.com Master

「.com Master ADVANCE」合格のために実際にやったことと反省点

先日「.com Master ADVANCE」を受験し、無事合格しました。

これから受験予定の方・受験を考えている方向けに、私の受験体験から、手ごたえや反省点などを簡潔にまとめたいと思います。

結論。「.com Master ADVANCE」受験について

「.com Master ADVANCE」の受験について

  • ネットワークの基礎を学んだ経験があれば、100時間はかからない
  • 基礎学習ができていて、合格を優先するなら50時間で狙うことは可能
  • 「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」の1冊でも合格レベルに達する
  • 「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」付属の模擬問題は、試験とほぼ同程度だった
  • 新カリキュラムの適用は、2019年10月中旬以降の予定
  • 新カリキュラム適用後は、問題集からの流用が減少したという情報アリ

狒々山
狒々山
それでは、詳細を解説していきます。

勉強開始前のスペック

まず、受験勉強開始時のスペックについてです。

勉強前の狒々山のスペック

  • ネットワークの業務経験3年。ただし、サーバは対象外
  • 直前に「Webデザイン技能検定2級」に合格
  • 2年半程前に「CCNP R&S」に合格
  • 4年程度前に「情報セキュリティスペシャリスト試験」に合格
  • 4年程度前に「応用情報技術者試験」に合格
  • 5年程度前に「行政書士試験」に合格しているため、法律の基礎的な考え方は学習済み
  • 10年近く前だが「知的財産管理技能検定3級」に合格

「Webデザイン技能検定2級」以外はだいぶ時間が経過しているため、知識の欠落が大きい状態ではありますが、素人よりはかなり上のレベルです。再学習すれば吸収は早いかと思います。

学習経験の範囲も広いため「.com Master ADVANCE」で出題される広範囲をカバーしやすい状況といえます。

「.com Master ADVANCE」を受験した動機

なぜあえて「.com Master ADVANCE」というマイナーな試験(失礼!)に挑戦したのか?

受験の動機は主に3つです。

  • ネットワークスペシャリスト試験の準備過程で取得できる
  • どんな試験か調査してみたい(ネットワークエンジニア向けの情報提供
  • 自社の報奨金対象だった

とくに、ネットワークスペシャリスト試験の準備に利用できるところのメリット大きかったです。

もちろん、「.com Master ADVANCE」はネットワークスペシャリスト試験より難易度は低く、また試験範囲も一致しないところもあります。しかし、どちらの試験も幅広い範囲での「ネットワークに関する知識」が問われるため、相性はかなり良いと判断しました。

狒々山
狒々山
ちなみに「情報セキュリティスペシャリスト試験(現在なら「情報処理安全確保支援士」)」の学習としても「.com Master ADVANCE」は利用価値があると感じました。

実際に利用した教材

利用した教材は、以下の4つですが、勉強時間を考えると、実質1つです。

.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版

タイトルの通り、これ1冊で合格基準には十分達することができる参考書。私の学習の大半は、この1冊です。

章末問題と、購入者特典としてダウンロードできる模擬問題が、合計555問ありますので、合格だけを目指すのであれば、問題演習としても十分な量をこなすことができます

注意点を上げるとしたら「2019年10月中旬以降の新カリキュラム対応版」となっているところ。

…つまり、間違えて購入してしまいました

とはいえ、カリキュラムについては

  • IoT
  • 人工知能
  • インターネット上のサービス
  • 主要技術のビジネス活用
  • インターネット利用に関する法律

の5項目が大きく追加・変更されているだけであり、新カリキュラム対応版で学習しても、改定前のカリキュラムを網羅可能です(検定事務局に確認しました)。勉強量は増えますが合格に必要な知識は吸収できます

ネスペイージス

学習目的が「ネットワークスペシャリストの試験対策」を兼ねていたため、.com Masterと被る試験範囲を流し読みしました。

正直「.com Master ADVANCE」の合格を優先するなら不要です。むしろ効率が悪いといえるでしょう。

また、より高得点での合格を優先する場合も「ネスペイージス」を利用するよりは、公式テキストを利用した方が効果的です。

ネットワークスペシャリスト試験の勉強の一環として受験する人」だけ利用するといいでしょう。

.com Master ADVANCE 問題集 アプリ

インターネット検定 .com Master ADVANCE 公式アプリ」は、その名の通り公式から提供されている「.com Master ADVANCE」対策のアプリです。

収録問題数は70問と少なめです。また、現状では第3版の内容に対応しておらず、試験範囲を網羅しきれていないところも欠点。

「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」に収録されている問題と被る内容も散見されるため、別途参考書を購入している場合は、あまり効果的な学習とはいえないでしょう。

ドットコムマスター問題集

ほぼ利用しなかったアプリです。

理由としては以下の3点。

  • 他の教材の流用・類似問題が多いので、使う必要性が低い
  • 内容に誤りが散見される
  • 一定数問題を解くと、強制的に表示される動画広告を見るのが面倒

「無料の教材だけで合格を目指したい人」以外は、あえて利用する必要はないと思います。

実際にかかった費用

実際にかかった費用は以下の通りです。

  • 参考書:3,672円(.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版 電子書籍版)
  • 受験費:8,100円(バウチャーチケットを利用)
  • 交通費:604円
  • 合計:12,376円

うっかり参考書の購入者特典の存在を忘れ、バウチャーチケットを利用したので費用が540円上がってしまいましたが、おおむね報奨金で全額対応できる範囲でおさまりました。

実際の勉強時間

実際の試験勉強にかけた時間は以下の通りです。

今回は主に「Studyplus」を利用して計測しているので、大幅なズレはないかと思います。

勉強時間

  • .com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版 60時間36分
  • ネスペイージス 8時間50分
  • .com Master ADVANCE 問題集 アプリ 5時間29分
  • ドットコムマスター問題集 2時間30分
  • 合計:77時間25分

ネスペイージスが「ネットワークスペシャリスト」を意識した対策であった点と、「ドットコムマスター問題集」を利用した時間を正確に記録していなかった(多くても2時間30分程度)という条件を加味しても、勉強時間は70~80時間程度と考えれば、大幅なズレはないでしょう。

「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」については、マインドマップの作成(結局中途半端で終わった)に無意味な時間を割いてしまったところが反省点。マインドマップの作成をやらなければ、あと15時間は節約できたと思いますし、合格優先で問題演習から取り組んだ場合は、全体の学習時間を50時間未満にすることも十分可能だったという手ごたえでした

ちなみに、勉強を開始したのは6月19日で合格が8月12日です。期間としては2カ月弱が経過したこととなります。

実際に行った学習

主な学習の流れは以下の通りです。

  1. 「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」を一読する(第2章までマインドマップを作成)
  2. 並行して、空いた時間で「.com Master ADVANCE 問題集 アプリ」と「ネスペイージス」で学習
  3. 「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」の購入者特典でダウンローできる模擬問題を2回解く
  4. 「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」の章末問題を1回解きなおす
  5. 「.com Master ADVANCE 問題集 アプリ」を1回解く
  6. 「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」の模擬問題で間違えたところを直前に読み返す

内容から、ほとんどの学習は「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」を利用していることがわかるかと思います。

また、模擬問題については解説がついていないため、不明点は本文やネット検索を利用して、問題演習と並行して学習を行いました。

受験と試験結果

試験はCBT方式で、随時受付を行っています。

受験には身分証明書が必要で「顔写真付きで公的機関が発行しているもの」であれば、身分証明書として問題ないそうです。試しに「危険物取扱者」の免状を使ってみたところ、受付の方がどこかに電話で問い合わせる必要が出てしまいましたが(申し訳ない!)無事受験できました。

実際の試験の感想としては

  • 想定通り、流用・類似問題が散見された
  • シングルスター範囲については、流用・類似が多い
  • ダブルスター範囲は流用・類似が少なく、初見の内容が多い
  • 試験時間は余裕で余る(見直ししても40分くらい余った)

といったところ。

結果は以下の通りです。

シングルスター範囲

  • 得点:589点/700点
  • 分野別達成度
    1 インターネットの仕組みと関連技術 90%
    2 インターネット接続の設定とトラブル対処 75%
    3 セキュリティ 70%
    4 サービス利用と法律 93%
  • 機能別達成度
    1 IPv6に関する知識 100%
    2 モバイルに関する知識 66%

ダブルスター範囲

  • 得点:218点/300点
  • 分野別達成度
    1 インターネットの仕組みと関連技術 84%
    2 インターネット接続の設定とトラブル対処 70%
    3 セキュリティ 71%
    4 サービス利用と法律 89%
  • 機能別達成度
    1 IPv6に関する知識 74%
    2 モバイルに関する知識 66%
    3 クラウドに関する知識 73%

なぜか分野別達成度に「アプリケーションの設定と使いこなし(新カリキュラムでは「ICTの設定と使いこなし」)が登場しないのが気になりますが(公式サイトでも、この章は出題分野の項目に登場しない)、模擬問題と同様の問題数の配分となっていました。

また、シングルスターもダブルスターも、自分にとっては同じような正答率の傾向が見られました。最も正答率の高い「サービスの利用と法律」については、内容が簡単で問われるテーマも毎回似ている(ダブルスター含む)ため、誰でも得点は取りやすいかと思います。

「.com Master ADVANCE」の出題傾向

念のため、試験の傾向について簡単にまとめると。

出題数はおおむね以下の通りです。

シングルスター範囲の出題数

  • インターネットの仕組みと関連技術 約15問
  • インターネット接続の設定とトラブル対処 約10問
  • アプリケーションの設定と使いこなし 約5問
    ※新カリキュラムでは「ICTの設定と使いこなし」
  • セキュリティ 約10問
  • サービス利用と法律 約10問

 

ダブルスター範囲の出題数

  • インターネットの仕組みと関連技術 約10問
  • インターネット接続の設定とトラブル対処 約2問
  • アプリケーションの設定と使いこなし 約2問
    ※新カリキュラムでは「ICTの設定と使いこなし」
  • セキュリティ 約4問
  • サービス利用と法律 約2問

模擬問題から、出題数には若干の誤差が発生するものと思われますが、本番含めて、おおむね上記の問題数となっています。

ただし「実際に試験を受けた際の達成度」と「想定される出題数」の内容が、明らかに食い違っている結果となっています。恐らく、問題によって点数の差があるか、1問で複数範囲にまたがる扱いを受けている問題があるのだと思います(得点に関する問い合わせは受け付けてもらえません)。

また、模擬問題で初見から80~85%程度の得点だったのに対し、本番が807点/1000点ということを考えると、「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」に付属している模擬問題は、本番と同程度~やや簡単な難易度と思われます。

出題数の割合から、シングルスター範囲で8割点数を取れれば、ダブルスター範囲は5割の正解率でも総合で700点を狙えるので、ダブルスターの認定を受けられる可能性はあります。合格を優先するのであれば、まず「シングルスター8割、ダブルスター5割以上」を目指すといいでしょう(実際に学習をすすめると、おおむねそのくらいの割合で点数が取れるようになるかと思います)。

各分野別には、合格に必要な基準点があります(詳細は公表されていません)。可能であれば、ダブルスター範囲も前文やで6割以上の点数が確保できるようにしておいた方が、合格は確実になるかと思います。

ちなみに、模擬試験から読み取った出題されやすい問題の詳細はこちらの記事にまとめてあります。興味があるかたは参考にしていただければ幸いです。

徹底検証!「.com Master ADVANCE」で勉強すべき頻出問題はこれ!この記事では、「.com Master教科書 .com Master ADVANCE 第3版」に付属している模擬試験の5回分の出題傾向か...

今回の受験における反省点

事前調査に漏れがあったため、新カリキュラム対応で学習を進めてしまったこと」が最大の反省点です。

その他「マインドマップを中途半端に作ってしまった」とかも失敗でしたが、これは勉強方法開発を狙った実験的な意味合いが大きかったので、試験対策そのものに対する失敗からは除外します。

資格試験における事前調査の重要性は常々意識してきましたが、新カリキュラム対応版が、実は現在の試験に対応していないのは盲点でした。

とはいえ、これは検定事務局側の周知不足では? と思えるところもあります。

理由は以下の2点

  • 公式の「お知らせ・プレスリリース」を見ても、試験改訂に関する情報が掲載されていない
  • 教材の解説にも「最新のカリキュラムに対応」と記載されているだけで、試験の改定日時について記載がない

これで気づけという方が無理だと思います。

ではなぜ私が気づけたかというと、Amazonの第2版に関するレビューを偶然読んだから

第3版購入後、2019年7月以降に投稿されたレビューには「第3版は2019年10月以降の試験に対応している」と記載されていました。

「そんな馬鹿な!?」と思い、検定事務局に問い合わせると、まさにその通りの回答が返ってきました。

今後、マイナーな試験を受けるときは、試験の改定時期についても十分に注意してから受験しようと思います。

追記:新カリキュラムからは、難易度が上昇したらしい

私は受験していませんが、「新カリキュラムになってから難易度が上がった」との情報があります

正確にいえば「問題集そっくりの問題(流用?)が減ったため、合格しにくくなった」とか。内容を理解せずに問題を反射的に解いていく勉強方法では、合格は厳しくなっているかと思います。

試験に向けて勉強する際は、問題集だけでなくテキストも読み込んで知識をしっかり定着させておいた方がいいでしょう。

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