【ネットワーク初心者向け】基礎から勉強できるAPRESIAハンズオントレーニングを受けてきた
8/5、築地にあるAPRESIA Systems 株式会社の本社にて、ハンズオントレーニングを受講させて頂きました。
今回は、私の体験を簡単にまとめますので、APRESIAや、ネットワークのセミナーに興味がある方の参考にしていただければと思います。
結論。APRESIAハンズオントレーニングについて
- CCNAを取得して、ネットワーク初心者レベルに達したら、基礎編はおすすめ
- 基礎編を受けるなら、一緒に応用編も受けたほうが良い(応用編は基礎レベルが必須)
- 会社で実機に触る機会に恵まれていない初心者にはとくにおすすめ
それでは詳細をまとめてます。
APRESIAハンズオントレーニングとは?
APRESIAハンズオントレーニングとは、APRESIA Systems 株式会社が開いている無料でAPRESIAの設定や構築について学習できる、ネットワークエンジニア向けのセミナーです。
現在(2019年8月5日)時点では、以下の内容が開催予定となっています。
- APRESIAオペレーション(基礎編)
- APRESIAオペレーション(応用編)
- ApresiaNPオペレーション
- Account@Adapter(基礎編)&認証スイッチコース
- エンタープライズL3ネットワーク構築・コース
受講の前提条件となる技術的な要件として、基礎編とApresiaNPオペレーションは以下の内容が必要です。
- TCP/IPプロトコルに関する基礎知識があること
- L2スイッチとL3スイッチ(ルーター)の違いを理解していること
- イーサネットの仕組みを理解していること
- LANスイッチの仕組みを理解していること
「基礎知識」とか「理解している」という言葉が、どの程度の水準か心配になるところですが、実際にはCCNAレベルの知識水準があればOKです。
また、残りのコースについては、基礎編を受講した経験があるか、APRESIAの設定の経験があることが条件となります。未経験のベンダーについての知見を広げたいと思って参加する場合は、まずは基礎編から受講するようにしましょう。
APRESIAか? それともApresia?
コース名でも「APRESIA」と「Apresia」の2種類の表記がありますが、使い分け方をご存じでしょうか?
特定の型番で限定せずに表記する場合は「APRESIA」。一方、型番を表す場合は「Apresia5412GT-PoE」のように、先頭のみ大文字にして表記します。
ちなみに「APRESIA」とは、フランス語で「次の」という意味の「Apres」とギリシア語で「島」を表す「Nesia」から創られた造語です。新しい恵みが凝縮された島のイメージです。
ネットワーク初心者でも安心の「基礎編」
ここからは、簡単に自分が受講した内容と、感想についてまとめます。
参加者募集のページにも記載がありますが、学習できる内容はこんな感じ。
- APRESIA & AEOS概要
- 初期設定
- ネットワーク設定
- ポート・リンクアグリゲーション設定
- 保守・運用コマンド
- VLANの設定・確認
簡単な設定が中心ですので、CCNAレベルの知識があれば、スイスイ頭に入ってくると思います。
APRESIAを実際に使ったことがない人は、やや戸惑うところもあるかもしれませんが、コマンドもCiscoライクな内容になっているので、やはりCCNAを取得したレベルがあるネットワーク初心者でも、十分に理解は可能ですし、人によっては若干物足りないと感じるかもしれません。
ちなみに、セミナーで受け取れるテキストは100ページを超えています。実際の講義は細かい説明は飛ばしながら進みますので、セミナー後に詳細まで読み直すといい勉強になりますし、業務でも利用できるかと思います。
セミナーのラストは20~30分程度でラボ演習もあります(個人的にはここが一番重要)難易度は高くなく、ポートの設定やping疎通確認などがメインですが、実機に触れる機会が少ない人であれば、良い体験になるかと思います。
美味しい情報も!
基礎編はおおむね2時間30分程度。ちょうどお昼頃に終了します。
私が受講したAPRESIAハンズオンセミナーが開かれているのは築地。豊洲へ市場が移転してしまったとはいえ、やはり美味しいお店には事欠きません。
毎回教えていただけるのかは不明ですが、お昼の時間にスライドで美味しいお店の情報も紹介していただけました!
内容(とくに量)は40代男性目線になっていますが、私の受講した際は、講師の方が女性でしたので、女性目線での美味しいお店も教えていただけました。
勉強ついでに、美味しいお店も堪能してみてはいかがでしょうか?
基礎編を勉強した人におすすめの「応用編」
基礎編の受講が完了し、午後からは応用編を受講しました。私以外の受講生も、全員午前・午後で基礎と応用を受講していましたので、これが普通なのだと思います。
応用編は4時間程。やはり知識についてはCCNAレベルのネットワーク初心者でも、だいたい理解できる程度だと思いますが、基礎と含めるとなかなかの長丁場です。集中力の維持が重要。
受講できる内容は、おおむね以下の5種類
- APRESIAの基本管理
- パケットフィルター2の概要
- ユーザーループ検知機能
- フラッディング制限・制御機能
- SDカードブート機能
応用編というだけあって、やや難易度は上がりますが、どれも現場で使える設定ですので、実際にAPRESIAを利用する予定の方には、いい勉強になります。
とくに、AEOSの特長機能である「ユーザループ検知」や「SDカードブート機能」については、ラボ演習で実際に設定を試すことができます。APRESIAを実際に利用して学習できる環境がない人には利用価値の高いセミナーといえるでしょう。
CCNAを取ったら、APRESIAハンズオントレーニングを受けてみては?
今回受講した感想としては「ネットワーク初心者でも理解できるわかりやすい内容」という印象です。
とくに「実機に触れる機会が少ない」「設計や構築を業務でやっていない」という人には、実機に触れて演習できる機会もあるので、利用価値は高いでしょう。CCNAを取得できるだけの勉強をしたら、より幅広い機器に対応できるよう、受講してみてもいいでしょう。
逆に「すでにAPRESIAは現場で使い慣れている」「ネットワークの勉強は十分すぎるほどやっている」「既に中堅以上の立場になっている」という人には、とくに基礎編は物足りない内容に感じられるかもしれません。その場合は、より難易度の高いコースを受講してみるといいでしょう。
ちなみに、お土産としてもらった資料は写真を載せることはできませんが、なかなか遊び心のあるティッシュをいただきました。
APRESIA system 株式会社は「APRESIA Vision」のような遊び心もあるのでけっこう好きです。