IT業界で役立つ資格は? 主なIT関連資格一覧
この記事では、IT業界の主な資格を簡単にまとめています。
難易度については自分の体験や、ネット上の情報などでザックリ記載しておりますので、参考程度にご利用ください。
主なIT関連資格一覧
IT関連広範囲の資格
資格名 | 難易度 |
ITパスポート試験(IP) | 易 |
基本情報技術者試験(FE) | 並 |
応用情報技術者試験(AP) | 難 |
マイクロソフト認定テクノロジーアソシエイト (MTA) | 易 |
ICTプロフィシエンシー検定試験(P検) | 易~並 |
ディジタル技術検定 | 易~難 |
パソコン整備士 | 易~並 |
マルチメディア検定 | 易 |
CompTIA IT Fundamentals | 易 |
CompTIA A+ | 易 |
コンピュータサービス技能評価試験(CS試験) | 易 |
インターネット実務検定試験 | 易 |
ITIL | 易~難 |
AWS認定 | 易~難 |
情報処理技術者能力認定試験(サーティファイ情報処理検定) | 易 |
日商マスター | 難 |
情報検定(J検定) | 易 |
IC3 | 易 |
マイクロソフト認定プロフェッショナル (MCP) | 並~難 |
XMLマスター | 易~難 |
CIW JavaScript Specialist | 易~難 |
ネットワーク・サーバ関連の資格
資格名 | 難易度 |
ネットワークスペシャリスト試験(NW) | 難 |
CompTIA Network+ | 易 |
CompTIA PenTest+ | 並 |
シスコ技術者認定 | 易~難 |
インターネット検定 ドットコムマスター | 易~並 |
CompTIA Linux+ | 並 |
LinuC | 易~難 |
LPIC | 易~難 |
CompTIA Sever+ | 並 |
セキュリティ関連の資格
資格名 | 難易度 |
情報セキュリティマネジメント試験(SG) | 易 |
情報処理安全確保支援士試験(SC) | 難 |
CompTIA Security+ | 並 |
CompTIA Acvanced Security Practitioner(CASP) | 難 |
CompTIA CySA+ | 並 |
情報セキュリティ初級 | 易 |
情報セキュリティ管理士 | 並 |
情報セキュリティ技術認定試験(SEA/J) | 並 |
システム開発・プログラミング関連
資格名 | 難易度 |
Android技術者認定試験制度 | 並~難 |
UMLモデリング技能認定試験 | 易 |
オラクル認定Java資格 | 易~難 |
Javaプログラミング能力認定試験 | 易~並 |
C言語プログラミング能力認定試験 | 易~並 |
PHP技術者認定試験 | 易~並 |
組み込みソフトウェア技術者試験 | 並 |
JSTQB認定テスト技術者試験 | 並~難 |
システムアーキテクト試験(SA) | 難 |
日商プログラミング検定 | 易~難 |
Ruby技術者認定試験制度 | 易 |
PHP技術者認定試験 | 易~並 |
ソフトウェア品質技術者 | 易 |
エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES) | 難 |
ウェブデザイン・解析関連
資格名 | 難易度 |
ウェブデザイナー検定 | 易 |
ウェブデザイン技能検定 | 易~難 |
Webクリエイター能力認定試験 | 易 |
Web検定 | 易 |
HTML5プロフェッショナル認定試験 | 易~並 |
ホームページ作成検定試験 | 易 |
Webアドミニストレータ認定試験 | 易 |
Webアナリスト検定 | 易 |
ウェブ解析士 | 易~並 |
Googleアナリティクス個人認定資格 | 易 |
Webアナリスト検定 | 易 |
ファイリング・デザイナー検定 | 易~並 |
データベース関連
資格名 | 難易度 |
データベーススペシャリスト試験(DB) | 難 |
オラクルマスター | 易~難 |
OSS-DB技術者認定試験 | 並~難 |
Accessビジネスデータベース技能認定試験 | 易 |
プロジェクト管理・マネジメント関連
資格名 | 難易度 |
ITストラテジスト試験(ST) | 難 |
プロジェクトマネージャ試験(PM) | 難 |
ITサービスマネージャ試験(SM) | 難 |
システム監査技術者試験(AU) | 難 |
CompTIA Project+ | 並 |
ITコーディネータ(ITC) | 並 |
情報システム・コンサルタント | 難 |
検索技術者検定 | 易~並 |
プロジェクト マネジメント プロフェッショナル(PMP) | 難 |
事務職向け・オフィスソフト関連
資格名 | 難易度 |
日商PC検定試験 | 易~並 |
文書処理能力検定 | 易 |
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS) | 易 |
Word文書処理技能認定試験 | 易 |
Excel表計算処理技能認定試験 | 易 |
Power Pointプレゼンテーション技能認定試験 | 易 |
パソコン技能検定II種試験 | 易 |
VBAエキスパート | 易~並 |
その他IT関連の資格
資格名 | 難易度 | 内容 |
Adobe Certified Expert | 並 | Adobe製品 |
CAD実務キャリア認定制度 | 易 | CAD |
CAD利用技術者試験 | 易~並 | CAD |
CADトレース技能審査 | 易~並 | CAD |
オートデスク認定資格プログラム試験 | 易~並 | CAD |
CA資格認定制度 | 並 | CA製品 |
HPE partner ready certification and learning(旧HP認定プロフェッショナル・プログラム) | 並 | HP製品 |
IoT検定(レベル1のみ) | 易 | IoT |
IoTシステム技術検定 | 易~並 | IoT |
MIDI検定 | 易~並 | MIDI |
Oracle WebLogic Server認定技術者試験 | 並~難 | Oracle製品 |
SNSエキスパート検定 | 易 | SNS |
CompTIA CTT+ | 並 | インストラクター |
パソコンインストラクター資格認定試験 | 易 | インストラクター |
マイクロソフト認定トレーナー(MCT) | 易 | インストラクター |
仮想化基礎検定 | 易 | 仮想化 |
CompTIA Cloud+ | 並 | クラウド |
CompTIA Cloud Essentials | 易 | クラウド |
ACCEL | 難 | クラウド |
OPCEL | 難 | クラウド |
半導体技術者検定(旧半導体テスト技術者検定) | 易~並 | 半導体 |
ブロックチェーン技能検定 | 難 | ブロックチェーン |
MCPCの検定 | 易~難 | モバイル技術 |
画像処理エンジニア検定 | 易 | 画像処理 |
CGエンジニア検定 | 易 | 画像処理 |
CGクリエイター検定 | 易 | 画像処理 |
Photoshopクリエイター能力認定試験 | 易 | 画像処理 |
Illustratorクリエイター能力認定試験 | 易 | 画像処理 |
JDLA Deep Learning for GENERAL(G検定) | 並 | 人工知能 |
JDLA Deep Learning for ENGINEER(E資格) | 難 | 人工知能 |
IT業界で資格は役に立つのか?
まずはじめに。IT業界で働くうえで、資格は必要ありません。
では資格は役に立たないかというと、そういうことにもなりません。むしろ、資格は評価対象となることが十分にあり得ます。
IT業界は「一生勉強が必要」な業界です。常に新しい技術にアンテナを張り、能力を磨いていく必要があります。
そういった特徴もあり、当然「進んで学習できる人材」が求められます。とくに学生や第二新卒からの転職の場合は「資格」を持つことによって「進んで学習できる人材」であることをアピールすることができます。
また、中堅以上になってからも、学習が必要となるため「資格試験の合格を目標とすることをとおして、学習する」という方法は有効です。
ただし、あらゆる業界にいえることですが、最終的に重要なのは「実力」です。資格試験のみならず、書籍やオンライン学習(Udemyなど)、プログラミングスクールなどの外部セミナー、個人でのアプリケーション開発など、自分の目標や状況にあわせて学習を行い、実力を養成して頂ければと思います。
IT業界における、会社から見た資格の価値
会社の視点でいえば、官公庁や民間企業のシステム開発案件で、有資格者数が入札条件となることがあります。つまり、ビジネスチャンスを増やすためにも、社員の有資格者の数は重要な条件となり得ます。
また、入社の段階で「この学生は真面目に学習をしてくれるか?」を判断する場合にも資格は有効です。とくに資格試験については「受かるかどうかわからないから、そもそも受けない」という学生も少なくないため、持っているだけで「積極性がある」人物と判断でき、エントリーシートなどでふるいにかける際に役立ちます。
また、会社内で「ITスキル標準(ITSS)」を導入している場合、昇進・昇格の条件として、一定の資格の取得を基準としていることもあります。会社は職場環境によってどうしても評価にばらつきが出てしまうため、公平でわかりやすい評価基準として、資格試験が評価制度に取り入れられているのです。会社から評価を得るためにも、こういった会社では資格を取得することの価値が高いといえるでしょう。

IT業界で資格を役立てるための考え方
資格を取る人の多くが、以下のようなメリットを期待して受験するかと思います。
- 昇進(昇給)のために役立てる
- 報奨金・資格手当のために役立てる
- 就職のために役立てる
- 転職のために役立てる
もちろん、これらのメリットを期待することは間違ってはいません。
しかし、昇進(昇給)や報奨金・資格手当は資格を取ってから一時的な効果しか発揮できないことも多く、就職・転職に役立てるにしても、30代後半になれば、徐々に難しくなってくるかと思います。
ですので、資格を取得するのであれば、同時に学習そのものにもしっかり目的をもちましょう。例えば
- 資格取得を通して、自分の専門知識が向上する
- 資格取得を通して、自分が新しく学習したい分野の基礎知識がつけられる
- 資格取得を通して、忘れてしまった知識を再学習できる
といった具合に、学習の過程で期待する内容を先に決めておくといいでしょう。
IT業界で資格を取るさいのおすすめの順番
まずは基礎的な知識を固められる「ベンダーではない資格」から取っていくべきです。
対象の資格としては「基本情報技術者試験」や「応用情報技術者試験」のような幅広く汎用的な知識を身につけられる試験です。とくに、この二つは知名度も高い国家資格ですので、多くのIT企業で評価を得ることができるでしょう。学生や新社会人であれば、汎用性の高い資格の学習をとおして、「幅広い業務を見渡せる視点」と「柔軟にキャリアプランを立てられる基礎知識」を獲得しましょう。
土台が固まったら「ベンダー資格」の取得に挑んでみましょう。
ベンダー資格はその企業の製品に関する知識に特化することができるため、仕事の内容によっては非常に重宝します。例えば、ネットワーク関係なら「CCNA」や「CCNP」。データベース関係であれば「オラクルマスター」などです。こういった「ベンダー資格」は受験料が高額ですので、会社から報奨金などでバックアップしてもらえる環境が整ってから取得していくようにしましょう。
また「ベンダー資格」以外でも「LPIC」のようなベンダーフリーで評価の高い資格もあります。自分の業務に応じて、徐々に難易度の高い資格試験に挑んでいただければと思います。
ちなみに「マイナーな資格」については、あまり取る価値はありません。IT関連の資格は細かく上げれば100種類を超えますが、そのうちの多くのものは「○○って資格を持っていれば不要(評価されない)」という資格です。取得するべき資格に迷ったら「情報処理技術者試験」の資格か、「検索すればすぐに出てくる、有名なベンダー資格」を優先すると良いでしょう。