「飛騨高山まちの博物館」の観光情報と、実際に観光した感想
この記事では、高山にある「飛騨高山まちの博物館」の観光情報と、実際に観光した感想をまとめます。
「飛騨高山の文化・歴史に興味がある方」「飛騨高山方面を観光する予定の方」などの参考になれば嬉しいです。
「飛騨高山まちの博物館」の観光情報
- 営業時間:9:00~19:00(研修室は9:00~21:00、庭園は7:00~21:00。ただし、営業時間は季節により変更の可能性あり)
- 休館日:無休(臨時休館あり)
- 見学料金:無料
- 所要時間:公式の案内冊子に約20分、40分、45分、2時間のコースがあります。私は展示室だけ全てザっと回って45分ほどでした。
- 備考:私が訪れた時点では、展示物の撮影は禁止でした
※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください
「飛騨高山まちの博物館」とは?
飛騨高山まちの博物館とは、簡単に言えば「高山城下町の歴史・美術工芸・伝統文化を中心とした博物館」です。
博物館内の展示室は14部屋(特別展示室含め15部屋)と多く、それぞれが特定のテーマに沿った展示内容になっています。
テーマは大きく分類すると「歴史」「伝統文化」「高山の文化芸術」にわけられ、公式の冊子では、それぞれのテーマに沿った見学室の番号と、見学時の所要時間が記載されていました。もちろん、全ての部屋を見学しても大丈夫ですが、全展示室をじっくり見ると想定2時間になります。それだけのボリュームがありながら、見学料は無料なので、歴史・文化に興味がある方にはおすすめの施設です。
また、前庭や中庭、公園部分などの憩いの空間もあり、周囲には歴史的な建造物もあるため、庭の散策をするだけでもちょっとした観光になります。
「飛騨高山まちの博物館」へのアクセス
住所は「岐阜県高山市上一之町75」です。
公共交通機関を利用する場合、JR高山駅から徒歩15分ほどです。
また、自動車で訪問する場合は、障がい者用以外の専用駐車場はありませんので、近隣のコインパーキングなどを利用しましょう(詳細はこちら。えび坂駐車場が近いです)。
「飛騨高山まちの博物館」を実際に観光してみた(所要時間45分ほど)
この日は「飛騨の里」「高山陣屋」「高山市政記念館」の順で観光して、その後、無料で見学できるということで「飛騨高山まちの博物館」にも立ち寄りました。
到着した時点で、12:30を過ぎており、まだ昼食も食べていない上に、観光のスケジュールも詰まっていたため、全ての展示室を45分で回るというかなりハイペースでの観光となりました。
公式の冊子では、全ての展示室をしっかり見学すると2時間ほどとなっておりましたので、じっくり見学したい方は、しっかりと時間をとったスケジュールを建てましょう。
「飛騨高山まちの博物館」の入口はこんな感じ。歴史的な町並みに溶け込むような門になっています。
門の前には、「飛騨高山周遊バス」のバス停もありました。本数はそれほど多いわけではありませんが、1乗車100円と安いです。
入口にあったユネスコ無形文化遺産登録の看板。ちなみに、2016年に「高山祭の屋台行事」を含む日本の「山・鉾・屋台行事」が日本の23件目の無形文化遺産として登録されたそうです。
こちらは、入口にあった注意書きの看板です。
看板の通り、展示室内は「撮影禁止」となっています。ですので、この記事でも写真をつけての解説は行いません。
飛騨高山まちの博物館の見どころ
「飛騨高山まちの博物館」の見どころは、主に以下の通りになっています(庭園以外は、現地マップの番号順です)。
- 矢島西蔵(1F):「城下町高山のなりたち」「高山を代表する文化」「まち博の由来」に関する展示
- 矢島文庫蔵(1F):高山祭(屋台など)に関する展示
- 矢島塩蔵:高山の「町並み・町家・寺院」や、飛騨匠の技(日本遺産)に関する展示
- 矢島北蔵(1F):高山城と城下町など、高山の歴史に関する展示
- 北島北蔵(2F):金森氏(幕府領になるまでの飛騨高山藩主)に関する展示
- 矢島文庫蔵(2F)高山の歴史年表
- 矢島西蔵(2F):高山の年中行事・祭り・芸能に関する展示
- 美術展示室:高山にゆかりのある美術工芸にかんする展示
- 永田文庫蔵(2F):円空仏を中心とした展示
- 永田米蔵(2F):町人の道具・生活用具の展示
- 永田酒蔵(2F):高山の学問・文芸に関する展示
- 永田酒蔵(1F):高山の大火と防災に関する展示
- 永田米蔵(1F):高山の伝統工芸に関する、名工や現代の作品の展示
- 永田文庫蔵(1F):高山の時代ごとの産業に関する展示
- 庭園:前庭・中庭・芝生公園などあり
それぞれの展示室の移動については、同じ「○○蔵」でも、1階と2階が直接行き来できない場所が多いです。ただ、現地の地図に振られている番号順で展示室を回れば、全ての部屋を見学することができるようになっています。
私が訪れた際は、「矢島西蔵(1F)」と「矢島文庫蔵(1F)」については、博物館の方がガイドをしてくださり、祭りなどの文化などをわかりやすく学ぶことができました。
また、とくに印象に残ったのが円空仏。予想以上に大きなものが展示されており、一見の価値ありです(サクッと番号順に展示室を巡回すれば、確実に目に入ると思います)。
展示室は、上記の通り各部屋がテーマごとに分かれていますので、見学時間が十分に取れない場合は、気になる展示室だけじっくりと楽しむことをおすすめします。
「飛騨高山まちの博物館」周辺の観光スポット
「飛騨高山まちの博物館」周辺は、観光スポットが多い場所になっています。
周辺は昔ながらの町並みが保存されている地域になっており、散策しながら景色を楽しむだけでも観光になります。飲食店でも「飛騨牛」を利用した料理や、「高山ラーメン」などが楽しめますので、ご当地グルメ目的で歩き回るのもありです。
より高山の町の歴史について理解を深めたい場合は、徒歩5分ほどの場所にある「高山市政記念館」を訪れてもいいでしょう。こちらは無料の資料館で、高山の行政に関する資料や、高山市の各地域に関する展示が行われています。また、建築物自体も価値あるものですので、建築に興味がある方も楽しめると思います。
史跡に興味がある方なら、「高山陣屋」も外せないスポットです。日本で唯一現存する陣屋で、建築物として楽しめるだけでなく、こちらでも蔵の中では歴史的な資料が展示されています。
また、「飛騨国分寺」や「高山別院 照蓮寺」などの神社仏閣、「高山昭和館」や「飛騨高山レトロミュージアム」などのレトロ系博物館も、「飛騨高山まちの博物館」から徒歩10分ほどと、近い距離にあります。じっくり過ごせば、数日楽しむこともできるでしょう。
少し距離を延ばせば、JR高山駅からバスで10分ほどには、高山にある古民家を移築して作られた野外博物館である「飛騨の里」があり、更に電車で25分ほどの距離にある「飛騨古川駅」や、飛騨古川駅の近くにある「飛騨市図書館」は映画『君の名は。』の聖地巡礼スポットになっています。これらのスポットを含めて、旅行を計画してみてもいいでしょう。