、合格の最短ルートだった
- 試験はカメラ付きPCがあれば自宅でもOK
- 講義動画の内容をしっかり暗記すれば、試験時間も合格ラインも余裕
- 第3回以降では、公式テキストが販売されるので、講義動画がないならテキストで代用するのが良さそう
受験前のスペック
簡単に受験前のスペックを、まとめようと思いましたが、試験に直接関係のある学習経験は、ほとんどありませんでした。
強いて言えば、歴史能力検定2級や、神社検定2級、仏教関連の資格などが近い方向性の資格ではありますが、3級の試験ではほぼ活用できませんでした(歴史能力検定が1問、神社検定が1問貢献した程度)。
「日本旅行地理検定」であれば、もう少し役に立った可能性がありますが、こちらは未受験のため本当に役立つか不明です(2024年に、初級を受験してみたいです)。
一番役立ったのは、観光で「高尾山」「鎌倉」「飛騨」「上田」「宇都宮」を訪れた経験だったと思います(宇都宮は観光プランのみで、実際に訪れるのは2024年予定)。
日本遺産検定3級合格までの勉強時間は、5時間10分
勉強時間の合計値は5時間10分になりました(Studyplusで計測)。
基本的には公式のお知らせにあった「日本遺産検定3級・絶対に合格できる対策講座」を見ながら問題を作成し、あとはひたすら問題演習です。
問題作成に2時間29分かかってしまい、実際の演習は2時間41分となったので、正直、問題を作ったこと自体が無駄だった感じはあります。対策講座の動画を見つつ、用語を暗記することに集中した方が早かったかもしれません。
ちなみに、公式テキストとなっている「日本遺産ポータルサイト」から直接学習した場合、どこが暗記ポイントなのか明確になっていないため、合格までの時間はかなり伸びると思います。ただし、じっくり時間が取れる場合、将来の観光にも役立つので、ポータルサイトで勉強した方が楽しいかなとは感じました。
第3回の試験以降は、もっと勉強時間がかかる?
第3回の試験から公式テキストが販売され、これに伴い、試験範囲となる日本遺産は、全ての日本遺産に拡大されました。
大幅に難易度が上がる可能性は低いかと思いますが、暗記すべき内容が増えていることは事実です。勉強時間は第1回、第2回の試験よりも上がっていると考えた方が無難だと思います。
少なくとも、今回私が5時間10分で合格できているからといって、第3回の試験移行でも5時間10分で合格できるとは言えません。安定した合格を目指すなら、勉強時間は多めに確保しておきましょう。
日本遺産検定3級で利用した参考書
ここでは、日本遺産検定3級の勉強で実際に利用した参考書について解説します。
といっても、私が受験した時点では、公式で参考書は販売されておりでした(2024年2月に発売されます)。ですので、学習に使ったものは書籍ではありません。
日本遺産検定3級・絶対に合格できる対策講座
公式の「お知らせ」で紹介されていた3級の直前対策講座です。
資格試験におけるこういった講座は、効果はあってもお高いでしょう……と、思ったのですが、なんと無料で受講できました。
ちなみに、講義動画は「Peatix」で配信されていたのですが、Facebookコミュニティ「日本遺産ファンクラブ」に入ることで、期間限定で講義動画のアーカイブ視聴が可能でした。今後もこのような対策講座が行われるかは不明ですが、講座の内容をしっかり暗記したい場合は、アーカイブを利用すると便利です。
また、実際の試験では、この講座からの出題が非常に多く、この講座で登場する用語を選択式で解答できれば確実に合格できる水準でした。ただし、講座内で強調していない用語についても問われましたので、動画のスライドに単語が出てくるだけの内容については、後述する「日本遺産ポータルサイト」や、その他ネット情報などで補強した方が無難ではあります。
日本遺産ポータルサイト(第2回試験までのテキスト)
日本遺産検定の公式のテキストは、「日本遺産ポータルサイト」です。
ちなみに、出題範囲は第1~2回では異なり、日本遺産全体ではありませんでした。暗記すべき用語が強調されていないため、勉強がしにくいデメリットはありましたが、暗記すべき項目は少なかったという状況です。
第3回以降のテキスト
第3回以降では、公式テキストとして紙の参考書が販売されるようになりました。
引き続き、ポータルサイトも公式テキストとして活用可能だと思いますが、やはり試験用に作られたテキストの方が暗記すべき内容が分かりやすいと思いますので、参考書は購入した方がいいでしょう。
日本遺産検定3級の自作問題
「自作」ではありますが、先に紹介した「日本遺産検定3級・絶対に合格できる対策講座」で登場した用語に、適宜「日本遺産ポータルサイト」の情報を組み合わせて作った問題です。
ちなみに、問題自体は「Anki」というアプリで作成しました。知識の定着にあわせて、復習タイミングが調整されるアプリなので、暗記にはかなり便利です(ただし、iOS版はけっこうお値段します)。
日本遺産検定3級の勉強方法
実際の勉強方法を大雑把にまとめると以下の通りです。
- 「日本遺産検定3級・絶対に合格できる対策講座」を見る
- 「日本遺産検定3級・絶対に合格できる対策講座」で登場した用語と解説を抜粋
- 抜粋した用語に対し、適宜ポータルサイトの解説も組み合わせる
- 組み合わせたものを「Anki」で問題にする
- 「Anki」の問題を繰り返しまくる
要するに「『日本遺産検定3級・絶対に合格できる対策講座』で登場した用語をまとめ、暗記する」ことができれば、合格できます(できなかったら、講座のタイトルが嘘になってしまいます)。
今回、暗記のために久しぶりに「Anki」を使ったのですが、暗記項目が多い試験でも無いため、復習で大きな効果を発揮する「Anki」を使う価値は低かったとは感じます。
とはいえ、問題集のようなものがないと記憶の定着が確認しにくいのは厄介なところです。「Anki」の代わりに、「テキストエディタで用語をまとめ、用語を赤文字にして、赤いプラスチックの下敷きで隠す」ような勉強方法でもいいかなと思います。
第3回以降の受験の場合
第3回の試験から、公式テキストが販売されるようになりました。
私が受験した第2回の試験では対策講座がありましたが、参考書の販売に伴って対策講座が開かれなくなった場合は、公式のテキストを対策講座の代用として活用するといいでしょう。
実際に、日本遺産検定3級を受験してみた
2023年12月15日。日本遺産検定3級を受験しました。
受験上の注意点と試験のルールについて、簡単にまとめると以下の通りです
- 受験は、カメラ・マイク付きPCかタブレットがあればどこでもOK
- 期間は12月15日~17日の3日間で、時間帯は12:00~17:00
- 試験時間は60分(17:00丁度から開始した場合は、18:00で試験終了)
- 問題数は70問
- 試験中にWindowsのアップデートが走ってしまったなど、トラブルが発生しても試験時間は延長されない
試験は、カンニングなどの不正行為扱いされなければ場所は自由で、また受験できる期間も試験時間帯も広いため、受験のしやすさはかなり高いと思います。
ちなみに、受験前にテストの案内などが届きますので、必ず一度は試験のテストを行っておきましょう。カメラやマイクなどが正常に作動しないと受験できませんので注意しましょう。
試験問題は70問に対して、試験時間は60分なので、1分1問よりも早い解答ペースが求められます。ただ、短文に選択式で解答する形式なので、しっかり勉強してきた人は即答でき、試験時間に余裕があると思います。ちなみに、私は15~20分ほどで全問解答できました。
日本遺産検定3級の結果
結果は、試験日の約1か月後を目途に通知されます。
結果は無事合格。オンライン受験なので、カメラやマイクの動作不良で不正行為扱いされてたりしないかが少し不安でしたが、とくに問題なしでした。
点数は、96/100とかなり高得点ですが若干ミスがありました。数問ですが、指定された日本遺産以外からの出題(日本遺産の制度に関する問題)があったので、そこでミスった可能性が高いです。
そもそも「日本遺産検定」とは
そもそも「日本遺産検定とはどんな試験か?」については、別の記事にまとめました。
試験の特徴や日程などの制度、メリットについて確認したい方は、そちらの記事を参考にしていただけると幸いです。