【体験記】仏教検定協会の仏教検定2~5級に合格したので、内容をまとめます
2021年5月~2022年4月にかけて、仏教検定協会の仏教検定2~5級に合格しました。
この記事では、仏教検定協会が主催している仏教検定2~5級についての受験体験をまとめたいと思います。
仏教検定協会の『仏教検定2~5級』の合格体験記のまとめ
受験前のスペック
簡単に受験前のスペックをまとめると、以下の通りです。
- 2021年1月、グロービスの動画で塩沼亮潤さんを知り、仏教に興味を持つ
- 4月18日、ネットワークスペシャリスト試験が終わってから、般若心経を覚える
- 4月28日、仏教検定協会の「仏教検定5級」に合格
- 5月4日、仏教検定協会の「仏教検定4級」に合格
- 5月6日、仏教検定協会の「仏教検定3級」に合格
- 5月6日、仏教検定協会の「仏教検定2級」の勉強を開始するが、当分放置
- 5月9日、仏教協会の「仏教4級」に合格
- 5月25日、日本仏教協会の「仏検3級」に合格
- 6月2日、仏教協会の「仏教3級」と「密教3級」に合格
- 9月22日、日本仏教協会の「仏検2級」に合格
- 2022年4月11日、仏教検定協会の「仏教検定2級」に合格
2021年1月時点ではほぼ知識がありませんでしたが、その後類似の資格を受験していますので、基礎知識はありました。
ただ、最後に受験した2級まで長めのブランクがあったので、正直仏教検定2級だけは、一発で合格できるか不安でした(2021年10月から他の試験を多数受けたり、脚本の勉強してました)。
仏教検定協会の『仏教検定2~5級』合格までの勉強時間
かなり長期になってしまったため、正確な勉強時間の測定は困難になってしまいました……。
また、そもそも連続して勉強していなかったため、集中して行った勉強時間にはなっていません。
更に、歴史能力検定の受験や世界遺産検定の受験で間接的に勉強した仏教の知識もあるため、そこも考えると正確な数値は計測不能です。
その上で「2021年1月1日~2022年4月11日の期間で、仏教の為という目的で勉強した時間」を合計したところ62時間31分になりました(いつも通り、Studyplusで計測してます)。
実際に受験した仏教検定協会の『仏教検定2~5級』
仏教検定の学習・受験の流れ
①公式ページからLINEの通知を受け取る
公式のページで「受験する」などをクリックすると、QRコードが表示されます。これを読み取ると、LINEで受験の案内の通知が届きます。
②教材を入手して学習
案内には2~5級の各級についての案内があるので、受験したい級を選択します。
選択すると、対象の級のPDF教材の購入画面がでるので、これを購入して学習を進めます。
購入処理を行った後は、購入画面にあるダウンロード用のリンクから、いつでもPDFをダウンロードできるようになります。
③実際に受験する
PDFの教材ダウンロード用の画面に、受験料の支払いのボタンがあります。
ここで支払いを行って、教材ダウンロード画面の下部にある受験用のリンクを押すと、受験開始になります。
ちなみに、一度オンライン受験料を支払うと、何度でも受験が可能でした。
仏教検定の2~5級合格までの費用
仏教検定の受験料は結構安いのですが、教材費が少し高めです。
「公式の教材を購入しないと受験ができない」方式になっている為、結果的に受験費用は少し高めになりました。
私が受験した際の費用をまとめると、以下のようになります。
- 5級:無料
- 4級:5,100円(受験料1,800円、参考書3,300円)
- 3級:6,500円(受験料2,100円、参考書4,400円)
- 2級:7,900円(受験料2,400円、参考書5,500円)
- 合計:19,500円(受験料6,300円、参考書13,200円)
教材の価格については、フルカラーかつそこそこボリュームがある事を考えると、決して極端に高額な教材ではありません。
ただ「中古で安く済ませたい」「もっと詳しい参考書が安く売ってる」と言いたいことも事実。受験料が安い為、ギリギリ許容できるかなあという感じです。
とはいえ、飛び級不可なため2級までで合計2万円弱。うーん。結構な散財ではありました。
ただ、日本仏教検定の試験も3級が3,000円、2級が5,000円、1級が8,000円です。教材代込みの価格としては、類似の試験として妥当な料金設計かなと思います。
仏教検定の勉強方法
公式のテキストがあるので、それを読んで受験すればOKです。
更に細かく解説すると、以下のようになります。
- 5級:読まなくても解ける(一般的な道徳心と、小学生並みの読解力で十分)
- 4級:教材を一読すれば解ける
- 3級:教材を一読すれば解ける
- 2級:教材を一読したくらいだと、やや危ない(私は他の試験の勉強もあったので一読解けた)
5級については正直勉強しなくても合格できます。選択肢の内容があまりにも「これを選べ!」と言わんばかりに極端なので、どうしても時間が無い人は、先に合格してからテキストを読んでもいいでしょう(ただし、2級で少し5級の知識が問われます)。
3~4級については、仏教を全く学んだことが無いと合格は難しいと思います。ただ、公式の教材をしっかりと暗記するように読み込む必要があるかというと、これも選択式である関係上、一読する程度で十分合格レベルに達します。
2級は、仏教の歴史を少し深く学んでいないと回答が難しい問題が散見されます。選択式なので、直感で当たらないこともないですが、他の級よりも判断が難しくなってきます。私の場合、一読で(しかもかなりブランクのある状態で)合格できましたが、それは他の試験での勉強もあったからこそだと思います。
ちなみに、どの級に関しても日本仏教協会や仏教協会の試験と比べて、用語を暗記する必要性は極端に低いです。全く知らないと解けない問題も多いのですが、選択式の問題なので「テキストを読んでいる間に自然と覚えた用語」だけで、多くの問題は対処できます。
仏教検定2~5級の試験方式
先に解説した通り、オンライン上で好きなタイミングでの受験となります。
その上で、出題される問題は選択式で2~4択となります。
また、問題によってはヒントが付いており、教材の参照ページがわかります。試験中に教材を見ることを推奨しているのかはわかりませんが、どうしてもわからない場合は、利用してもいいかもしれません。
仏教検定5級の内容
公式テキストの「シンガーラ教誡経」「遺教経」「法句経」から出題されます。
噛み砕いていうと「道徳心」に関する問題で、そのため「仏教の知識が無くても、何となく」で解けるような問題になっています(選択肢の内容が極端なので)。
仏教検定4級の内容
出題内容は『六道絵』。仏教の中でも六道に関する知識が出題されます。
この級も、選択肢の内容が「これは無いだろう!」というものがけっこう紛れているので、勉強なしでも解けそうな問題が多めです。
仏教検定3級の内容
出題内容は『ブッダの生涯』に関するものです。細かな地名、人物名、年代など、細かな暗記はこの級でもほとんど必要ありません。
選択肢の内容は、4~5級と比べて極端ではないですが(何問か、極端なものもありますが)、テキストを一読しているのなら「これはありそうにない」というものが混じっていたりするので、多くの問題は解けると思います。
仏教検定2級の内容
出題内容は『ブッダの生涯』『仏教の伝播』『日本の仏教』。要するに、仏教の歴史全般が学習できます。
2級は難易度が上がり、ある程度は「どの人物がどんな場所で、どんなことを行ったか?」を把握できていないと解けない問題が多数出題されます。
出題形式は2択の○×問題がけっこう出てくるのですが、2択は細かな知識を正確に把握していないと正解できない為、形式は楽になっても、問題の難易度は上がっています。
ただ、今回の試験も「仏教の哲学・理論」についてはやや少なめで、哲学・理論の用語は日本仏教協会や仏教協会の試験と比べ極端に出題が少なかったです(選択式なので、用語レベルの暗記は不要だし)。
そんなわけで、仏教の勉強に半年ほどのブランクがあったことも重なり、私は正解率80%での合格となりました。
合格証書の画像を貼ろうかと思いましたが、「デジタルの合格証書の画像をそのまま貼ったらまずいんじゃない?」と思ったので、やめておきます。
ちなみに、紙の合格証書は5,000円になります。
そもそも「仏教検定」とは?
仏教検定の概要については、以下の記事にまとめてあります。他の仏教に関する検定試験も掲載していますので、興味がある方は参考にしていただければ幸いです。