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元善光寺の観光情報と、実際に観光した感想

12月 8, 2023長野旅行【国内】神社仏閣

この記事では「元善光寺の概要と、実際に元善光寺を訪れた際の感想を中心にまとめます

「お寺に興味がある方」「南信州を観光予定の方」などの参考になれば嬉しいです。

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「元善光寺」の観光情報

観光情報

  • 参拝時間:9:00~17:00(お戒壇巡り・御朱印・授与品は16:50まで。宝物殿拝観・西国霊場お砂踏み参拝は16:00最終受付で16:30まで)
  • 定休日:原則無休(年末年始など、寺の行事により変動)
  • 見学料金:宝物殿拝観500円(お戒壇巡りは無料)
  • 所要時間:15~45分ほど。私は宝物殿参拝以外を行って25分ほど。

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

「元善光寺」とは?

元善光寺とは、簡単に言えば「推古天皇10年(602年)に、本多善光よしみつによって開かれたとされるお寺」です。

本多善光が信濃国司の供として都に上った際、難波の堀江で現在の善光寺如来の本尊を見つけ、自宅へ持ち帰って臼の上に安置したところ、臼が光を放ちました。その自宅近くに建立されたお寺であることから最初は元善光寺ではなく「坐光寺」と名付けられました。その後、勅命によって本尊は現在の長野県長野市の寺へ移り、その寺が「善光」の名からとって「善光寺」となり、坐光寺は「元善光寺」と呼ばれるようになりました。

元善光寺には、遷座した本尊に代わって、勅命で善光自らつくった木彫りの本尊が残され、「毎月半ば十五日間は必ずこの故里に帰りきて衆生を化益せん」というお告げが残されたことから「善光寺と元善光寺と両方にお詣りしなければ片詣り」と言われています(同様のフレーズは「善光寺」と「北向観音」の関係でも使われます)。

また「信州善光寺」「甲斐善光寺」「関善光寺」「善光寺東海別院」「岐阜善光寺」と並んで、六善光寺にも数えられ、七年に一度「六善光寺同時御開帳」が行われます(2022年に行われました)。

    「元善光寺」へのアクセス

    住所は「長野県飯田市座光寺2638」です。

    公共交通機関では、最寄り駅はJR飯田線の「元善光寺駅」から徒歩10分ほど。ただし、本数は1時間に1本ほどです。

    自動車の場合、座光寺スマートICから6分ほどで、近隣には元善光寺の駐車場が7か所あります(1か所はバス専用

    「元善光寺」を実際に観光してみた(所要時間25分ほど)

    今回、到着が16時を過ぎていたため宝物殿」とその奥にある「平和殿」などの拝観はできませんでした

    私は25分ほどで観光しましたが、宝物殿なども含めてじっくり観光したい場合は、余裕をもって1時間くらい確保して訪れることをおすすめします。

    元善光寺の階段
    元善光寺の階段

    上の写真は、元善光寺の入口となる階段です。平日など、空いているときであれば、この写真のすぐ右側にある駐車場に車を停められるかと思います。

    元善光寺の案内看板
    元善光寺の案内看板

    階段の途中に元善光寺の境内図があります。広くて迷うということは無いと思いますが、念のためここで位置を確認しておきましょう。

    元善光寺の本殿
    元善光寺の本殿

    階段を上がり切ると、正面に元善光寺の本殿があります。「お戒壇巡り」や「宝物殿」を訪れる場合は、本殿から入っていくことになります。

    こちらは元善光寺の本殿前にあった「回向柱」です。御開帳の際に本堂前に建てられる角塔婆で、御開帳の際は前立御本尊と五色の綱でつながれていました。ちなみに、御開帳は7年に一度なので、次回は2029年4月頃かと思います。

    コラボのポスター

    本殿前にある門には、ラノベとのコラボポスターが貼られてました(タイトルは聞いたことあるけど、内容知らないので関連性がわからない…)。

    記念撮影スポット

    記念撮影のスポットが、色々と異世界な感じです。

    ちなみに、コラボの対象は「元善光寺」「甲斐善光寺」「善光寺東海別院」「関善光寺」「高山善光寺」の5カ寺。六善光寺の内の「信州善光寺」と「岐阜善光寺」は含まれていませんでした。

    お戒壇巡り入口こちらは、本堂上がって右手にある「お戒壇巡り入口」です。お戒壇巡りの内容は、お寺によってちょっと違う感じですが、雑な言い方をすれば「ご本尊の下を通る真っ暗な地下の通路を抜けることで生まれ変わる修行」です無料で体験できますので、元善光寺を訪れたらやっておきましょう。内部は本当に完全な暗闇なので、前後の人とぶつからないように注意して歩きましょう。

    ちなみに、写真右側に鎮座している像は「お賓頭盧びんずる様」で、お釈迦様のお弟子さんです。自分の身体の悪い所と、像の同じところを交互に撫でると良くなると言われています。

    白猿来山150年記念の碑

    境内には、複数の石碑等も残されています。こちらは、七代目市川団十郎丈(白猿)来山150年記念の歌碑

    延命親子地蔵

    歌碑のお隣には延命親子地蔵が立っており、その後ろが宝物殿です(本殿から入ります)。

    芭蕉

    芭蕉の句碑この唄の山桜は金沢の乙宝寺の桜だそうですが、なんでその句碑がここにあるのかはよくわかりませんでした(他にもこの句碑は置かれてる場所が各地にあるらしいので、単純にその土地の桜を称えるために置いたものかもしれません)。

    元善光寺の鐘

    こちらの鐘は「平和の鐘」というもので、昭和25年に奉納されたものです。当時の総理大臣や衆議院議員の協賛をはじめ、全国からの浄財で作られそうです。ただ、個人的には鐘以上に、鐘の下にあるものが気になりました(何なのかわかりませんでした)。

    平和殿

    上の写真は「平和殿」という建物です。ここは、宝物殿の拝観料を払って「本堂→宝物殿→平和殿」の順で入ることができます

    私は到着した時点で、既に宝物殿拝観の時刻を過ぎていたため、今回は内部に入ることができませんでした。中には西国三十三番札所の観音様が祀られ、霊場の砂があり、西国霊場お砂踏み参拝ができるようになっているそうです。

    ちなみに、宝物殿には本多善光が御尊像を安置した際に光輝いたという「座光の臼」や「涅槃像」「薬師三尊像」を始め、仏像仏画が約80点収蔵されています(写真撮影は禁止です)

    最後に、駐車場までの階段を戻る際に、境内図のあった場所にある『矢場』をチラッと見ました。1906年(明治39年)に作られたもので、今でも春分の日と秋分の日の年2回、射会が行われています

    「元善光寺」周辺の観光スポット

    元善光寺とあわせて観光するなら、周辺の善光寺も行ってみてもいいでしょう。とくに「信州善光寺」と「元善光寺」を参詣すると「両参り」になるという考え方からすれば、信州善光寺は行っておきたいところです。

    ……が、元善光寺と信州善光寺はけっこう距離がある為、正直「周辺の観光スポット」というにはけっこう無理があります。六善光寺の他の場所も、近い場所でも車で2時間ほどと、けっこう遠いです。

    近場で観光するなら、この土地じゃないと体験できない「天竜ライン下り」に参加してみてもいいでしょう。

    実は今回、最初は天竜ライン下りに参加しようかと思って飯田方面へ向かったのですが、到着時刻が最後の船でもギリギリの状態だったため、諦めて元善光寺の観光をしてきました予約が無いと乗船できない可能性もあるため、参加する場合は確実に到着できる時間帯で予約を入れるようにしましょう。

    また飯田周辺を訪れる機会があれば、天竜ライン下りに参加してみたいところです。

    12月 8, 2023長野旅行【国内】神社仏閣