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【体験記】きもの文化検定4級に合格した際の勉強時間・勉強方法・教材について

1月 20, 2022歴史・文化系の検定

2021年11月7日、きもの文化検定4級を受験し、無事合格しました。

きもの文化検定4級の合格証

この記事では、以下の内容を中心にまとめたいと思います。

  • きもの文化検定4級に合格するまでにかかった勉強時間
  • きもの文化検定4級の勉強方法・教材
  • きもの文化検定4級の概要

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きもの文化検定4級、合格体験記のまとめ

きもの文化検定4級 まとめ

  • 知識が無くても、勉強時間は5時間47分で合格ラインには達した
  • 図を見ないと理解できないため、テキストなどがあった方が良い
  • テキストは2021年11月時点で品切れ。ただし、WEBセミナーの講義がある
  • 2021年11月時点では、4級までの合格はオンスクが安かった
  • 受験者はほぼ女性。会場で浮くのが気になる人は3~5級ならCBT方式で受験可能

受験前のスペック

知識ほぼゼロです。

流石に「着物」とか「浴衣」という言葉を聞いたことはありますが、定義はよくわかりません。「小紋、訪問着、振袖、色留袖……」などといわれても、具体的にどう違うのか、そもそも着物の種類なのか、部位なのかも全くわかりません。当然、帯や小物の知識や、着物の歴史などもわかりませんでした。

そんなわけで、新しく文化や歴史を学べることを楽しみに挑戦しました。

きもの文化検定4級合格までの勉強時間は、5時間47分

勉強時間は5時間47分になりました(Studyplusで計測)。

きもの文化検定4級の勉強時間

勉強期間は11月3日~11月7日の5日間です。

狒々山
狒々山
知識ほぼゼロからでもこの時間で合格できましたが、ギリギリです。知識ゼロの場合は10時間は確保した方がいいと思います。

きもの文化検定4級で実際に利用した教材

きもの文化検定5・4級 講座(オンスク.JP)

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教材は、オンスクの「きもの文化検定5・4級講座」を利用しました(プランは「ウケホーダイ」の「スタンダード」)。

「5・4級講座」となっているのは、5級と4級は出題される問題が同一になっているからです(合格基準は5級が60%、4級が70%の正解率になります)。

オンスクを教材として利用した理由は、以下の通りです。

教材の選定理由

  • 同じ11月に、オンスクを利用して複数資格を狙っていたから
  • 公式の教材より安い(定価でテキスト・問題集を揃えるとオンスクの2倍以上)
  • 公式以外の教材がオンスクしかなかった

最大の理由は「オンスクを使って1カ月で資格を色々取ってみよう」というもの。

ただ、教材の関係を考えると「きもの文化検定の4級までは、オンスクの講座を利用するのが最もコスパが良い」です。

公式のテキストは在庫が無く、中古はプレミア付き(2021年11月時点)。定価も2000円以上します。

これに問題集を1冊付けると、定価でも約4000円。一方、オンスクの講座を利用した場合、もっとも値段が高いウケホーダイのスタンダードでも税込み1,628円です(2021年11月16日時点)。つまり、公式テキストと問題集を揃えるよりも、半額未満で勉強が可能です。

講義動画はほぼ必須

最大の注意点が、初心者は講義動画を見ることはほぼ必須ということ。

ちなみにこの講義動画、実は公式でも合格対策セミナーWEB講座という扱いになっています。

私はどんな試験でも問題集を通して知識を付けるのが好きなのですが、以下の理由から講義動画を見ることをオススメします

  • 問題集だけだと、図が少ないから理解が難しい
  • 講義動画だけで解説している内容がある(問題集だけだと対処できない)
  • それほど動画の量が多くない(全体で約3時間。隙間時間で倍速で見れば負担が少ない

まず、問題集だけで勉強した場合、初心者は図が無いと理解が困難です。

もちろん、検索しながら勉強することもできますが(私も検索は使いました)。一度動画で用語と実物のイメージをリンクさせてから学習した方がスムーズです。

また、これが一番重要ですが「講義動画だけで解説している内容」があります

例えば「小紋とはどんな着物?」というのは、2021年11月時点の問題集では理解できません。もちろん、問題に登場した知らない用語を1つずつネットで検索していけばある程度は対応できますが、手間もかかりますし「どこまで検索をして調べるべきか?」という判断ができません。

更に、中には問題集では全く触れられることが無く、講義動画のみで触れられている知識もあります。もちろん、出題頻度が低ければ意図的に削ることは有効な手法だと思いますが、合格基準が7割ということを考えると「問題集だけではちょっと頼りない」という印象です。

そんなわけで初心者は講義動画を見ることはほぼ必須です。が、私はそのことに気付かず問題集のみで受験して、ギリギリ合格しているので、「ほぼ」必須という程度にとどめておきます。

問題演習の流用がある

講義動画の視聴はほぼ必須と書きましたが、オンスクの問題演習と類似の問題が本番でも出てくるため、問題集だけでもある程度の点数は確実に取れます

実際に私が受験した際は、問題集の知識だけで100問中57問は確実に正解の自信があったので、残り43問中で13点取れれば4級の合格基準でした。

ただ、残りの問題の選択肢をある程度絞り込めたとしても、やはり問題集だけで7割突破はギリギリな印象です。講義動画は確実に使っておきましょう。

きもの文化検定4級の勉強方法

実際に合格した際の勉強方法を踏まえつつ、勉強方法を改善するのであれば以下のようになります。

  1. 講義動画を1回見る
  2. 動画を見た場所から問題演習を行う(動画を見終わってからでも可)
  3. 問題演習を繰り返しつつ、補いきれない知識を動画から拾う(知識を拾いたい動画をマイリストに登録しておく)

難易度はそれほど高くないため、初心者でも複雑に勉強方法を考える必要はありません

また「○○の分野をとくに重点的に学習する」といった必要もありませんきもの文化検定公式教本I合格対策セミナーWEB講座と同じ)」の出題分野を全体的に学習すればOKです。

最初に動画を見て、用語と実物のイメージを結び付けつつ、後は問題演習の繰り返しを中心に進めます

ただ、問題演習だけでは解説が足りない部分が確実に見えてきます。その点については動画の内容を暗記しておきます。この際、見直したい動画は「マイリスト」という形で登録できるので、いつでも見直せるようにしておくと便利です。

仮に、オンスクを使わない場合、「講義動画」を「公式テキスト」、「問題演習」を「公式のきもの文化検定問題集」に置き換えるといいかと思います。

試験当日

試験は11月7日。この日は「アロマテラピー検定1級」と「サービス接遇検定2級」も被っていましたが、両方とも午後からの試験。午前は「きもの文化検定4級」に集中しました。

きもの文化検定の会場前

会場は予想通りというか、女性率が圧倒的高めで、級が高い程着物での受験者が多かった(9割くらい?)です。試験監督も着物姿が多く、着物も来ていない男の受験者である自分は完全に浮いていましたw

ちなみに、受験の際に知ったのですが、丁度自分が受験した第16回目の開催から、CBT方式で3~5級は受験可能になっていたそうです。会場で浮くのが恥ずかしい人は、CBT方式で受験しても良いかなと思います。

試験時間は60分。試験開始後30分で退室可能という流れ。100問ありますが、計算などは不要な4択問題ですので、見直し含めても30分はかからず、次の試験に備えて早めに退室しました。

試験の結果(点数)

試験の結果は、73点での合格となりました。

きもの文化検定4級の合格証

合格ライン70%なので、かなり危なかったという結果です。

オンスクで学習する場合は、問題演習のみの学習は行わず、動画で出てくる知識も含めて暗記しないと、合格が安定しないという結果になりました。

そもそも「きもの文化検定」とは

公式サイトから引用します。

好きだからこそ…「きもの」やその「歴史と文化」について詳しくなれる。
「きもの文化検定」は、きものを学ぶことを通して「きもの文化」への理解を深め、もっと「きもの」に親しんでいただくことを目的としています。

引用:きもの文化検定とは

つまり「きもの」そのものの知識はもちろん、それらの産地や時代的な背景、過去の日本における着物の利用方法やその変遷などの歴史や文化の知識も含めた内容が出題されます。

きもの文化検定(4級)の試験日・受験費用・合格率

  • 試験日:年に2回、6月と11月
  • 受験費用:4,800円(3級との併願で10,600円)
  • 合格率:78.6%(2020年。1級は12.4%)

ちなみに、同じ問題で合格基準が低い5級の方が合格率は低めです(2020年は35.9%)。

きもの文化検定(4級)の受験資格と試験の方式

4級までは受験資格はありません。ただし、3級以上は一つ上の級を取得している必要があります。

試験の方式は四肢択一方式で、100問です。4級は5級と同じ問題が出題され、70%以上の正解で合格となります(5級は60%)。

3級までの出題形式は5~4級と同様ですが、準2級以上になると、記述方式なども出題されるようになります。

きもの文化検定(4級)の難易度

個人的に今まで受験してきた試験の中では「頑張れば一夜漬けでも対応可能」な試験です。

知識ほぼゼロでも一夜漬け可能なので、趣味できものに慣れ親しんでいる人であれば、当日朝の勉強だけでも合格できる可能性はあります。

最近私が受験した試験でいえば「秘書検定2級>アロマテラピー検定1級≒きもの文化検定4級≒色彩検定3級>サービス接遇検定2級」といった手応えでした。

きもの文化検定の合格のメリット

「きもの文化検定合格者特典協力店・施設」での特典

公式サイトに掲載がありますが、各地の協力店・施設での特典があります

割引(主に5~10%程度)、無料での着崩れ直しやそのスペースの提供、無料体験レッスンなどがあります。

例えば、10万円の着物を購入する際、10%引きにできれば、受験料以上の効果はあるかと思います。

ちなみに、3~5級までは特典の有効期間は1年間ですが、準2級以上は無期限で特典を利用できます(2021年11月16日時点)

1月 20, 2022歴史・文化系の検定