【田舎町】『ダウントン・アビー』のロケ地「バンプトン」の観光情報と、実際に観光した感想
この記事ではドラマ『ダウントン・アビー』のロケ地としても使われた村「バンプトン」についてまとめます。
「ダウントン・アビーに興味がある方」「ダウントン・アビーのロケ地に行ってみたい方」などの参考になれば嬉しいです。
「バンプトン」の基本情報
※詳細は変更の可能性もあるため、訪問前には公式HPなどの情報をご確認ください
「バンプトン」とは?
「バンプトン」はコッツウォツズにある小さな村です(2011年の国勢調査で、人口2,564人。ただし、近年増えているらしい)。
20世紀初頭の街並みをとどめる風景は、イングランドの田舎町の風景としても楽しめるのですが、何といっても観光地として有名なのは「ダウントン・アビー」のロケ地として使われたことです。
バスツアーでも「ダウントン・アビーのロケ地」として「バンプトン」が紹介され、実際に私がツアーに参加した際も、ダウントン・アビーの日本人ファンが何人か参加していました。
「バンプトン」の主な観光地
バンプトンの主な観光地(ダウントン・アビーのロケ地)は以下の通りです。
- セントメアリー教会:お葬式や結婚式のシーンで多く登場。メアリーとマシューの結婚式、カーソンとヒューズの結婚式など。
- 旧牧師館 (チャーチゲート・ハウス):マシューとイザベルがダウントンに引っ越してから住んでいた場所。内部は、撮影の際の休憩室などで利用されていたそうです。
- バンプトン図書館:クラークソン医師の病院入口。あくまで入り口がロケ地で、内部にはダウントン・アビーを中心としたお土産屋もあり、ここでしか購入できないガイドブックもあります(ロケ地紹介の写真集などがありました)。
- バンプトン図書館横の通り:ダウントンの街並みとして利用されました。郵便局やパブが登場する通りで利用されました。
- パブやポストオフィスの外観に使われた家:作中で登場するパブ(2か所)や、ポストオフィスに使われた家があります。
ちなみに、ロケ地は町の中心地からやや外れた場所なのですが、撮影に使われた建物は徒歩3分圏内に集中しているため、一気にロケ地の巡礼が可能です。教会前から、全てのロケ地が見えるくらいの密集度です。
また、バンプトン図書館には、ダウントン・アビーのロケ地を巡りつつ、バンプトンの街並みを楽しめる散策コースの案内図もあるため、少し余裕をもって観光できる方は、一旦バンプトン図書館を訪れて、地図の通りに散策してみてもいいでしょう。
今回、私の滞在時間は僅か30分程でしたが、上記のロケ地についてはほぼ全て回りきることができたと思います。
「バンプトン」へのアクセス
公共交通機関でのアクセスは、時間・お金の消費が大きいです。
一応、鉄道や長距離バスと、現地のバスを乗り継いでの移動も可能ですが、鉄道や長距離バスは最寄り駅まで距離がありますし、田舎の村なので現地のバスは本数が少ないです。
ですので、効率的に移動するなら、レンタカーやバスツアーなどの利用が必要になります。
「バンプトン」を実際に観光してみた(所要時間30分ほど)
今回、私は日本語ガイドのバスツアーの一環で、バンプトンを訪問しました(ツアーでは、「ボートン・オン・ザ・ウォーター」と「ブレナム宮殿」にも行きました)。
ちなみに、教会前まではガイドの方が先導してくれます。教会前からは、ロケ地となった場所が全て見えるため、その場でガイドの方が全ての場所を簡単に解説してくれます。後は20分ほどの自由行動になりました。
バンプトンの街並み
ツアーバスからバンプトンの市役所付近で下車。小さな規模の村ではありますが、民家が立ち並びそれなりに活気があります。ここから、ロケ地までは徒歩3分くらいです。
途中で見つけた家。小さなスペースまで活かしてガーデニングに凝ってるご家庭が多くて、街並みが美しいです。
移動途中で見つけた呼び鈴。ドラマの「ダウントン・アビー」を見ていた人ならわかると思いますが、オープニングで毎回出てきた呼び鈴に酷似しています(意図的なものかな?)。
旧牧師館 (チャーチゲート・ハウス)
教会の前の位置に、マシューとイザベルがダウントンに引っ越してから住んでいた「クローリー・ハウス」があります(シーズン1の第2話から登場)。ちなみに、内部はバンプトンでの撮影の際、俳優さんなどの休憩に利用されていたそうです。
この建物自体も価値があり、イギリス国内ではグレードIIの指定建築物だそうです。元は牧師館でしたが、現在は邸宅として利用されています。
門から内部に入ることはできませんので、訪れた際は外観を撮影して楽しみましょう。
バンプトン図書館
クラークソン医師の病院入口に使われていたのが「バンプトン図書館」。先に紹介した「旧牧師館(チャーチゲート・ハウス)」のすぐ隣(教会の反対側)にあります。ちなみに、元は1650年代に建てられた無料学校でした。
門の外には、丁寧にもダウントン・アビーの看板が出ているため、この場所を見落とす可能性は低いかと思います。
ロケ地としては、あくまで入口部分であり、内部は図書館とダウントン・アビーを中心としたお土産屋になっています。ここでしか販売されていないガイドブックもあるため、ファンの方が訪れた際は忘れずに購入しましょう。(ロケ地紹介の写真集などがありました)。
上の写真は図書館の敷地内にあった、ダウントン・アビーのロケ地案内看板。赤い点線の通りに歩くと、バンプトンの街並みを楽しみながら、ロケ地を全体的に回ることができます。
建物にはいると、ロバート・クローリー(の等身大(?)看板)がお出迎えしてくれます。
「The Dog and Duck」と「Grantham Arms」の外観に使われた家
作中で登場するパブ2軒の外観として使われた建物もバンプトンにあります。
上の写真は、バンプトン図書館の更に教会から反対側に進んだ場所にある建物で「The Dog and Duck」の外観として使われました(シーズン1の第2話で登場)。ちなみに、撮影し損ねましたが、この建物のバンプトン図書館側にある建物がポストオフィスで、ポストオフィスとバンプトン図書館の間にある通路も撮影で使われています。
上の写真は「Grantham Arms」の外観として使われた建物(シーズン4の第7話などで登場)。こちらの位置は一旦教会側に戻って、バンプトン図書館の反対側へ向かう道路を歩くと、教会の敷地に面する場所にあります。
セントメアリー教会
最大の見どころでもある「セントメアリー教会」。歴史は12世紀まで遡る古い教会です。
『ダウントン・アビー』では、お葬式のシーン(シーズン1 第1話)や、数々の結婚式のシーンで多く登場。メアリーとマシューの結婚式、カーソンとヒューズの結婚式のシーンでも使われました。
こちらは正面から撮影した写真。この写真を撮影した位置が、先に紹介した旧牧師館(チャーチゲート・ハウス)の正面のあたりです。
正面玄関の地面がコンクリートや石ではなく、芝というのがまた趣があります(観光で入る場合は、写真の左側へ進んだ場所にある扉から入りました)。
こちらは教会後方側から撮影した写真。どこから見ても尖塔が目立ちます。
教会のお墓。日本人感覚では、これだけでも珍しい感じです(外国人からしたら、日本の墓地が珍しい風景に見えるのだろうか……)。
たぶん、ドラマでは登場していませんが、原形がほとんど残っていない古そうな像もありました。
小さい教会ながら、ステンドグラスも美しかったです。
「バンプトン」周囲の観光情報
ダウントン・アビーのロケ地については、以下の記事でわかりやすくまとめられていました。
ざっくり、バンプトン周辺でロケ地観光をするなら、以下の3つは比較的位置が近いです。
- ハイクレア城:作中で登場する「ダウントン・アビー」です。ダウントン・アビーのファンなら一度は行きたい場所かと思います。内部見学は6~9月。交通の便が悪く、公共交通機関だとバンプトンから5時間くらいかかりますが、自動車では1時間ほどの距離です。
- シルトン:ここでも撮影が行われました。コッツウォツズの村として観光してもいいでしょう。車で15分程の距離ですが、公共交通機関では直通で行けないため90~120分、徒歩120分以上かかります。
- ウィットニー(コッグス・マナー・ファーム):農場の撮影が行われました。距離はシルトンと同じくらいですが、公共交通機関で移動しやすいです。
恐らく『ダウントン・アビー』のファンで一番行ってみたいところがハイクレア城かと思いますが、ハイクレア城とバンプトン、更にコッツウォツズの街並みなどを含めたツアーであれば、一応存在します。
ただし、日本語のツアーとなると、ロケ地巡りのツアーは見受けられませんでした(過去に開催されていたらしき情報は見受けらました)。
価格はやや高くなるかと思いますが、「英語はわからないけど、柔軟な日程でロケ地巡りをしたい!」という方であれば、下のサイトのような日本人向けのツアーのサイトで、見積もりをしてみてもいいでしょう。
ちなみに、『ダウントン・アビー』のロケ地はロンドン内にもあり、「セント・パンクラス駅」もロケ地の一つです(シーズン4の第1話で登場)。こちらは『ハリー・ポッター』の「キングス・クロス駅」の外観でもあり、セント・パンクラス駅のすぐお隣には、キングス・クロス駅もあります(『ハリー・ポッター』のキングス・クロス駅の内部は、本物の方で撮影。ただし、線路の番号と撮影場所は異なります)。