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旧安田庭園の観光情報と、実際に観光した感想

11月 17, 2023東京旅行【国内】公園・庭園

この記事では「旧安田庭園の概要と、実際に刀剣博物館を訪れた際の感想を中心にまとめます

「和風庭園に興味がある方」「両国駅周辺を観光予定の方」などの参考になれば嬉しいです。

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「旧安田庭園」の基本情報

観光情報

  • 開園時間:9:00~19:30 (10~3月は18:00まで)
  • 休園日:12月29日~1月1日
  • 見学料金:無料
  • 所要時間:散策するだけなら1周しても10分ほど。

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

「旧安田庭園」とは?

旧安田庭園は、簡単に言えば「東京都指定名勝となっている明治時代の代表的庭園」です。

旧安田定年の始まりは、元禄年間(1688~1703年)に徳川5代将軍綱吉の生母の実弟である本庄因幡守上宗資ほんじょういなばのかみむねすけが、下屋敷として拝領して庭園を造園したものが始まりです。隅田川の水を引き入れており、潮の干満によって水位が変化する「潮入り池泉回遊式庭園」として造られました。

その後、明治になって安田財閥の創始者である初代安田善次郎の所有となり、1922年に安田善次郎の遺志によって家屋と庭園が東京市に寄付されました。翌年の関東大震災によって、壊滅的な被害を受けましたが(すぐ近くが、特に被害の酷かった陸軍被服廠跡地です)、民間の寄付により和風庭園として復活し、「旧安田庭園」と命名され、1927年から一般公開されるようになりました。

東京都の名勝として指定されている庭園でありながら、散歩コースのように利用でき、年末年始を除く日中帯であれば手続きも入園料も不要で気軽に入れます。私も近隣に滞在していたとき、2回ほど散歩に訪れる機会がありました。ただし、庭園の一部には柵の無い橋もあります(しかも、ちょっと滑りやすい)ので、お子さんと訪れる際は目を離さないようにしましょう。

ちなみに「旧安田庭園」の敷地の一角には「刀剣博物館」があります。こちらは有料の施設ですが刀剣専門という珍しい博物館なので、刀剣好きの方であれば楽しめる施設です。

    「旧安田庭園」へのアクセス

    住所は「東京都墨田区横網1丁目12−1」です。

    最寄り駅は、都営地下鉄大江戸線の両国駅と、JR両国駅。どちらも徒歩5分ほどの距離です。

    駐車場はありませんので、自動車で向かう場合は事前に周辺の有料駐車場を調べておきましょう。

    「旧安田庭園」を実際に観光してみた(所要時間15分ほど)

    今回、実は刀剣博物館を訪れた流れで、ついでに旧安田庭園を散策してきました(それ以前にも、何度か散歩で園内を散歩した事はあります)。

    ちなみに、刀剣博物館の最上階にある屋上庭園から旧安田庭園を見ると、こんな感じです。

    刀剣博物館から見た旧安田庭園
    刀剣博物館から見た旧安田庭園

    屋上庭園からだと、旧安田庭園のほぼ全景が見渡せます。

    旧安田庭園の案内図
    旧安田庭園の案内図

    庭園入口には案内図があります。上の写真は東門前の案内図です。

    旧安田庭園の東門
    旧安田庭園の東門

    旧安田庭園の東門はこんな感じ。特に入園の手続きなどは不要で、近所の公園みたいな感覚で気軽に入れます。都営地下鉄大江戸線の両国駅からだと、こちらの門が最寄りになるかと思います。

    旧安田庭園の北門
    旧安田庭園の北門

    こちらは、旧安田庭園の北門。駅から向かう場合はここを利用する可能性は低いかと思いますが、刀剣博物館の入口が近くにあります。

    潮入茶屋
    潮入茶屋

    北門から入ると、直ぐ近くに「潮入茶屋」という休憩スペースがあります。気候がよければ、ここでのんびり景色を楽しんでもいいでしょう。

    心字池(刀剣博物館側から撮影)
    心字池(刀剣博物館側から撮影)

    旧安田庭園の中央には、大きな「心字池しんじいけがあります。この池は、江戸時代に造園された際に「心」の字をかたどった池として作られたそうです。現在は、あまり「心」の形に見えない気もしますが、関東大震災の影響か、元からこんな感じなのかはわかりませんでした。

    心字池(駒止稲荷側から撮影)
    心字池(駒止稲荷側から撮影)

    先ほどの写真の反対側(駒止稲荷側)から池を撮影するとこんな感じ。こちらの近くには、池の水に触れられる場所まで降りられる場所もあります。

    水門跡
    水門跡

    こちらは、西門近くにある「水門跡」。江戸時代に庭園が造成された際は、この水門から隅田川の水を引きこみ、潮の干満により水位を上下させ、変化する景観を楽しんでいたそうです。しかし、隅田川の水質悪化や、出水対策で行われた堤防補強に伴い、昭和40年頃には水門が閉じられました。その後、昭和46年に貯水槽が作られ、池と貯水槽間で水を移動させることによって、現在でも人工的に干満を再現しています。

    ちなみに、このような潮の干満を利用して水位を上下させる池は「潮入りの池」と呼ばれ、都内で現在も残っている潮入りの池は「浜離宮」のみだそうです。

    駒止石
    駒止石

    こちらは「駒止石」と呼ばれるもの。1631年の台風に伴う隅田川の大洪水の際、誰もが濁流を恐れて尻込みする中、被害調査のために馬を使って川を渡った旗本阿部豊後守忠秋が、馬を止めて休憩した場所と言われています。

    駒止稲荷
    駒止稲荷

    「駒止石」のすぐ近くにあった「駒止稲荷」。当時、この辺りに住んでいた人々が、果敢に濁流を渡り、被害調査を行った忠秋を敬い、ここに祀ったものだそうです。

    心字亭
    心字亭

    公園には、一休みできる「心字亭」という建物もありました。誰でも無料で利用でき、車椅子でも利用できるトイレもありました。

    「旧安田庭園」の周囲の観光情報

    旧安田庭園の一角には「刀剣博物館」が建てられています。展示は刀剣関連のみなので、楽しめるかは趣味にもよるかと思いますが、刀剣好きならおすすめできる博物館です。

    徒歩10分ほどの範囲には「両国国技館」「すみだ北斎美術館」などもあります。「刀剣博物館」と「すみだ北斎美術館」については、入場券がお互いの割引券にもなるため(当日のみ有効)、興味がある方は両方一度に訪れてみてもいいでしょう。

    また、徒歩5分程で「東京都復興記念館」や「東京都慰霊堂」のある横網町公園もあります。関東大震災・東京空襲関連の歴史的な展示が無料で見られますので、当時の歴史に興味がある方なら、足を運んでみてもいいでしょう。

    11月 17, 2023東京旅行【国内】公園・庭園