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ロンドンのATMでポンドをキャッシングして、繰り上げ返済してみた

3月 28, 2023海外旅行【海外】旅行の知識

この記事では、英語力ゼロの私が、ロンドンのATMでポンドをキャッシングして、繰り上げ返済した際の内容をまとめます

「ロンドンのATMでキャッシングする方法が気になる方」「短期~中期のイギリス渡航でポンドを安く入手したい方」の参考になれば嬉しいです。

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キャッシングと繰り上げ返済の前提条件

前提条件として、私は以下のものを準備しました。

準備したもの

  • セディナのクレジットカード(マスターカード)
  • 繰り上げ返済に対応している銀行口座(私の場合、楽天銀行)
  • 返済するお金(返済に使う口座に入れておくこと)

クレジットカードが「オンラインで返済できて、海外のATMでキャッシングできて、手数料が安いクレジットカード」であり、銀行は「オンラインでの返済に使える銀行」であればOKです。

ちなみに、こちらのページで、ポンドを安く入手する方法が紹介されており、1位が「アコムACマスターカード」、2位が「セディナカード(JCB)」でした。私の使った「セディナカード(マスターカード)」は5位でしたが、これも手数料0.5%と旅先での限定された利用としては気にならない差であったため、手持ちのセディナカード(マスターカード)をそのまま利用しました。

両替ではなく、なぜキャッシング?

お得だからです。

両替のレートは、はっきり言って高めです。両替のレートは銀行によって幅がありますが、キャッシングよりも高いと考えて差し支えない程度であり、キャッシングより1ポンドあたり10円くらい高くなることもありました

両替のメリットは、「限度額の制限がない」ことと「万が一返済を忘れた場合の利息が発生しない」ことくらいです(実際には、自動で翌月中には口座から引き落とされるので、放置しても極端に高額な利息にはなりません)。そのため、両替するよりは、キャッシングをして繰り上げ返済する方がおすすめです。

キャッシングのやり方

ATMの選び方

まず、イギリスでは日本と比べてATMに絡んだ犯罪が多いです。もちろん、実際に遭遇する可能性はどちらかと言えば低いですが、念のため用心した方が無難ではあります。

ATMを安全に使うための注意点を簡単にまとめると、以下の通りです。

  • できれば、銀行の建物内部のATMを利用する
  • 無理な場合、人通りが多い通りに面したATMを利用する(ロンドンは、そもそもATMが普通に道路に面してます)
  • 駅前やスーパーの前のATMは周囲に注意する(スキミングとしては安全かもしれないが、物乞いに絡まれやすい)
  • ATMが2台並んでいる場所なら、隣のATMと比較して違和感がないかを調べる
  • カードの挿入口が妙に出っ張ってないか確認する(カードを読み取る機械をくっつけてると、出っ張ってたりする)
  • 番号を打ち込む部分が浮き上がってないか確認する(打ち込んだキーを読み取る機会が被せられている可能性がある。この場合、擦ると取れることがある)
  • 番号を打ち込む部分の上に、不自然なものが無いか確認する(番号入力を監視するカメラが設置されている事がある)
  • 番号を打ち込む前に、周囲に不審者がいないか確認する(番号を目視しようとしている可能性がある)
  • 番号を打ち込む際は、打ち込まない手で、打ち込む部分を隠す
  • カードが出てこなくなった場合、その場を離れずに助けを求める(近くで見張っている犯罪者が、ATM前を離れたところを狙ってカードを回収しに来る事がある)
  • ATM操作中に話しかけられても、反応しない(振り返った隙に、別の人がカードや現金を盗む手口がある)

ちなみに「スーパーの前のATMは……」と注意を書きましたが、私が実際に利用していたのは毎回同じスーパーの前のATMでした。現地の日本人に「銀行の中じゃないと危ないんですよね!」と聞いたところ「いやまあ、そっちの方が安全だけど、心配しすぎだって」と返されました。

実際のキャッシングの流れ

ここからは実際にキャッシングした時の流れを解説します。ただし、実際の表示はATMによっても異なる可能性がありますので、一例として参考にしてください。

スーパーの「TESCO」前にあるATM。画面に、不審な点があれば電話するよう注意が書きがありました

まず、先に述べた通りにATMの安全性を確認します。具体的には「近くに不審者がいないかを確認」「カードの差込口が不自然に出っ張っていたりしないか確認」「番号を打ち込む部分が妙な盛り上がり方をしていないか確認」です。もしも、同じ形状のATMが2台並んでいたら、隣のものと見比べてもいいでしょう。

カード挿入後のPIN入力をする画面。下のキーを使って入力します。

次に、クレジットカードをATMに挿入します。挿入すると、PIN番号の入力になるので、番号を入力して「○」ボタンを押します。この際、周囲からPIN番号の入力を覗かれないよう、手元を隠すようにしましょう。

続いて、「どのサービスを受けるか?」の選択画面になります。キャッシングの場合は「CASH」を選択します。選択はモニタをタッチするのではなく、画面の左右に4つずつボタンがあるので「CASH」の横にあるボタンを押して選択します。

次に、金額の選択画面が出てきますので、欲しい金額の横にあるボタンを押すと、次の画面に進みます(基本的にはあまり高額の現金は持ち歩かない方が良いです。現地の人もだいたい数十ポンドしか持ち歩かないそうです)。

次の画面では、両替のレートが表示され、画面下の方に「Continue without Conversion」と「Continue with Conversion」の二つの選択肢が出てきます。ここで「Continue without Conversion」を選択すると、安いレートでキャッシングできます。一方「Continue with Conversion」を選んでしまうと、現地銀行の両替レート(だいたいキャッシングよりかなり高い)での両替になってしまい、ポンドは入手できますが、お得ではありません。

処理が終わると、まずはカードが出てきます。

次に現金が出てきます。このタイミングと、カードが出てきたタイミングで窃盗にあう可能性がありますので、注意しましょう

繰り上げ返済のやり方(Pay-easyを利用)

セディナカードによるキャッシングは、電話、ATM、会員ページから繰り上げ返済ができます。今回は、ロンドンの宿泊先から会員ページを使って返済した内容をまとめます(電話だと、国際電話の料金がかかるかと思います…)。

まず、セディナカードでキャッシングしたので、会員ページであるセディナビにログインします。

引用:セディナビ

ログイン後のトップ画面の下の方に、上の画像の赤い枠の部分のように「入金受付サービス Pay-easy(ペイジー)」がありますので、そこをクリックします。

引用:セディナビ

次にいくつか選択肢が出てきます。今回はキャッシングの分を入金するため「ご請求分除く残高のご入金」を選択しました(「ご請求分のご入金」では、キャッシングの金額は表示されませんでした)。

引用:セディナビ

次に、残高が表示されます(キャッシングから数日は反映されていない可能性があります)。私の場合、キャッシングした10ポンドに対して1,641円と、利息が2円でした。全額入金を選択したまま、申し込みをクリックします。

引用:セディナビ

内容の確認画面が表示されます。問題なければ「申し込み」をクリックします。

引用:セディナビ

内容を確認すると、金融機関の選択画面が表示されます。私は「楽天銀行」を選択して「決定する」をクリックしました。

銀行を示すボタンが表示されるので、それをクリックすると、銀行の振込画面が表示されます。ここからは、通常のネットを使った銀行振り込みと同様で、振り込みを実行すれば繰り上げ返済完了です。

最終的に、どのくらいお得だったか?

結果としては、以下のようになりました。

  • 外国為替のレート:1ポンド=162.46円
  • キャッシングのレート:1ポンド=164.3円(利息込み)
  • 両替のレート:1ポンド=178.909円

手数料などが発生するため、どうしても検索エンジンで「ポンド円」などと入力して表示されるレートよりも高くなりますが、それでもキャッシングは1.13%程の差額で済みました

ちなみに、日本国内で最安のレートで手に入るという話だったインターバンクで依頼した際は、外国為替の市場価格では163.1~163.8円程度だったところ、購入時のレートは1ポンド=165.48円となりました。そこに送料500円が付いたため、実際には1ポンド168.18円程度。少なめに見積もっても約2.67%の差額です。なので、30,000円程度であれば、現地でキャッシングした方が安いという結論でしたが、日本出国前にインターバンクで入手しても、それほど大きな差額にはなりません

ちなみに旅行前に私が参考にしたページでは「セディナは0.5%、インターバンクは3.3%」となっていました。今回、誤差がありますが、実際にキャッシングを行ってから料金が計算されるまでにタイムラグがある為、その間の相場変動によって、このような結果になったものと思われます。

結果として、現地でキャッシングすればかなり安くポンドを入手できることが確認できました。が、1~2%程の差額であれば、個人的には「海外旅行に慣れていないなら、インターバンクで先に現地通貨を入手して安心を買うのはあり」だとは思います。現地到着直後にキャッシングが上手くできなかったとき、そのままクレジットカードのみでで宿泊先まで移動するのはかなり不安です(万が一クレジットカードが機械の故障で使えないこともあり得る)。

ちなみに、ATMでの両替は1ポンド=178.909円だったので(外国為替市場では162.46円)。手数料などで10%以上割高になることから、やはり両替はおすすめできません。(空港のATMは18%のものも!)。もちろん、せっかくの海外旅行で、多少のお金に神経質になるのは不毛なことではあります。ですが、手間はほとんど変わりませんので、やはりキャッシングの方が良いでしょう。

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