「.com Master ADVANCE シングルスター」第3章の頻出問題

5月 23, 2020IT関連資格, .com Master

この記事では、「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版以下、教科書と表記)」に付属している模擬試験の5回分の出題傾向から、「第3章 ICTの設定と使いこなし」の範囲で、実際の試験で問われる可能性の高いシングルスターレベルの問題をまとめました。

試験直前の総仕上げとして参考にしていただければ幸いです。

他の出題範囲を確認したい方は、以下の記事をご参照ください。

本記事は、効率的に点数をとるために、確実におさえておいた方がいい問題のみ掲載しています。身についていない知識があった場合は、受験までに確実におさえておくことをおすすめします。

第3章 ICTの設定と使いこなしの出題傾向

「第3章 ICTの設定と綱井こなし」はシングルスター50問から5問程度の出題となります。今回解析した模擬試験5回分では、合計24問が出題され、私が頻出として定義した範囲からは21問(87.5%)が出題されています。

教科書のページ数でみると、前書きや索引を除く567ページ中、86ページ(約15.2%)が第3章。出題数(全体の10%程度)と比較すると、学習効率が悪いように思えますが、実際にシングルスターで出題される範囲は「Webブラウザ関連」と「メール関連」でほぼ全てです。そこに絞って学習すれば、ページ数に対して妥当な数が出題されることとなります。

しかしながら、的を絞った学習が行いにくい出題傾向であるため、最悪の場合、この章全てについて、学習の優先順位を下げてしまってもかまいません。点数を上げられる余地も考えたうえで、戦略を組むといいでしょう。

第3章の頻出問題の詳細

ここからは「第3章 ICTの設定と使いこなしの出題傾向」の範囲における頻出問題とおさえるポイントをまとめていきます。

また、それぞれの頻出問題には、模擬試験から想定される出題されそうな問題数も記載してあります。この値については、試験内容が途中で変更される可能性がありますので、参考程度にご利用ください。

ウェブブラウザの基礎知識(5問/5回)

教科書では「3.1.2 ウェブブラウザの基礎知識」の範囲からの出題。3ページ少々の範囲から、1問程度出題されることとなります。

実際に問われる内容は、URL関連が大半で、おまけで文字コードに関する知識です。範囲の中からまんべんなく出題されるため、的を絞って対策することは難しいですが、出題頻度を考えると、学習しても損のない範囲です。

おさえたい知識

  • Web通信でのURLの読み取り
    →スキーム、ホスト名、パス、ディレクトリ、ファイル名を読み取れるか?
  • URLでホストにIPアドレスを記述する方法
    →とくにIPv6で指定する場合[]でアドレスを囲むことを理解しているか
  • URLパラメータ(クエリ文字列)はどの部分か? 何に使うか?
  • ftp、mailtoをスキームにURLの書式
    →ftpはhttpと同じ書式
    →mailtoは「mailto:宛先のメールアドレス」

ブラウザの設定と利用(3問/5回)

教科書では「3.1.3 ブラウザの設定と利用」の範囲からの出題。

図は多いですが範囲が7ページ程度ある上に、それぞれの知識に関連性が低く、また最後に表でまとめられている「その他の設定や機能」からも出題があるため、学習としてはやや厄介です

一方、内容は比較的基礎的で、普段PCを使いこなせている人であれば、学習不要な内容も多いかと思います。細かい動作・仕組みも問われる可能性は低いですので、概要だけ全体的におさえておくといいでしょう。

Webブラウザの応用(3問/5回)

教科書では「3.1.4 Webブラウザの応用」の範囲からの出題。

範囲は3ページで図も多いため、内容は薄めです。「応用」となっていますが、内容も単純な暗記が多いため、学習しやすいかと思います。

おさえたい知識

  • (RSS)フィード
    →ニュースサイト、ブログなどから提供されるRSSなどのフォーマットで記述された情報
    →更新や記事の概要などの情報を知らせために利用される
    →RSSリーダなどで読み込んで利用される
    ※試験範囲外ですが、RSSリーダは利用が減少中。機能を搭載したブラウザも減ってきています
  • プライバシーモード
    →「プライベートブラウジング」「シークレットモード」などとも呼ばれる
    →閲覧履歴・キャッシュデータ・Cookieなど、プライバシーにかかわる情報を閲覧後に自動で削除する
  • ブックマークレット
    →JavaScriptのスクリプトをお気に入り登録するもの
    →画像の拡大縮小、文字列の検索など、簡易的な処理を行える
  • 開発者ツール
    →開発者向けのWebページ検証ツール
    →Webページのソースを表示しながら、構成要素などが確認できる
  • オートコンプリート
    →一度入力した内容を記憶し、予測表示してくれる機能

上記の中で、オートコンプリート機能のみは、用語のみ教科書で登場し、内容は記述されていませんでした。

ちなみに、Firefoxで開発者ツールを使うと、以下のような画面になります。

引用:https://www.google.com

Webブラウザのトラブルと対策(3問/5回)

教科書では「3.1.5 Webブラウザのトラブルと対策」の範囲からの出題。

範囲は約3.5ページ程度で少な目の上、第2章で学習した「トラブルシューティング」の範囲の知識でも、ある程度対応が可能です。

とくに覚えるべきところは「ステータスコード」。模擬試験の「Webブラウザのトラブルと対策」関連の問題では、全てステータスコードが選択肢に絡みます(実質DNSの知識問題もありましたが)。

以下のステータスコードはよく見るHTTPステータスコードです。ダブルスター範囲(第1章)も含みますが、覚えておくと回答しやすくなります。

200 OK リクエストが正常に受け付けられた
※ダブルスター範囲
301 Moved Permanently リクエストで要求された内容が別の場所に移動した
※ダブルスター範囲
302 Found リクエストで要求された内容が一時的に別の場所に移動している
※ダブルスター範囲
304 Not Modified リクエストで要求された内容は未更新
ブラウザは304を受け取ると、ブラウザ内のキャッシュに残っているコンテンツを使い、Webページを表示する
※ダブルスター範囲
401 Unauthorized 認証に失敗した
403 Forbidden リクエストで要求された内容は閲覧する権限がない
404 Not Found リクエストで要求された内容が見つからない
※試験範囲外ですが、被リンクの多いコンテンツを404エラーとすると損失が大きいです。代替コンテンツでページを残すか、類似コンテンツへ301リダイレクトを行い、リンクの恩恵を残すなどで対処します
408 Request Timeout リクエストで要求された内容について、時間内に転送が終わらなかった
500 Internal Server Error サーバ側の何らかのミスによるエラー
※.htaccess、CGI、PHPなどに問題がある可能性があります
503 Service Unavailable サーバ利用不可。一時的な過負荷などが原因
※ダブルスター範囲

ちなみに、番号の区分は以下のようになります(こちらもダブルスター第1章の範囲)。区分を覚えておくと、暗記も容易になりますし、選択肢を絞り込める可能性も上がります。

100番台 一時的なレスポンス
クライアントからのリクエストが処理中であることを示す
200番台 リクエストを正常に受け付けた
300番台 リダイレクト
リクエストの達成のために、ブラウザ側で追加処理が必要であることを示す
400番台 正常にリクエストを受け付けられない
原因はクライアント側にある
500番台 正常にリクエストを受け付けられない
原因はサーバ側にある

メールサービスの便利な機能(3問/5回)

教科書の「3.2.3 メールサービスの便利な機能」の範囲からの出題です。

主な内容はメールの基本的な機能(返信、転送、引用、ファイルの添付など)と、メールヘッダの読み取りです。覚える項目は少なくありませんが、仕事でメールを使っている人であれば、既に知っている知識も多いですし、単語の意味から比較的イメージしやすい内容だと思います。

おさえたい知識

  • 返信、転送、引用、ファイルの添付、メールの振り分けなどの基本的な機能の意味
  • 「To:」「Cc:」「Bcc」の違い
  • 「Reply-To:」の使い方
    →送信したメールアドレスと別のアドレスに返信が欲しい場合、返信の欲しいアドレスを指定する
  • メールヘッダの読み取り

メールの振り分けについては、論理的に考えれば回答はおおむね可能です。詳細な動作は教科書内で解説されていませんが、実際に試験で出題された場合は慌てず解答しましょう。

メールヘッダの内容については、知らない内容が出てきても、ある程度は英単語の意味から解答可能かと思います。単語から推測しにくい物としては以下の内容を暗記しておくといいでしょう。

X-Mailer: メールの作成・送信に利用したメールクライアント(メールソフト)の識別情報
※教科書外の知識ですが「X-」で始まるヘッダは、標準のものではなく、つける義務はないです
Received: メールを中継したサーバのリスト
※リストの下に行くほど送った人に近い情報になる
Reply-To: 差出人とは別のアドレスに返信してほしいときに利用する(上で解説した通りです)

メールのトラブルと対策(4問/5回)

教科書では「3.2.4 メールのトラブルと対策」の範囲からの出題。3ページ程度の内容から1問程度出題される美味しい範囲です。第4章の学習にもつかえるので、しっかりおさえましょう。

おさえたい知識

  • SMTP Auth(SMTP認証)
    SMTP通信の最初にユーザ認証を行う
    メールソフトがSMTP Authに対応している必要あり
    SMTP Authで使用するIDやパスワード設定が必要
  • POP Before SMTP
    メール送信前に、POPサーバの認証を利用する
    POPサーバの認証に成功後、送信が許可されるのは5~10分程度
  • OP25B(Outbound Port 25 Blocking
    スパムメール対策
    自身が契約するISPから外部のSMTPサーバ宛て(TCP25番ポート宛て)の通信を遮断することで実現する(スパムメールの多くはセキュリティの甘いメールサーバに直接送信されることが多い)
    デメリットとして、外出先でインターネットに接続してメールを送付しようとしたときに送信できない問題が発生することがある
    解決策として、多くのISPではサブミッションポートを利用できるようにしている
    メールソフト側で、サブミッションポートを利用する設定が必要
  • メールサーバからのエラーメッセージ
    基本的にはメールの宛先に関するエラーメッセージと考えていい
    「message is too large」の場合には、Base64エンコードで添付ファイルのサイズが大きくなっていることを疑ってみる(約33%増加します。MIMEの基準では約37%増加)

OP25Bで利用されるサブミッションポート(TCP587)宛てにアクセスした通信には、SMTP Authを実施されますので、スパムメールを防ぐことができます。

OP25Bにより遮断されるメールについては、以下のように判定できます。

OP25Bで遮断される条件(全て該当で遮断)

  • 契約しているISPのメールサーバを経由しない
  • SMTP Authを利用していない
  • 契約しているISP下の動的IPアドレスからの通信

ちなみに、メールサーバ間でのメールの転送はSMTPの25番ポートを利用します。というのも、メールサーバ間で認証を行おうとした場合、世界中のメールサーバ相手に認証を行う必要が出てしまい、現実的に無理があるからです。サブミッションポート(TCP587)は、あくまでメーラからメールサーバへのメール送信で利用します。

第3章のその他の範囲

第3章で出題が期待しにくい範囲もまとめておきます。

今回分析した模擬試験5回の内で、その他の範囲になる問題は以下の通りです。

第3章のその他の範囲からの出題

  • 3.1.1 Webブラウザとは(1問/5回)
  • 3.2.1 メールサービス(0問/5回)
  • 3.2.1 メールサービスの使い方(1問/5回)
  • 3.3.1 人工知能とは(1問/5回)
  • 3.4.1 クラウドとは(0問/5回)

基本的に、重要度が最も低い「並」の問題と、人工知能、クラウド関係はほとんど出てこないと思っていいです。

一方、それ以外の「Webブラウザ」と「メール」の範囲については、全体的にまんべんなく出てきます。出題数が根本的に少ないため、無理して完璧を目指す必要性は低いですが、第3章で点数を伸ばせる余地が大きいと思った場合、知らない用語を全体的につぶすよう、教科書を読み込んでいくといいでしょう。

ちなみに、出題が期待しにくい「クラウド」関係の問題については、ダブルスターについては頻出問題です。ダブルスターの選択肢にはシングルスターレベルも入ってきますので「3.4.1 クラウドとは」については、ダブルスターを目指す人は確実におさえるようにしてください

>>頻出問題の一覧に戻る

>>「.com Master(ドットコムマスター)」まとめへ