【植物園】箱根湿生花園に行ってみた
ススキで有名な仙石原のほぼ目の前にある「箱根湿生花園」。
実は、私は植物にはあまり興味が無かったのですが、小学生の頃度々ここを訪れており、久しぶりに訪問したら想定外に長居していました(公式の「ゆっくり回って約40分」より長かった)。
この記事ではそんな「箱根湿生花園を実際に観光してみた際の体験」を中心にまとめます。
「箱根湿生花園に興味がある方」「箱根湿生花園を観光予定の方」などの参考になれば嬉しいです。
「箱根湿生花園」の基本情報
- 営業時間:9:00~17:00 (最終入園16:30)
- 休場日:12月1日~3月17日
- 見学料金:大人700円、小学生400円(20名からの団体割、他の施設とのセット割あり)
- 所要時間:ゆっくり回って約40分。展示室が約20分(映像「箱根湿生花園 四季の花」は15分程)。私は展示室無しで、お土産屋含め約55分
- アクセス:駐車場無料。箱根町内からのバスなどを利用したアクセスについては、詳細が公式HPにあります。
- ガイド:無料。10:00~11:30、13:00~14:30の1日2回で、1回10名。木曜はお休み。
- その他:季節によって植物の状況が変わるため、公式HPの「季節の植物」などで確認しておくと状況がわかりやすいです
※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください
「箱根湿生花園」とは?
「箱根湿生花園」は「湿地に育つタイプの植物が特徴的な植物園」です。
湿原・川・湖沼などに育つ植物が、日本各地の湿地帯から植物200種集められており、更に草原・林・高山植物が1100種、外国の植物もあり、全体で約1700種の植物が四季折々に花を咲かせます。
季節に応じた企画展やイベントもあり、私が訪れた際は「春の山野草展(100種400点)」が行われていました。1日2回の無料ガイドもあり(ただし、人数10人までで、木曜はお休みでした)、ガイドは1回約90分とかなりじっくりと楽しめるかと思います。
また、昭和天皇や明仁陛下など、多くの皇族の方々が来訪した「皇室ゆかりのスポット」でもあり、実際に訪問された際に建てられた記念碑が、入口付近に何本もありました。
「箱根湿生花園」の主な施設
箱根湿生花園の主な施設は以下の通りです。
- 箱根湿生花園管理棟(入り口の建物。展示室、レクチャー室、学習室、事務室、トイレ、ロッカーがあります)
- お土産などの売店
- 植木売店(昔、食虫植物を何度か買った記憶がある)
- 散策路(途中に休憩所がある)
メインは散策路です。散策路を歩きながら、実際に外で育っている植物の様子を見ていきます。
散策路はゆっくり回ると40分と、そこそこ距離がありますが、スタート地点付近と、中間地点あたりに休憩所があるので、足腰が少し弱くても、休憩を取りつつ観光できると思います。
「箱根湿生花園」へのアクセス
住所は「神奈川県足柄下郡箱根町仙石原817」。
アクセス方法は公式HPに「箱根町内から」「御殿場(東名高速道路)方面から」「小田原(小田原厚木道路・西湘バイパス)方面から」の3種類があり、それぞれ更に詳細な移動方法と、地図の掲載があります。
ちなみに、駐車場は無料。電気自動車の充電施設もあります。
「箱根湿生花園」を実際に観光してみた(所要時間55分)
今回、「ガイド無し(時間的に)で、散策路を歩くコース」で箱根湿性花園を観光しました。
入口前です。左手に受付があって、入場券を購入して入ります。
入ってすぐに案内看板がありました。細かな経路や「どこにどんな植物があるか?」が確認できます。
ただ、基本的には「ROUTE 順路」と書かれた看板があるため、看板通りに進めばOKです。
散策路は、植物の内容ごとに大きく8つのエリアにわかれ、各エリアの見どころが掲示されています。
こちらは「外国の山草と園芸種」。入口付近にあり、「見どころ」として掲示されていたエリアには含まれません。写真はゲンチアナ・アルペンブルー。ここまで青色が鮮やかな花はなかなか見かけません。
写真手前は「トウゴクミツバツツジ」の花。奥の白い花は忘れました……。
入口付近で「春の山野草展」が行われていたので、こちらも見てきました。
所狭しと多くの花が展示されています。
個人的には、この「実際に育っている環境風」の展示が好き。一番気に入った植物が「雪餅草」。旨そうです。
企画展を出て水路沿い。水芭蕉と思われる花が咲いていました(離れているので、あまり写真がよくない…)。
こちらはヤドリギ。時々、近所でも見かけますが、ここまで至近距離で見られるのは稀です。
ゲンノショウコです。こちらは修験道の開祖、役行者が作ったとされる「陀羅尼助丸」に含まれるもので、古くから下痢止めなど整腸生薬として有名です(今でも常備薬やお土産として売ってる)。「実際に効く証拠」から、ゲンノショウコと呼ばれます。
季節によって植物の成長が違う為、場所によっては「?」な感じの場所もあります。何度も訪れると、毎回違った顔が楽しめそうです(回数券売ってました)。
よくわからない部分もありますが、植物の名前などわからなくても、水辺を散策しているだけで、けっこう風景として楽しめます。
大きな葉っぱの群れ。花が散った後に大きくなった水芭蕉に似てますが、季節的に違うはず。
一応、個別の看板の他、各エリアに時期ごとの見どころの花の掲示もあります。
ヤクシマシャクナゲの花。
こちらはオンツツジ。季節柄、ツツジの花は多かった気がする。
途中で、仙石原すすき草原も、湿地の向こうに見えました。
ここは「仙石原湿原植生復元区」です(奥の山のふもとの方が「仙石原すすき草原」あたり)。
仙石原は、道路を挟んで山側のすすき草原と、箱根湿生花園側の湿原になっており、「仙石原湿原」側で入れる場所は、この「植生復元区」となっているそうです。
「仙石原湿原植生復元区」内も、散策路が長く続いていて、ここをぐるっと一周歩くだけでもけっこうな観光になりますが、時間がかかりそうだったのでやめておきました(観光3日目で足が疲れてたのもある)。
周囲の観光情報
箱根湿生花園の入場券には、以下の施設とセットで割引される券があります(対象は大人券)。
- 箱根ラリック美術館
- 箱根ガラスの森
- 秩父宮記念公園(御殿場)
- 成川美術館
「箱根ラリック美術館」と「箱根ガラスの森」は比較的近場で、「秩父宮記念公園」は北東方向に自動車で20分弱、「成川美術館」は南南東に自動車で20分強程度です(近くに箱根神社があります)。
また、目の前に「仙石原すすき草原」がありますので、シーズンが合えばここも是非行っておきたいところ。南に行けば「大涌谷」もありますので、こちらも合わせて観光してもいいでしょう。