【田舎町】コッツウォルズの「ボートン・オン・ザ・ウォーター」の観光情報と、実際に観光した感想
この記事ではイングランド中央に位置する地域、コッツウォルズの村「ボートン・オン・ザ・ウォーター」の観光情報と、中学生以下の英語力で観光した際の内容をまとめます。
「コッツウォルズに興味がある方」「ボートン・オン・ザ・ウォーターを観光予定の方」などの参考になれば嬉しいです。
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」の基本情報
- 営業時間:場所による、17〜18時頃に閉まるものが多い。冬は閉店が早い場所が多いため注意(16時前閉店もある)。
- 休場日:場所による。
- 見学料金:街並みだけなら無料
- 所要時間:街並みを見て食事するくらいなら1時間。博物館や教会に立ち寄るなら、場所に応じて時間がかかります。
- ガイド:なし
- 備考:交通の便が悪いため、バス・鉄道を利用するよりは、バスツアーの方が手軽で効率的です。他のコッツウォルズの村も回るなら、専用のツアーか、宿泊を前提とした旅行をおすすめします。
※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」とは?
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」は中コッツウォルズにある『コッツウォルズのベネチア』とも呼ばれる村です。
コッツウォルズ自体が、おとぎ話の世界の様な風景が美しいイングランドの田舎町として有名ですが、なかでもボートン・オン・ザ・ウォーターは、蜂蜜色のライムストーンで作られた街並みが美しく、村の中部を流れるウィンドラッシュ川のせせらぎとあわせて、観光名所にもなっています。
ちなみに、映画「007 ダイ・アナザー・デイ」で、村の駐車場、近隣の滑走路が撮影地となりました。
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」の主な見どころ
ボートン・オン・ザ・ウォーターの主な見どころは以下の通りです。
- モデル・ヴィレッジ:ボートン・オン・ザ・ウォーターの街並みをミニチュアで再現している。冬は閉館が早いので注意。
- バードランド:鳥専門の動物園。実は爬虫類もいし、ジュラシック・パーク気分を味わえる「ジュラシック・ジャーニー」もある。
- 自動車博物館:イギリス製のクラシックカーを中心とした自動車の博物館。
- バプテスト教会:1650年頃に建てられた古い教会で、現在のものは1875年に改装されたもの。
- セント・ローレンス教会:1110年五建てられたノルマン様式の教会。現在の物は1780年に改装されたもの。
また、鉄道模型の博物館で「モデル・レイルウェイ」というものもあったのですが、コロナ禍で閉店してしまったようです。
ちなみに、私の滞在時間は1時間ほどであったため、これらの「観光地」には訪れず、街並みを見て、食事してすぐに出発しました。
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」へのアクセス
鉄道ならロンドンのパディントン駅からモートン・イン・マーシュ駅まで95分ほど。長距離バスはならヴィクトリア・コーチ駅からグロスター行きでサイレンセスター駅まで150分ほど。どちらもそこから地元のバスで移動します(コッツウォルズの他の村も概ね同様)。
先にも触れましたが、ボートン・オン・ザ・ウォーター(を含むコッツウォルズ)はかなり交通の便が悪いです。
一応、鉄道や長距離バスと、現地のバスを乗り継いでの移動も可能ですが、鉄道や長距離バスは最寄り駅まで距離がありますし、現地のバスは本数が少ないです。
ですので、効率的に移動するなら、レンタカーやバスツアーなどの利用が必要になります。
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」を実際に観光してみた(所要時間60分ほど)
今回、日本語バスガイドツアーを利用して「ボートン・オン・ザ・ウォーター」を観光しました。
ちなみに、「日本語バスガイドツアー」ではありますが「日本語専用」ではなく「半分英語」でガイドは解説し、乗客も日本人らしき人はせいぜい2割です。また、ガイドはバスの中と下車直後のみで、自由行動が中心となります。
まずは駐車場に到着。実はこの駐車場が、最近時間にうるさくなったらしく、バスの集合時刻に遅刻すると置いて行かれる可能性もあるため要注意です(海外旅行では、酷いときは集合時刻よりも早く出発されることもあるそうです)。
こちらは、ガイドさんから説明があった道路脇の壁。ボートン・オン・ザ・ウォーターの塀は、このように上部は縦に石が置かれ、尖った形状をしており、これにより羊の脱走を防いでいるそうです。
ちなみに、ボートン・オン・ザ・ウォーターのあるコッツウォツズは、14~16世紀にかけては、羊毛・毛織物で栄えた地域でした。世界史で出てくる第1次エンクロージャー(領主や富裕層が小作人から奪った畑や野原を、羊を飼うための牧場に転換し柵で囲ったこと)があった、15~16世紀頃と被ります。
村の大通りにでて、ここでガイドの方が村の簡単な解説(主に飲食店など)と、集合時間を告げて自由行動です。
ちなみに、行きませんでしたが、上の写真の右手方向にウィスキーの蒸留所があるそうで、私のウィスキーに詳しい友人も知っていました(マイナーなので、値上がり目的ではなく、純粋に飲んで楽しむ方が良いとのこと)。
ボートン・オン・ザ・ウォーターの街並み
村の中央を横切る川には、いくつもの小さな橋が架かっています。この光景が「コッツウォツズのベネチア」と呼ばれる所以だそうです……が、一緒にバスツアーで知り合った人の話では「ベネチア、こんなんじゃなかった。まあ、これはこれで良いんだけど」とのことでした(確かに、ベネチアとはイメージ違う)。
しかし、まあ、のどかで美しい風景なので良しです。
ベネチアとは違うかもしれませんが、 噂通り美しい蜂蜜色の街並みです。
どこまで行っても、景観を壊さない街並みが続いていきます。ちなみに、この蜂蜜色は、岩石に含まれる石灰が影響しているとのこと。
ちょっとお庭を見せてもらいました。ロンドンもそうでしたが、イングランドはどこのご家庭もガーデニングに力を入れている印象です。
村の中心の辺りは、幅の広い道路にゴミ箱もあって都会っぽいと思いましたが、5分も歩けばこの光景。遥か彼方までの草原です。ちなみに、バスでの移動中、所々で羊の群れの姿を見かけましたので、今でも牧羊はやってるようです。
また少し、散策して別の場所。やはり蜂蜜色の建物がどこまでも続く。おとぎ話の世界に入り込んだような没入感もわかります。
こうして建物に近づいて撮影すると、鮮やかさがわかるかなと思います(鮮やかさは、建物にもよりますが)。
そして、中心に戻ると、小川のせせらぎと緑の風景。蜂蜜色の街並みとの対比が美しいです。
ボートン・オン・ザ・ウォーターの食事
実は、ガイドさんの地元がコッツウォツズらしく、この辺りの飲食店には少し詳しいとのこと。その為、色々と教えてもらいました。
まず、ウィンラッシュ川の南西側にある「The Rose Tree Restaurant」。こちらのおすすめはサンドイッチです。 続いて、同じくウィンラッシュ川の南西側にある「Green & Pleasant Tea Rooms」こちらはアイスクリームが美味しいそうです。
そして、川の北東側にある「The Chip Shed」。このお店はボートン・オン・ザ・ウォーター以外にも3店舗あるらしく、フィッシュ&チップスがおすすめ。
ということで、「イギリス初の飲食店」&「初のフィッシュ&チップス」を体験してみました。
メニューはよくわかりませんでしたが、バスで知り合った方が店員さんに訊いてくれた結果、「TRADITIONAL」が通常のフィッシュ&チップとのこと。更にソースを「MUSHY PEAS」「CURRY SAUCE」「GRAVY」「BAKED BEANS」から選べました。
そして、実際に食べたのがこちら。ソースは「GRAVY」です。
その名の通り、フィッシュとチップスのみで、他に付け合わせとか、パンとか米とかはありませんでしたが、ボリュームがかなりあり、十分満腹になれる量でした(店によりますが、フィッシュ&チップスは、女性では量が多すぎる(とくにチップスが)という意見も聞きました)。
ちなみに、実際にバスガイドさんもここで昼食を食べていたので、やはり地元で食べるならここなんだろうなと思います。
ただし、お値段なんと16.1ポンド(観光時のレートで2700円くらい)とかなり高め。やはりイギリスの外食はかなりお金がかかります(ついでに、フィッシュ&チップスの中でもお値段高い方です)。これを言ったらイギリスで外食何てできなくなりますが、ぶっちゃけイギリスの外食で、日本の外食並みのコスパを目指すのは無理があります(なのか、観光の一環として楽しみましょう)。
「ボートン・オン・ザ・ウォーター」周囲の観光情報
「ボートン・オン・ザ・ウォーター周辺」と言えば、やはりコッツウォルズの他の村があげられます。
観光地として有名な村をあげると、だいたい以下の通りです。
- チッピング・カムデン
- ブロードウェイ
- ストウ・オン・ザ・ウォルド
- バーフォード
- バイブリー
- カッスル・クーム
- レイコック(ハリー・ポッターのロケ地が多い)
また、コッツウォルズはバスツアーの種類が充実しています。先にも述べましたが、交通の便が悪い地域であるため、積極的にコッツウォルズの地域を観光したいのであれば、バスツアーがおすすめです。
ただし、「日本語ガイドバスツアー」に限定してしまうと、私が参加したバスツアー以外は見つかりませんでした(「ボートン・オン・ザ・ウォーター」「バンプトン」「ブレナム宮殿」を巡るツアーです)。
英語が苦手だけど、どうしてもバスツアーで観光したい場合、自由行動の多いバスツアーを選択し、バスの集合時間だけは聞き逃さない(聞き逃してしまったら、スタッフに訊ねる)ようにしましょう。