MIIDAS(ミイダス)を使って確認した、自分の市場価値とアプリの特徴
自分の市場価値がわかる転職サービスの一つである「MIIDAS(ミイダス)」。
「3年ほどネットワーク保守を続けてきた自分は、どの程度価値が低いか?」を実際に測定してみましたので、結果と利用して感じたことをまとめます。
そもそもMIIDAS(ミイダス)とは?
広告念のため、簡単に
「MIIDAS(ミイダス)
」についての解説をします。
「MIIDAS(ミイダス)
」とは、転職サービスの一つです。
特徴は膨大なデータから、職種や経歴に応じて、自分に近いタイプの人が、どのくらいの年収で、どんな仕事に就いているかがわかるところ。
転職を初めて考える場合、転職マーケットと自分の立ち位置がわかりにくいですが、MIIDASを利用すれば、比較的容易に、自分がどの程度の市場価値を持っているかを判断することができます。
また、企業ごとに「面接確約オファー」という形で、面接ができる会社を調査できるところが特徴です。
詳細な内容は、以下の動画で解説されていますので、気になる方は参考にしてみてください。
早速、MIIDAS(ミイダス)で自分の市場価値を測定
「MIIDAS(ミイダス)
」で市場価値を測定するのは短時間でも可能で、何気なく通勤時間にインストールして利用してみましたが、満員電車でも10分程度で終了しました(解説の動画では5分と言っていましたが)。自分の持ってる主な資格を思い出すのと、大学を卒業したのが何年だったか思い出すのが、ちょっと難しかった程度です。
大まかな流れとしては
- プロフィールを選択(性別、年齢、住んでる都道府県、最終学歴、簡単な職歴)
- 職務経歴を選択(会社、経験年数、役職など)
- 実務経験を選択(業界の経験年数、詳細な技術分野の経験年数、プロジェクトの人数など)
- 言語能力・持っている資格を選択
といった手順で必要な情報を選択していきます。
「実務経験」については、業種によって問われる内容が大きく異なるかと思います。私の場合はIT関連でしたので、システム開発やプログラミング言語に関する質問が多かったです(とはいえ、ネットワークエンジニアに対する内容としては、あまり適切な質問とは思えませんでした)。
ちなみに「MIIDAS(ミイダス)
」の市場価値診断については、登録しなくても利用可能ですが、後述する適正チェックについては、会員登録が必要となります。
ネットワーク保守3年が経過した、私の市場価値
実際に測定してみた、私の市場価値がこちら。
現在の年収がおおむね350~400万円(残業による)なので、だいぶ高く評価されている印象です。
実際の私の市場価値は、表示よりもだいぶ低い
だいぶ高くつけてもらえた市場価値ですが、実際に年収別の企業の数を確認してみると、一番多い価格帯が400~449万円で、445社。ついで350~399万円の401社と、転職できる可能性で見れば、現状と大差がない企業が大半であることがわかりました。
試しに「年収780万円以上」だけを条件にオファーの企業を調べてみると、現時点でオファーを貰えるのは1社のみ。それも全く未経験である「法人営業」という仕事内容でした。
更に「年収400万円以上で、現在の職種に近いもの」で絞り込んだ場合、だいたい年収500万円以上のオファーは「業務経験的に、おそらく転職は難しい」と判断できるものばかりとなりました。
結果的に「現在の年収よりは若干高く、福利厚生もやや改善され、業務内容も成長が期待できる会社」に転職し、昇給の程度によっては更にもう一度転職を考えるというのが無難ではないかという印象となりました。

ちなみに、私以外の人はどの程度の市場価値になるのか気になって調べてみましたが、やはり業務経験数年~10年未満の人の多くは、市場価値の表示が似たような額になるようです。
そもそも、ネットワークエンジニアはどの程度の市場価値か?
転職データについて確認できる機能もあったので、「そもそもネットワークエンジニアがどの程度の市場価値になるのか?」を調べてみました。結果がこちら。
想像以上に安く出ました。400万円以上のほうが多数派ですが、最も多いのが400万円未満。年収600万円以上は約16%しかいないという結果になりました。
ちょっと低いのではないか? ということで、自分の業務と異なりますが「ネットワークエンジニア(要件定義・設計・構築・運用)」というものでデータを調べてみると
データがない!
なんと何も表示されず、「平均年収0万円」との結果になりました。

MIIDASでは、適正チェックもやってくれる
「MIIDAS(ミイダス)」では、適正チェックもやってくれます。
こちらは会員登録をする必要がありますが、先の登録とあわせても、通勤時間中にここまで終わらせることができました。
行ってくれる適正チェックの内容は以下のとおりです。
- マネジメント資質(マネジメントの資質の予測値)
- パーソナリティの特徴(正確判断に近いもの)
- 職務適正(どの職種にどの程度向いているか)
- 上下関係適正(上司・部下としての自分のタイプについて)
- ストレス要因(どのようなストレスに影響されやすいか)
MIIDASで適正チェックをやってみた結果
そして、実際にやってみた結果を一部抜粋すると、こんな感じになりました。
想像以上に酷いありさまです。
詳細な分類では、「不動産関連」「建築・土木・プラント関連」「製造スタッフ」で6以上がありましたが、大まかな分類では、事務職以外は中央より下の「5」とうい評価です。
ある程度お金がたまったら、安くても暇な事務職も選択肢に入れてもいいなあと思わないことはないですが、想像を遥かに超えて、自分は「仕事そのものに対する適正が低い」という結果になりました。
ちなみパーソナリティではこんな結果も。
知ってましたが、プレッシャーへの耐力も酷い。「mgram」で6ヶ月連続で「豆腐メンタル」を出し続けているので、覚悟はしていましたが、やはりストレス・プレッシャーにはめちゃくちゃ弱いです。
ちなみに、ストレス要因は「8」でしたので、まだ上が残されている感じです。

実際に利用して感じた、MIIDAS(ミイダス)のメリット・デメリット
実際に「MIIDAS(ミイダス)」を利用してみて、感じたメリットは以下のとおりです。
- 使いやすい・すぐ利用できる
- とりあえず登録しておいても、面倒なメールが大量に届くことは無い
- 適性診断は、自分のキャリアを考える上で有効
- 自分の市場価値と適正チェックは、転職の調査に役に立つ
- 待っていても、オファーが届く
MIIDASを利用していて思ったことは「特別な設定をしていなくても、メール処理が楽」というところ。他の転職サービスと比べて、面倒な通知がこないという利点があるため「とりあえず、市場価値を測定して、都合のいいオファーが来るのを待つ」ということもやりやすいです。
簡単に登録ができ、自己分析も短時間で終了するため「とりあえず登録しておく」ことで、いざというときに自分の転職市場における価値を判断しやすいところもメリットです。
また、自分の市場価値と適正チェックをとおして、自分自身の状況をチェックできることは、転職しない前提でも役に立ちます。果たしてこのまま仕事を続けてキャリアアップが望めるか、自分の仕事は適正とどの程度あっているのかを確認するには最適です。
一方、「MIIDAS(ミイダス)」を利用していて、気になったところ、デメリットをあげると以下のとおりです。
- 類似ユーザーオファーの平均年収はあてにならないと思う
- オファーの内容があてにならない
- 業界によっては使いにくいかも
まず、市場価値。とくに「類似ユーザーオファー年収実績」はあてにしない方がいいでしょう。実際のオファー内容を見ても、同額の仕事の募集はかなり少ない印象です。おそらくは、転職する意欲を上げるため、やや高めに設定される計算方法をしているのではないかと思います。
また、オファーの内容も職歴などと関係ないものがたくさん来てしまうというデメリットがあります。これは、検索の条件付で実際にオファーを確認する際には簡単に回避できますが面接確約オファーの数や、想定される年収などの数値が正確でなくなっている原因だと考えられます。
最後に、私のような「ネットワークエンジニア」での転職を想定している場合、ややオファーが少なかったり、内容に関係ないものも含まれていしまう印象です。これは業界によって変化するのかもしれませんが、業界によっては、あまり利用が向いていない可能性もあると思ったほうがいいかもしれません。
MIIDASを使うなら、どんな人がおすすめか?
すでに上げた内容をまとめると「MIIDAS(ミイダス)」の特徴は以下のとおりです。
- 自分の市場価値や適正をチェックできる
- 面接確約のオファーが待っていても届く
- 登録は簡単で、煩わしいメールも少ない
以上の特徴から、今回私が利用していて感じた「MIIDAS(ミイダス)の利用が向いている人」は以下のとおりです。
- 転職市場や、自分の市場価値を調べたい人
- 時期は未定だが、いずれ転職を考えるかもしれない人
- 自分の適性のチェックをしてみたい人
- 都合のいいタイミングで面接を受けていきたい人
また、これらの条件を総合的に考えると、個人的には「25~35歳くらいで、キャリアアップを考えている人」におすすめと言えます。一度「MIIDAS(ミイダス)」に登録してみて、自分の適性などをチェックしてみると、キャリアを検討するいい機会になるかもしれません。