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【安く学ぶ】CCIEで専門実践教育訓練給付金が利用できないか確認してみた

10月 7, 2019シスコ技術者認定

先日、周囲にそそのかされてCCIEに挑戦することを検討してみました。

CCIE受験における問題点をあげるのであれば、大きく3点ではないでしょうか。

  1. 単純に難易度高すぎ
  2. 英語力が必要
  3. 費用が高額

私の場合、どれもかなりのハードルではあるのですが、1番と2番は、結局自分の努力で解決せざるを得ない問題です。

そこで今回は3番の「費用が高額」について、少し調査をしてみましたので、その結果をまとめておきたいと思います。

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専門実践教育訓練給付金を利用できないか?

まず、私のように会社側で学習環境もなく、学費の支援も受けられない場合は、基本的に独学で学習を進めることになるかと思います。

しかし、私はほぼ実機に触れた経験がありません。CCIEの合格経験者の話を読むと

「実機を触ること自体はそれほど重要ではない」
「GNS3でシミュレーションした方が安上がり」
「ぶっちゃけ実機は場所とるし、うるさいし、時間も無駄にかかる」

といった意見を見るのですが、それでも最低限のケーブリングの技術などは習得しておいた方が良いでしょう。また、直前に全く実機に触れたことがなければ、万全な状態で本番を迎えるのは難しいと思います。

周囲にCCIEの合格者や、勉強している人がいない場合「実際自分のレベルはいまどのあたり?」「勉強のコツは?」といったところがわかりません。こまめなサポートを受けられる体制があるのと、ネットで調べた意見を元に独学を行うのでは、差が大きすぎます

そこで「CCIEの学習を行うにあたって、スクールを利用し、学費は専門実践教育訓練給付金で安くできなか?」を今回は調査してみました。

そもそも「専門実践教育訓練給付金」とは?

念のため、簡単に制度を説明。

専門実践教育訓練給付金とは、雇用保険で一定の条件を満たす労働者や離職者が、厚生労働省が指定する講座を受けた際、その費用の一部をハローワークから受け取ることができる制度です。

通常費用の50%(年間上限40万円)、修了後、資格を取得して雇用された場合は70%(年間上限56万円)まで支給を受けることができます。

つまり、もし何らかの講座を受講することによって、ラボ試験1回分の受験料(約20万円)を減らせるくらいに技術が向上するのであれば、40万円程度の講座でも価値があるということになります。

実際に厚生労働省が指定する講座を調べてみた。が

実際に指定されている講座について、厚生労働省のホームページにて調べてみました。

すると「教育訓練内容別・都道府県別 専門実践教育訓練指定状況(平成31年4月1日付指定)」にて、CCIEの指定講座が6つあることが確認できました。

しかし「専門実践教育訓練新規指定講座一覧(平成31年4月1日付指定)」で具体的な講座名を調べようとすると

CCIEの指定口座が見つからない!

というか、この一覧がどういう意図で作られているのかわかりませんが、情報処理技術者試験の講座なんかも、具体的にどれが指定講座なのかわかりません(もうちょっとわかりやすく作ってほしい…)。

そこで更に調査してみると、以下のサイトで指定講座を検索できることがわかりました。

なんとも古そうなサイトです。とはいえ、2019年3月20日より常時SSL化には対応しているようです(まだ未対応な官公庁はけっこう多い)。

そして、検索してみた結果がこちら。

引用:教育訓練給付制度 厚生労働大臣指定教育訓練講座 講座を探したい

検索結果、0件です。

指定講座が6つあるのに、検索結果が0件? まさか、一覧を発表してから、半年程度の間に全て指定から外れてしまったのでしょうか?

仕方がないので、厚生労働省へ問い合わせてみた

こういう時は、自分で考えても仕方がありません。仕方がないので、厚生労働省に問い合わせてみました

指定講座を公表しているページに電話番号の記載もありましたが、指定講座を調べることに対して対応しているかはわからなかったので、とりあえず厚生労働省の問い合わせ窓口の代表電話へ連絡。

「専門実践教育訓練給付金の指定講座の情報について確認したいのですが、どこに問い合わせればいいですか?」と、自らたらい回しにしてもらう作戦に出ました(経験上、この方がスムーズに話が進みます)。

結局、指定講座の一覧を公表していたページに記載のあった連絡先を教えていただき、そこへ連絡。だいたいこんな感じで要件を伝えました。

「自分の取得したいCCIEに指定講座が6つあるが、具体的な講座名がわからない。検索システムを利用すると1つも表示されない」

そして回答結果がこちら。

  • 受付窓口で確認できたCCIEの指定講座はNGNで開いているもののみ
  • 検索結果で1つも表示されないのは、システムの不具合っぽい
  • CCNPなら複数あります

一応、CCIEの指定講座が現状も存在することが確認できました。

そして、NGNで開かれているという講座がこちら(2019年10月7日時点)。

コース名受講料
NW技術者エキスパートCCIE R&S 速習ラボ試験対策1,095,000
NW技術者エキスパートCCIE R&S 速習ラボ試験対策(復習ラボ付)1,445,000
NW技術者エキスパートCCIE R&S 完全ラボ試験対策1,645,000
NW技術者エキスパートCCIE R&S完全ラボ試験対策(復習ラボ付)1,995,000

想像していましたが、めっちゃくちゃ高いです!

個人で支払うとなると、結局独学の方が安上がりになりそうです。会社からの支援がない限りはあまり現実的な選択肢とはいえないのではないでしょうか。

追記:2022年1月16日時点で、講座がなくなってました

2022年1月16日時点ですが、講座がなくなっていました。

今後、もう一度作られる可能性もありますが、これで一旦はCCIEの指定講座は無くなったことになります。

せめて参考書だけでもタダで読めないか? → 無理

もはや「専門実践教育訓練給付金」とは関係なくなってしまいますが、仕方がないので「CCIEってどんな試験?」というのを気分だけでも味わうため、参考書を読んでみようと思いました。

私は英語が大の苦手ですので、現状ではとりあえずこちらの参考書から読んでみたいと思いましたが…。

そこそこのお値段です。ちょっと覗いてみる程度の目的で支払うのには躊躇するレベル。

そこで図書館へリクエストを出してみたのですが。

「国会図書館にしか置かれていません。貸し出しは不可です」

という結果に。

だったら公式テキストでどうだ! と、こっちもリクエストを出したのですが。

「国会図書館含めて、全国どこの図書館にもありません」

という結果に。2020年には試験の改定もありますし、参考程度でテキストを買うなら、中古をヤフオクとかメルカリで調達するのが一番ということがわかりました。

「支援してもらえる会社に転職」が一番効果的?

一般論ですが、結局最後に落ち着くのはここだと思います。

「合格してから転職して、CCIEに支払った金額を回収する」というのも悪くありませんが、最初から支援してくれてCCIEホルダーもいる高い会社へ転職して、仕事を通して成長していくのが最もストレートです。

特にR&S以外のCCIEを取得したい場合、Ciscoのゴールド認定パートナーの企業(ネットワンシステムズとか)に就職・転職しておいた方が、経験値を積みやすいことは確かです。

CCIEを狙うのであれば、高いお金を払って講座を受講するより、給料アップもかねてゴールド認定パートナーなど、経験値の積める会社を目指すと効率的といえるでしょう。

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10月 7, 2019シスコ技術者認定