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五箇山の「白山宮」の観光情報と、実際に観光した感想

富山旅行【国内】神社仏閣

この記事では、五箇山にある「白山宮」の観光情報と、実際に観光した感想をまとめます。

「五箇山を観光予定の方」などの参考になれば嬉しいです。

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「白山宮」の観光情報

観光情報

  • 営業時間:とくに無し
  • 休業日:無休
  • 見学料金:無料
  • 所要時間:白山宮の参拝だけなら10分ほど。ただし、周辺に「村上家」や「羽馬家」の合掌造りの家屋などの観光地があります。
  • 備考:毎年9月25日、26日に白山宮境内で、「こきりこ祭り」が行われます

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

「白山宮」とは?

白山宮とは「白山を開山した修験道の僧、泰澄大師が人形山を開いたお堂を由来とする神社で、こきりこ祭りが行われる場所」です。

奈良時代に泰澄大師が人形山山頂にお堂を建てたのち、兵火によりその社殿が焼失。後に、1125年に村民の夢枕に村に現在の地にお堂を再建するようお告げがあり、お堂が遷座され再建されました。現在の白山宮本殿は1502年に作られた一間社流見世棚造りの建物で、県内で最も古い木造建築国指定重要文化財にもなっています。

更に、その本堂を保護するため1760年に「白山宮鞘堂」が建てられ、こちらも五箇山の茅葺き宗教施設では最も古いとされています。木造平屋建て、入母屋、茅葺、妻入りの建築物で、天井絵は荒木春栄の作。こちらは国登録有形文化財に指定されています。

なお、普段は「白山宮鞘堂」が閉じているため、「白山宮本殿」は秋の「こきりこ祭り」のときのみ見られる状態となっており、更に御開帳は33年ごとに行われています(ちなみに、直近では2019年に御開帳が行われたため、次回はかなり先になります)。御開帳の際には、本尊の秘仏十一面観世音菩薩も見ることができます。

「白山宮」へのアクセス

住所は「富山県南砺市上梨654」です。

公共交通機関を利用する場合、JR新高岡駅または高岡駅」から「城端線城端駅」まで約30分で移動し、「城端駅」からバスで35分ほどです。

また、自動車で向かう場合、五箇山ICで降りて15分ほどで「白山宮」の近くにある駐車場に到着します。「こきりこ祭り」のような人が集まる時期は制限があるかもしれませんが、原則無料で駐車可能でした。

「白山宮」を実際に観光してみた(所要時間10分ほど)

「白山宮」の観光は、五箇山の「菅沼」から、同じく五箇山の「相倉」へ向かう途中で立ち寄りました(丁度、移動経路上にあります。世界遺産巡りをする際には、余裕があれば途中で立ち寄ることをおすすめします)。

ちなみに、訪れたのは水曜日でしたが、水曜日は白川郷や、白山宮周辺の合掌造りの民家・日帰り温泉などで定休日が多いため、実はあまり観光に向いていない曜日でした

白山宮の鳥居
白山宮の鳥居

駐車場から徒歩3分もかからず鳥居の前に到着。けっこう大きくて立派な鳥居です。

白山宮の案内図
白山宮の案内図

境内には、神社の由緒などとともに案内図が書かれた看板がありました。重要文化財に指定されている本殿とそれを囲む鞘堂は、拝殿の周囲を歩いて向かうことができます。

拝殿と狛犬
狛犬と拝殿

案内図から正面を向くと、直ぐに狛犬、その奥に拝殿があります。拝殿は合掌造りではありませんが、小さいながら綺麗な建物です。また、境内には神社の歴史を感じさる大木が多く植わっていました。

過去の祭りの写真を確認した限り、「こきりこ祭り」の際は、拝殿の格子状の戸が外され、舞台として利用されるようです

白山宮の鞘堂
白山宮の鞘堂

拝殿を回り込むと、裏に鞘堂があります。秋の「こきりこ祭り」の際はここが開かれ、中の本殿が見られます(更に御開帳が行われ、秘仏が見られるのは33年に一度。直近は2019年でした)。

ちなみに、鞘堂は雪深い地域の中で、雪や雨風から本殿を守るために1760年に建てられました。本殿は県下で最も古い木造建築の一つで1502年の物です。

拝殿(下)と鞘堂(上)
拝殿(下)と鞘堂(上)

拝殿と鞘堂の位置関係は上の写真の通り。けっこう近い距離にあります。ちなみに、奥に見える大きな建物は「こきりこ館」です。

「こきりこ館」を正面から撮影したもの。

こちらは観光情報などが確認できず、Googleマップの解説で「コミュニティセンター」となっていたことから、普段は開放されていない「こきりこ祭り」用の施設なのかもしれません(詳細は確認できませんでした)。

「白山宮」周辺の観光スポット

「白山宮」の周辺には、合掌造りの古民家をはじめ、以下のような観光施設が徒歩圏内にあります。

周辺の観光施設

  • 村上家住宅:国指定重要文化財の合掌造りの家屋
  • 羽馬家住宅:国指定重要文化財の合掌造りの家屋。原則土日のみ営業。
  • 流刑小屋:加賀藩で流刑の地とされていた五箇山で、重罪人が収容されていた小屋。「お縮り小屋」と呼ばれる。豪雪で壊れ、現在の物は1965年に再建されたもの。
  • 庄九郎食堂:合掌造り家屋の食堂。村上家のすぐ隣。
  • 五箇山荘:五箇山にあるホテル。日帰り温泉も利用できる。

白山宮周辺の地域は、世界遺産に登録されている範囲には入っていませんが、土日であれば合掌造り家屋2件が見学でき、神社の参拝とあわせれば1時間ほど楽しめる地域だと思います。ちなみに、村上家住宅は下の写真のもので、白山宮から徒歩3分もかからない距離です。

村上家住宅
村上家住宅

また、白山宮は、世界遺産に登録されている五箇山の「菅沼」と「相倉」の集落の移動途中にありますので、世界遺産観光の途中で立ち寄ってみるのもいいでしょう。

ちなみに、世界遺産の「白川郷・五箇山の合掌造り集落」に登録されている集落は、五箇山の「菅沼」「相倉」と白川郷の「荻町」の三か所頑張れば1日で観光も可能です。

ただし、1日で三か所の集落を観光するのは時間的には厳しいです。私は自家用車で朝から観光しましたが、最後に訪れた白川郷を出発する頃には、駐車場の営業時間ギリギリ。途中で訪れた白山宮周辺は20分も滞在できませんでした。

「折角訪れるなら、全ての場所をじっくり観光したい!」という方は、どこかの集落で1泊してみてもいいでしょう(時期にもよると思いますが、1泊2食付きで1~2万円の合掌造りの宿もあります)。