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【世界遺産】「ブレナム宮殿」の観光情報と、実際に観光した感想

6月 15, 2023海外旅行【海外】世界遺産,【海外】宮殿

この記事では、世界遺産である「ブレナム宮殿」の観光情報と、中学生以下の英語力で観光した際の感想をまとめます。

「ブレナム宮殿に行く予定の方」「英語に自信が無いけど、イギリス旅行を考えている方」などの参考になれば嬉しいです。

目次

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ブレナム宮殿の観光情報

ブレナム宮殿の観光情報

ブレナム宮殿の観光情報

  • 営業時間:10:30~17:30(最終入場16:45)。公園は9:00~18:00。
  • 定休日:宮殿と庭園は12月21~2月14日は休み。公園は12月25日が休み。
  • 見学料金:大人で宮殿内も含めたチケットは35ポンド(購入すると、無料年間パスになります)。公園・庭園のみの場合は大人22.5ポンド(無料年間パスにはなりません)。詳細は公式HPをご確認ください。
  • ガイド:日本語ありのオーディオガイドアプリがダウンロードできます。
  • 所要時間:宮殿の1階と、宮殿付近の庭園(ウォーター・テラス)を観光するだけなら2時間ほど。オーディオガイドは1時間弱。全ての庭園などをじっくり観光すると、1日潰せる。
  • 写真撮影:宮殿内は一部制限あり。
  • 備考:庭園見学なら、春~夏がおすすめ。とくに6月頃はローズガーデンが見ごろ。

※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください

ブレナム宮殿までのアクセス

住所は「Woodstock OX20 1PP」です。

鉄道での移動の場合は、「オックスフォード駅」まで移動し、そこから更にバスでの移動となります。

鉄道をロンドンの中心地の方から利用すると、正直「往復+バス代+入場料」で、日本語ガイド付きバスツアー並みになってしまうため、バスツアーを検討してもいいでしょう(他の観光地も行けるので)。

安く移動するなら、例えばヴィクトリアコーチステーションから、2時間弱くらいで移動できる長距離バスがオックスフォードの方まで出ています。こちらを使えば、往復20ポンド程度(ただし、オックスフォードのバス停から、更にブレナム宮殿までのバスは必要)。安く観光したいなら「長距離バス+通常のバス」がおすすめです(長距離バスは観光客狙いの犯罪も多いので注意)。

イギリスの長距離移動なら「Omio」がオススメ


イギリスで長距離の移動をするなら「Omio」での予約がおすすめです。簡単にメリットをまとめると、以下の通りです。

  • 複数の移動手段(電車・バス・航空機など)について「費用」と「時間」を比較できる
  • Omioに登録するだけで、複数の会社のサービスが利用できる
  • 日本語で利用できる

とくに、イギリスの場合は鉄道の料金が高いため、私の出会った海外旅行者のほとんどは、Omioを使って複数のルートを比較していました。長距離移動を伴う旅行を計画している場合、利用することをおすすめします。

Omio:ヨーロッパ、北米の鉄道・バス・航空券の予約

ブレナム宮殿は、1度観光すれば「無料年間パス」を入手できる

ブレナム宮殿の「宮殿、公園、庭園」の観光チケットを購入すると、自動的に年間パスに変換されます。ですので長期滞在する場合は、無料での再入場も検討していいでしょうです。

ただし、「日本語ガイド付きバスツアー」で観光した場合は、この「無料年間パス」が入手できなかったため、再度ブレナム宮殿を訪れる可能性がある場合は、その点のメリット・デメリットも考慮して、バスツアーを利用するか判断するといいでしょう。

ブレナム宮殿とは?

簡単に言ってしまえば「スペイン継承戦争で功績をあげた将軍、ジョン・チャーチル(初代マールバラ公)が、アン女王から贈呈されたバロック様式の宮殿」です。名前の「ブレナム」は戦場となったブレンハイムの英名からとられました。

1873年には首相にもなったウィンストン・チャーチルも、この宮殿内で誕生しました(その部屋も見学できます)。ブレナム宮殿は王家以外が所有する唯一の宮殿であると共に、中世ヨーロッパに作られた宮殿の中でも屈指の壮麗さが評価されており、世界遺産にも登録されています。

ちなみに、アン女王はバースを訪れた際に、バース市街(世界遺産)を温泉保養地として復活させた人物でもあります。

ブレナム宮殿を観光してみた

今回、私は「ボートン・オン・ザ・ウォーター」と「バンプトン(『ダウントン・アビー』のロケ地)」を巡ることができる日本語ガイド付きバスツアーの一環で観光してきました。

見学時間は2時間ちょっとと、正直ブレナム宮殿の見学としては少なめになってしまいますが「ロンドン以外の移動に不慣れ」「そもそも、移動ルートとか調べるのが面倒」という人は、バスガイドツアーもおすすめです(長距離バスを利用しない限り、バスツアーで行った方が安くなる可能性も高いです)。

【14:40~15:05頃】ブレナム宮殿到着~外観見学

バスでブレナム宮殿の駐車場に到着。到着直後はあいにくの雨模様でした。

駐車場に到着してすぐ気づきましたが、まず庭が物凄く広いです(庭園は754haある)。下の写真の通り、宮殿までけっこうな距離を歩きます。

そして、見えてきた宮殿。遠目にも嫌な予感が……。

ブレナム宮殿の門

工事中でした。

こういった作業も世界遺産の建築技術の継承や、歴史研究においても重要な作業であるため、ありがたいと思っておきましょう。

ちなみに、この門は要塞として作られたものだそうです。上部にはユニオンジャックが掲げられ、第9代マールバラ公の碑文もあるそうです。

ブレナム宮殿の時計塔

門を抜けて正面に、時計塔があります。写真ではわかりにくいですが、時計の左右に置かれた雄鶏を襲う獅子の彫像は「雄鶏=フランス」「獅子=イングランド」を表し、初代マールバラ公によるフランスとの戦いを象徴しています。

ブレナム宮殿

時計塔の下を抜けると、宮殿の本体が姿を現します。正面の広大な広場は「グレート・コート」です。

宮殿の内部見学後ですが、晴れていたので逆側からも撮影しました。正面玄関前には、大砲も置かれています。

柱廊の屋根に立っているミネルヴァの像は「賢い戦の女神」の象徴で、後ろには二人のフランス人捕虜の像があります。日本が隣国に対してこんなもの世界遺産登録しようとしたら、かなり問題になるような……。

【15:05~15:40頃】ブレナム宮殿の内部見学

さっそく、ブレナム宮殿の目玉である宮殿1階の内部見学を行いました。2階なども見学可能ですが、こちらは追加料金が必要な上に、時間もないため、今回はやめておきました。

ちなみに、ブレナム宮殿のオーディオガイドの内容は、ほぼ1階部分の見学に関する内容であり(残りは少し庭園などの解説)、ガイドを聞きながらゆっくり見学すると、この部分だけで1時間はかかると思います。

ちなみに、中では荷物を背負わないように(リュックは手で持つか、体の前にかける)指示されました。

グレート・ホール

玄関の「グレート・ホール」の柱はコリント式。柱上部のアーチにはアン女王の紋章があります。

天井画は、初代マールバラ公、ジョン・チャーチルの武勇を讃えるものです。ブレナムの戦いで戦略を解説している場面なのですが、武勇を強調するため、ローマ時代の将軍として描かれています。

 個人的に気になったのがこちら。部屋の隅に置かれていた魚のはく製です。どんな経緯でここに展示されているのかは、オーディオガイドでは解説されていませんでした。

ウィンストン・チャーチル誕生の部屋

廊下を進むと、ウィンストン・チャーチルが生まれた部屋にたどり着きます。部屋の前には、わざわざご丁寧に看板までたっていました。

こちらは、部屋の中の写真。恐らく当時を再現した展示かと思います(でも絵画に年老いたチャーチルがいるような気が……)。

廊下

チャーチル生誕の部屋から次の部屋まで、廊下にはいろいろな物が展示されています。

チャーチルの絵画。カッコいい……。

こちらは陶器のコレクション。恐らくこの写真も含まれるかと思いますが、陶器のコレクションは「サミュエル・スポルティング・コレクション」と呼ばれ、4000点ほどあるらしいです。

バッカスの彫像。「お前、どんだけ葡萄が好きなんだよ!」って言いたくなる表情がナイスです。

緑の客間

宮殿の南側正面は、連続して客間が続いていて、この部屋はその最初の部分になります。

「緑の客間」はその名の通り、壁布や椅子の生地が緑色で統一されています(後で出てくる「緑の書斎」よりは淡い色合い)。

部屋の肖像画は、有名な家族の物が多く、暖炉の上の一枚は、第4代マールバラ公です。19歳で爵位を継承してから、59年公爵を続けていたそうです。

赤の客間

訪問客をもてなす「赤の客間」は、その名の通り赤色で統一されています。

赤の客間のソファは特殊な形状をしています。これは交際しているカップルが中央に座り、端にお目付け役が座ることで、スキャンダル防止を狙ったものだそうです。

ソファ端の暖炉側の壁に、ハンドルが付いています。これを使うと、使用人の呼び鈴が鳴り、人を呼ぶことができます。しかも、呼び鈴によって音色が違う為、ベテランの使用人であれば、音色だけでどの呼び鈴かが判断できたそうです。

緑の書斎

緑色で統一された壁や家具の生地には、一家の紋章が織り込まれています。

ブレナム宮殿のいくつかの部屋には、大きなタペストリーが壁に飾られています。上の写真は、初代マールバラ公、ジョン・チャーチルが、戦争に勝利した場面を表しています。

大広間

宮殿のメインの客間にあたります。

この部屋は「グレート・ホール」から、正面に進んだ位置にあります(見学ルート的には、正面扉からは進入禁止)。昔の来客は「グレート・ホール」からここへ直接招き入れられ、ここで飲み物が出されたそうです。

ちなみに、今でももてなしに使われることがあり、クリスマスの日は公爵家族がこの部屋で食事をするそうです。

壁・天井には一面だまし絵の技法による絵が描かれています。

当初は、グレート・ホールのドームを描いた画家(ジェームズ・ソーンヒル)に絵を描く依頼をしたそうですが、現在の価格で84,000ポンド(1450万円ほど)の料金を請求されたため、半額で請け負ったフランス人画家、ルイ・ラゲールに任せたそうです。

それにしても、金持ちなのにこれだけの大壁画+天井画が1450万円で高いって、どんだけ絵画の価値低い扱いなんだよ……

第1の広間

ここからは、第9代マールバラ公が、妻の持参金を使って改装を行った部屋になる為、装飾のスタイルが変化します。

上の画像は、オーディオガイドにはない謎の人形群。何を表していたのかは謎です。

タペストリーが壁にあるのは相変わらず。

第2の広間

第2の広間は、元は国家元首の訪問を受けた際に使われていた客間でした。

暖炉の上にあるのは、フランスのルイ14世の肖像画です。初代マールバラ公、ジョン・チャーチルは昔、フランス人元帥の指揮の元で、マーストリヒトの包囲戦で功績を上げ、ルイ14世から直接感謝されたとのことです。

その後、両者は敵対関係となり、ブレナムの戦いでの敗戦から、ルイ14世はマーストリヒトの包囲戦でのジョン・チャーチルの話題を避けるようになったそうです。

第3の広間

この部屋は、元は国家元首の寝室として使われていたそうです。

現在は、色々な物の展示が行われていました。

箱の中身が気になる……。

図書館

この部屋は長さ56メートルあり、イングランドでは2番目に長い部屋と言われています。

壁には1万冊以上の蔵書があり、中にはウィンストン・チャーチルの初版本などの貴重な本もあります。

何も描かれていない天井のパネルは、初代公爵夫人が画家からの要求金額が高すぎると判断したためだそうです(また絵画に対する評価が安すぎるのでは……)。

上の写真は、アン女王の彫像。初代公爵夫人の依頼で、1730年代に作られたそうです(彫刻はお金かけてもOKなのか)。

ちなみに、アン女王の実物と彫像はかなり違うそうで、本人は身長152cm以下、亡くなった時の体重は127kgもあったそうです。 

貴族が着そうな豪華な服の展示もありました。

これ、目の前を通ったら踏みたくてしょうがなくなるやつ。

図書館の一番奥にはオルガンがあります。当時、最も有名だったオルガン製作者が作ったそうです。

このオルガンの左奥に、出口の扉があり、宮殿の外へ出られます。

【15:40~15:45】馬小屋の展示

あまり大きくは無いのですが、宮殿外のすぐ近くに、馬小屋の展示がありました。

昔の馬小屋の事務室(?)を再現したような部屋。 壁には、馬に関する資料。

実際の馬はおらず、人形が置かれています。

もはや、芸術作品みたいな感じです。

【15:45~15:55】ブレナム宮殿の庭園(ウォーター・テラス)

宮殿のすぐ隣にあり、入ることもできる庭園が「ウォーター・テラス」です。2時間程度で観光するのであれば、庭園はこの「ウォーター・テラス」を見学することをおすすめします(できれば、イタリアン・ガーデンも見ておきましょう)。

宮殿側からのウォーター・テラスの入り口付近。写真右側の池は「グレート・レイク」です。

宮殿と庭園のセット。絵になる風景です。

庭園にあった、何か窮屈そうに柱にされてる彫像たち。

何となく予想していましたが、こういう部分の水はだいぶ淀んでいました。水に対する美意識は、日本人特有のものなんでしょうか?

庭園には彫像も置かれていました。何を表してるのかよくわからないですが、勢いで楽しめます。

【15:55~16:05】チャーチルの展示

ブレナム宮殿の正面に戻り(本当は、ルート的にはイタリアン・ガーデンに行けば良かった……)、チャーチルの展示へ。

テレビや本で見た様な写真が展示されてました。

子供時代のチャーチル。これだけのお屋敷に生まれれば、態度がでかくなるのも当然でしょう。

子供自体の服など、実際に使用したものも展示されていました。

お金持ちの貴族と言えば、高価な食器を使ってるイメージ。 愛用の葉巻(たぶん)。

展示の出口付近、不意打ちのように精巧な等身大(?)チャーチル人形が置かれていました。案外背は低かったです。ブレナム宮殿(の写真)を背景に、ツーショットが撮れますよ。

【16:17~16:29】勝利の柱(宮殿の北北西側の庭)

宮殿を出た後、どこに行くかで迷い、距離はありますが宮殿の北北西に立っている「勝利の柱」へ。後で調べてわかりましたが、Googleマップ上では宮殿から歩いて15分ほどかかります。

グランド・ブリッジ

宮殿から勝利の柱までの途中、クイーン・プール(グレート・レイク)にかかっているのが、宮殿の設計者ジョン・ヴァンプラが作ったフランス風バロック様式の「グランド・ブリッジ」です。

実は、当初の設計ではもっと壮大な橋であり、上部には回廊付きの建物が付く予定でした。しかし、初代公爵夫人、セーラがそれを浪費とみなし、ヴァンプラとの間に決定的な溝ができたそうです。

本当は横から撮影したかったのですが、時間がありませんでした。

クイーン・プール(グレート・レイク)

18世紀に作られたクイーン・プール。正確には、グランド・ブリッジの東側がクイーン・プール、西側がグレート・レイクです(上の写真はクイーン・プール側)。

美しい風景……ということで知られているのですが、この日はあいにく重機がガンガン働いていて、溜まった泥をさらっていました。

そんなわけで、偶然バスで知り合った一人旅の方「手入れ大変そうですね~」「重機が無い時代はどうやってたんでしょうね~」と、全然美しい風景と関係ない事を喋っていました。

勝利の柱

さて、肝心の勝利の柱。

実は到着する前に「もう戻らないとバスの出発に間に合わない!」となり、途中で引き返すことになりました

こちらは、ブレナム宮殿前の広場から撮影したもの。凄く遠くに見える細い棒のようなものが勝利の柱。

10分ちょっと歩いて到着を断念した時の写真。どれだけ広大な敷地面積かがわかるかと思います。ちなみに、写真では見えないレベルですが、右奥に羊の群れがいて、鳴き声が聞こえてきました。羊以外も、庭園にはリスやカモなど、色々な動物が見受けられました(たぶん、リスは外来種ですが……)。

ちなみに、「勝利の柱」は高さ41メートル。上部には、ローマ時代の将軍の服装をした初代公爵の像があります。初代公爵の死後、初代公爵夫人、セーラが現在の価格で約25万ポンド(約4,300万円)かけて建てたそうです。

その他のブレナム宮殿の見どころ

今回、時間の都合でブレナム宮殿の全体は観光することができませんでした(全部回ろうとすると、たぶん1日潰れます)。

その他のブレナム宮殿の見どころをまとめると、以下の通りです。

ただし、その他の見どころの中で、オーディオガイドの対象は「礼拝堂」だけですので、英語がわからない場合は、翻訳アプリやネット情報などを活用しましょう。

その他の庭園

ウォーター・テラス以外にも、以下の様な庭園があります。

その他の庭園

  • イタリアン・ガーデン:20世紀に通られたフォーマル・ガーデン。迷路のような幾何学模様が美しい。ただし、渡されたマップに「viewing only」と書かれていたことから、中には入れなかった模様。
  • シークレット・ガーデン:歴史のある庭園で、小川や小さな滝もある18世紀の風景式庭園です。巨木が多く、八重桜などもあるそうです。
  • ローズ・ガーデン:その名の通り、バラの季節(6月)になると、色とりどりのバラが咲き誇ります。また、バラのシーズンが終盤になると、今度はラベンダーを楽しめます。
  • プレジャー・ガーデン:子供たちが遊べるような庭園で、欧州で最大規模の生垣で作られた迷路があります。フィールドアスレチックなども併設されており、家族で楽しむことができます。

ちなみに、ここで紹介した庭園意外にも、敷地内には建物がいくつかあり、現地で渡される地図でも紹介されています。

礼拝堂

宮殿にあったため、私の様な比較的短時間の旅行者でも観光できたのですが、入り口を見落としました。マップをしっかり確認して、訪問しましょう。

この礼拝堂は、代々のマールバラ公爵・公爵夫人の永眠の地として利用されています。公爵の功績をたたえる大理石の記念碑が見どころです。

ちなみに、日本語オーディオガイドの対象にもなっています。

ミニトレイン

敷地内が広大(端から端まで、歩いたら30分くらいはかかる)なためか、宮殿の正面の門付近と、プレジャー・ガーデン付近にミニトレインのステーションがあります。

ミニトレインは15分間隔で運行しており、5分で移動可能なので、歩き疲れた際などは利用してもいいでしょう。逆に早さ優先なら、トレイン発射直後は歩いた方が早そうです。

宮殿のその他の階

今回、宮殿の正面玄関から入った1階部分と、チャーチルの展示のみ見学しました。

実は、宮殿にはほかにも入り口があり(看板があるが、ちょっと目立ちにくい)、有料ですが、それらの入り口からも内部見学ができる場所があります。

ただし、日本語オーディオガイドの対象外なので、翻訳アプリなどを利用して観光する必要はあります。ネット情報も乏しいため、英語が不慣れな場合は無理して訪れなくてもいいでしょう。

ハリー・ポッターのロケ地

発見はできませんでしたが、ブレナム宮殿の庭に『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』で、回想シーン中のスネイプ先生(生徒時代)が虐められていた場所があります。

ただし、シーンが短い上に公園が広大であるため、どこにあるのかがサッパリわかりません。一応、映画では幹に大きな穴があいている木が出てくるのですが、果たして本当にそんな気があるのか、CGによる合成なのかわかりません。

強いて言えば、風景を考えると「シークレット・ガーデン」辺りが怪しいかと思いますが、調査できていないため謎のままです。

もしかしたら、ブレナム宮殿のスタッフが知っているかもしれませんので、英語に自信があれば訊ねてみてもいいでしょう。

ブレナム宮殿を観光する際の注意点

敷地面積が広すぎる(短時間なら、見学ルートを絞る)

まず、今回観光した部分の地図はこんな感じでした(「勝利の柱」を除く)。

そして、ブレナム宮殿の敷地全体の地図はこんな感じです。この地図でおわかり頂けるかと思いますが、かなり広大な敷地面積です。

宮殿内の展示をちょっと早足で回っても1時間程度消費しましたので、当然遠くの庭園など観光できるわけがありませんでした

そこで、確保できる見学時間に合わせて考えると、以下の様な観光方法が考えられます。

  • 見学時間が1時間:急いで宮殿内に入り、オーディオガイドを少し飛ばしながら回り、宮殿のみ見学。
  • 見学時間が2時間:私が見学した範囲を見学(道に迷わなければ、イタリアン・ガーデンと礼拝堂まで見られる可能性があるかと思います)
  • 見学時間が3時間以上:ゆっくり宮殿周辺を観光する。更に時間に余裕があれば、宮殿の別のフロア(有料)や、南の庭園まで足を伸ばす。

もちろん「既に1度観光したので、2度目は別の部分を見たい」「庭園にしか興味ない」など、需要に応じて内容を変更するのはありですが、多くの場合は上記ルートがおすすめになります。

オーディオガイドのダウンロードがスムーズにできないことも?

現地で手渡される地図に、オーディオガイドのダウンロードの案内があります。

ですが、このオーディオガイド、データ容量が大きいのか、けっこうダウンロードに時間がかかります。宮殿内部ではFree Wi-Fiが使えるようになっているため、ダウンロードの際はそちらを使いましょう

ちなみに、私はなぜかダウンロードが途中で止まるエラーが頻発し、結局スマホの再起動で何とか対処できました(この対応で観光がちょっと遅れました)。

有料のフロアもある

今回、宮殿内部は「正面玄関から入る場所」と「チャーチルの展示」のみでしたが、他にも宮殿内の見学ルートがあります。

ただし、それらは基本的に有料です。もしも見学時間に限りがある(とくに、見学が3時間以下)場合は、無理して有料フロアは見学しなくてもいいかと思います。

イタリアン・ガーデンを見るなら、ウォーター・テラスから連続で行く

今回、見られたはずにも関わらず、イタリアン・ガーデンを見るためのルートがわからず、見学できませんでした。

後で気付きましたが、イタリアン・ガーデンに行くなら、ウォーター・テラスから宮殿の後ろ側を回り込んでいく必要がありました(というか、マップ見れば書いてあった)。

ですので、イタリアン・ガーデンまで行く場合、ウォーター・テラスまで来たら他の場所に行かず、まっすぐイタリアン・ガーデンまで見学してから戻るようにしましょう。

ブレナム宮殿周辺を観光するなら?

電車や長距離バスで移動する場合は、どうしても経由すると思われる「オックスフォード」。この周辺ですと、ハリー・ポッターのロケ地巡りなら「オックスフォード大学」、博物館であれば「オックスフォード大学自然史博物館」や「アシュモレアン博物館」に行ってもいいでしょう(どちらの博物館も無料でした)。

また、日本語ガイドのバスツアーで行けば「コッツウォルズ(ボートン・オン・ザ・ウォーター)」や「バンプトン(『ダウントン・アビー』のロケ地)」なども行くことができます。バスツアーで行くと、一か所あたりの滞在時間が短くなってしまう為、「ブレナム宮殿をじっくり観光したい」人には向いていませんが、「ブレナム宮殿までの電車賃+入場料」程度の価格で3か所を観光できるメリットがあります。

狒々山
狒々山
とくに、コッツウォルズは交通の便が悪いため、バスツアーの選択肢もありです。偶然一緒に参加した一人旅の方は、普段は長距離バスを使っているそうですが、コッツウォルズ目当てでバスツアーに参加したそうです。

ブレナム宮殿観光で必要だった英会話

今回は英会話はとくにありません。

日本語ガイド付きバスツアーを利用していたため、入場に必要なものの購入などは全てスタッフが対応しました。

また、偶然ですが、一人旅の人と一緒に観光していたため、その人が率先して英会話をやってくれたので、自分の出番がありません。

強いて言えば、細かな場面で「OK」とか「Thank you」といったり、「リュックは背負わないでね」という格好では定番の言葉を聞き取ったくらいです(単語しか聞き取れないので、シチュエーションとジェスチャーで判断)。

ただ、個人で観光していたとしても、とくに問題になるような会話は無かったかと思います

    6月 15, 2023海外旅行【海外】世界遺産,【海外】宮殿