【令和元年度】第三種冷凍機械責任者試験の受験体験
2019年11月10日。第三種冷凍機械責任者の試験を受験してきました。
この記事では、第三種冷凍機械責任者試験の受験体験を中心にまとめます。
【前提1】第三種冷凍責任者試験の勉強前のスペック
念のため、試験勉強を開始する前のスペックをまとめておきます。
- 第三種冷凍責任者試験について
→試験範囲をほぼ知らない(試験の名前から推測するレベル)
→ビルメン関連で有名な資格と認識している
→冷凍機械というのだから、冷蔵庫とか冷凍庫とか空調とかの資格だろうという認識 - 保安管理技術について
→物理は苦手(飽和蒸気圧と温度の関係を試験直前まで間違えてたレベル)
→冷蔵庫やエアコンがどんな原理で冷やしているのか知らない
→冷蔵機械に使われている機器の用語は全く知らない - 法令(高圧ガス保安法)について
→高圧ガス保安法については、全く知らない
→危険物取扱者、計量士、行政書士で法律勉強したから、似た感覚で勉強すればいいやという認識
要するにド素人です(本業はネットワークエンジニアですので)。
実は、受験の動機も「万が一、自分が早期退職して、その後お金に困って再就職が必要になったら、持っていた方がよさそうかな。資格マニア(?)だし」という程度。こんないい加減な理由で教材費含めて10,000円以上払えるのだから、我ながら金銭感覚狂ってます。
ちなみに、試験日の21日前までネットワークスペシャリスト試験に集中していたため、第三種冷凍機械責任者試験が「保安管理技術」と「法令」の二つに分かれていることも、試験勉強開始まで知りませんでした(というか、どんな試験か調べるところから勉強始めました)。
試験直前にあった知識といえば、ネットでは「初心者は50~100時間程度の勉強時間」と言われているということのみ。資格試験には慣れているので、直前20日程度あれば、まあ合格できると思い、申し込みだけやっておきました。
【前提2】試験直前のスペック
初心者という状態から21日で勉強を行ったわけですが、実際の進行のペースを月~日の1週間ペースでみると、下の画像の通りになりました(記録はStudyplusでつけています)。
見た通りですが、40時間弱の勉強で、初心者から試験合格レベルまでスペックを上げました(実際には、26時間時点で初見の2018年問題で合格ライン突破)。
この40時間で利用した教材は、95%以上こちらの2点のみ。
その名の通りですが、テキストと過去問です。
勉強の流れを大雑把にまとめるとこんな感じです。
- 【0~26時間頃】
・通勤や仕事の休憩時間で、過去問演習(法令とテキストで勉強した範囲の保安管理技術)。
・並行して、休日のまとまった時間を利用して、テキストで保安管理技術の学習(テキストの法令はやらない)。20時間程度で3周やりました。 - 【26~40時間頃】
過去問演習中心。たまにテキストで振り返り
ちなみに、一応他にも多くのブログでおすすめされていた以下の教材を利用しましたが、結論から言うとほぼ不要でした(俺の4,000円が…)。
とはいえ、メリットや今後の試験の変化も考えると、今回の自分の受験にとっては不要という結論です。
結果的に、勉強時間を26時間程度経過した時点で、2018年の試験で法令8割、保安管理技術6割の得点に達し(保安管理技術もケアレスミスを除けば8割)余った時間は軽く過去問演習を行って試験当日を迎えました。
何を意図してこのような方法で学習を行ったか、この勉強方法の反省点や環境に応じた勉強方法の修正ポイントについては、別の記事で詳細にまとめたいと思います。
受験当日の流れ
受験当日の大まかなタイムスケジュールは以下の通りでした。
23:00~06:20 | 睡眠 |
---|---|
06:20~07:15 | 準備 |
07:15~08:30 | 移動(電車) |
08:30~09:00 | 開場待ち(廊下で待機) |
09:00~09:30 | 試験待ち |
09:30~10:30 (10:05頃に退室) | 試験(法令) |
10:30~11:10 | 試験待ち |
11:10~12:40 (11:50頃に退室) | 試験(保安管理技術) |
試験開始前
起床時刻は朝6:20。本当はもっと早めに起床したかったのですが、前日色々とやっていた(試験勉強以外を!)影響で、疲れが抜けず、若干の寝坊です。
試験会場は少な目(東京都23区で実質1か所!)です。そのため、9:00前に集合するために、私は家を7:15に出る必要がありました。外れとはいえ、東京に住んでいる私がこれですので、地方ではもっと早起きしないといけない場所もあるのでは?と思います。
ちなみに、試験会場については公式に案内があります。
そして、到着した試験会場がこちら。
意図的なものかはわかりませんが、「スピード写真はこちら」のような案内があり、証明写真を忘れた場合でも撮影できる親切設計となっていました。受験票を忘れた人向けの案内もありましたし、試験開始前の説明では、証明写真を貼るのりがない人向けに、のりの貸し出しも行われていました。
私は試験については油断していたものの、荷物の準備だけは万端(両隣の人に貸し出せるレベル)に普段から整えていますので、とくに問題なく試験開始まで高圧ガス保安法の復習をしました。
法令:例年通りの形式で、難易度も大差ない印象
まずは法令の試験。
内容は例年と変わりなく(5択で20問)、難易度もそれほど差はないという印象でした。
ただ、過去問をやっているときからそうでしたが「全ての選択肢が理解できる」というよりは「理解できる選択肢から判断し、残りの選択肢は曖昧な記憶に頼る」という対応が、個人的に多くなってしまいました。
試験中、理解度ごとに点数の期待値を計算してみましたが、結果は悪くても7割といったところ。8割は取れていて欲しいですが、まずは合格ラインを超えられていそうで何よりです。
保安管理技術:曖昧な問題もあったが…
次に保安管理技術。
こちらも例年通りの出題形式(5択で15問)で、難易度も大差はないという印象。
やはり法令と同じで「曖昧な記憶に頼った解答」が散見されましたが、思い出せる範囲で後でテキストを読み直してみると、1つ以外は全て正解という結果になっていたので一安心です。
こちらも悪くて7割以上。8割は超えてくれると嬉しいです。
ちなみに、第三種冷凍責任者試験は、問題用紙の持ち帰りができません!(昔はできていたとか)。そのため、正確な自己採点はできませんので、最終的な試験結果は2020年1月6日の合格発表を待つことになります。
【反省点】手抜きをしてしまったが…
今回の試験の反省点はといえば
手抜き。
この一言に尽きます。
最初から「いかに短時間で成果を出すか?」に集中していたため2018年の問題に合格できた時点で安心しきっていました。
しかしながら、結果的にはこの「手抜き」作戦が功を奏して、必要最低限の勉強で合格ラインを突破できるようになりました。「後輩のために…」とか「教材の比較をしたい…」と欲を出したネットワークスペシャリスト試験に比べれば、最小の力で最大の効果を発揮する勉強ができたとは思います。
とはいえ、万が一この記事を読んで第二種以上の試験も受けようと思っている人がいたら、このような手抜き勉強は絶対にマネしないでください。私の行った手抜きは「年1回しか機会がないから、万が一の時のために前もって資格を持っておきたい人」向けですので、その点はご理解いただければと思います。